起業家として食える人と食えない人との違い? 3つの法則で生き残れ

起業

起業を目指す人ならば、会社生存率という言葉や数字を知っている人も多いでしょう。2005年の国税庁の調査とするネットでよく扱われるものです。それによると、1年後では約60%、10年後に約6%、30年後は約0.02%というもの。

 

これが本当なら、日本の企業はほとんど残らない計算です。10年後に94%も廃業するなら、国ですら補助金や助成金を出さないでしょう。投資の対象すらなりません。

エビデンスがあるデータでは、中小企業庁の調査を信用調査会社・帝国データバンクが再編加工したものを見るといいでしょう。それによると、存続率は1年後約97%、10年後で約70%、29年後で約47%が生き残っていることが分かります。

 

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しかし、安心できる数字ではありません。起業家として成功していく人と失敗してしまう人とでは、どこが違うのでしょうか。アイデアの差だけでしょうか。

 

あなたにとっての成功と失敗は何ですか

これから起業をする人、実際に起業家になった人は、なぜ、独立開業を目指したのですか。

「会社の将来が不安」、「給料が上がらない」、「誰にも真似できない技術があった」、「自由を謳歌したい」、「一獲千金」から「妻や自分が病気になったこと」など健康面が理由もあるでしょう。

 

共通していることは、サラリーマンとして限界を感じたことではないでしょうか。

起業家として独立して会社を持てば、ルールを決めるのはあなたです。決済もあなた次第、取引業者も自分で決めることができます。人事も社長しだいでしょう。

 

トップであるあなた中心の企業活動が行なえるのも起業の魅力です。

 

業績が良ければ、収入もサラリーマンの限界を軽く突破します。社員にお金で還元できます。設備投資ができ、誰しも憧れる駅前の一等地に事務所を構えることもできます。

 

超高層ビルの社長席からしか見えない景色もあるでしょう。

人それぞれ、成功者の到達点が違うかもしれませんが、

楽に生活ができる、安心して暮らせるという「食べていけるか」どうかではないでしょうか。

 

逆に失敗とは、

廃業までいかなくても、生活が苦しい、社員に給料をまともに払えないなど「食べていけない」ことですよね。

 

起業することは誰にでもできますが、起業家として「食える」のか「食えない」のかの違いはどこから生まれるのでしょうか。

 

返報性の原理

返報性の原理とは、人から何かしてもらうと、何かでお返しをしようとすることです。

例えば、誕生日に何かプレゼントを頂いたので、他でお礼をする。SNSで「いいね!」をもらったので、お返しで「いいね!」を返した。

 

あなたの親せきや友人の中には、人からもらうことやしてもらうことだけ一人前の人がいませんか。

食事にいけば、「ごちそうさま」だけで後日、お礼もしない。何かと子どもを理由に、何も手伝わない。

 

プライベートでは、周りが大人なので何とかやっていけるかもしれませんが、ビジネスの場では「返報性の原理」を守らないと、誰もあなたの会社に依頼しなくなります。

 

なぜならば、

あなたの会社は水道や電気、ガスなどのインフラですか。

競争相手がひしめいていませんか。

 

継続して利用してもらうには、「返報性の原理」をうまく活用して取り入れる必要があります。

人脈作りでも重要です。同業の経営者同士の集まりで食事をおごる、何かアイデアや情報を提供していれば、必ず何かで返ってきます。お客様の紹介や情報など。

 

逆に、先輩経営者にお酒をおごって頂いたならば、次の日にお礼の電話をする。そして、その社長の奥様の誕生日にサプライズでプレゼントを贈る。

 

そういった信頼関係ができれば、他のつながりでも、その人を紹介してください。こんな人がいると話に出してください。人脈をつなげることで、自分も紹介してもらえるようになります。

 

食える人は、「返報性の原理」に基づいて成功者になるべくしてなっているのです。

 

 

情報に投資をしているか

サラリーマン時代では考えられないほどの所得になれば、形ある物に投資をしたくなりませんか。ゼニスやジラールペルゴなど本物の時計、フェラリーやベンツなどの高級車。価値が分かるステータスの高い友人もできるでしょう。

 

箔も付きます。人は見た目も大事です。成功すれば、成功者として演じることもときには必要です。

 

しかし、もっと成功して末永く食える人は、情報にお金を投資します。

世の中には、特定の人にしか知らされていない、特定の情報を扱ったサイトというものが存在します。

Googleなどの検索サイトからでは絶対に表示されないシステムです。もし、アドレスを知ることができても、パスワードがないとアクセスできません。

 

アクセス権限にはお金が必要です。サイトにもよりますが、安いものでもありません。

 

例えば、

テレビやスポーツ新聞でスポーツ選手が何回目、何年ぶりの優勝や、50年ぶりの快挙などすぐに数字が踊ります。

当たり前に提供される情報ですが、記者がいちいち関係者に聞く、過去の新聞を読んで計算する係がいるのでしょうか。それでは、確かな情報までにするには時間が掛かり過ぎます。

 

答えは、莫大な情報料を支払っている特定のサイトから、簡単に情報を抜き出しています。

各メディアで膨大なデータを管理しているのではなく、情報にお金を出して、記事にして何百倍、何千倍という莫大な利益を生み出しているのです。

 

マスメディアに限らず、どんな業種でも情報はお金になります。

新しい商品を生み出す原動力にもなります。

 

投資をする価値のあるセミナーや人脈で得た情報などで、利益を出すことができるのです。

 

誰でもネットで検索できる情報だけでは、最初のアイデアで成功をしても、それ以降はその他大勢になってしまいます。

 

食える人は、その他大勢にない情報力を持っています。

 

体調管理ができているか

サラリーマン以上に、起業家のようなトップに立つ人は、健康であるかが重要になってきます。なかなか、代わりがいないからです。

内閣総理大臣の健康面が支持率に影響を与えたことでも分かるように、上に立つ人間は健康であるに越したことはありません。

 

しかし、健康面を理由に起業した人も多いでしょう。

健康が心配、自信がないなら、自分に変わる右腕となる人材が必要です。

 

ビジネスの場は、スピードとタイミングが求められています。

 

ママ起業、主婦起業がブームですが、失敗する原因には子どもが病気なので対応できないことでビジネスのタイミングが悪くなっていることが挙げられます。

 

社長の健康面も株主や投資家にとっては関心ごとです。

 

体調管理に気を付けているだけでなく、忙しい合間をぬってのランニングなどの体力作りもおすすめです。

 

また、いくら自分が健康であっても、家族に看病や通院の世話が必要ならば、協力者を見付けておくことが大切です。

 

お金より命や健康が大切なことは分かりきっていますが、起業家として動き出すと自分だけいい人生ではありません。アポイントを1回断ってしまうだけで、ビジネスパートナーやその後ろにいる技術者など多くの方に迷惑をかけてしまいます。多額のお金を得る機会を失う恐れもあります。

 

健康な方は、さらなる体力作りと管理、家族の健康面が不安なら、協力者を見付ける、自分の健康が不安なら、全幅の信頼を寄せる人材の確保を行ってください。

 

最後に

スパーでの試食コーナー、化粧品の無料サンプル、バレンタインデーとホワイトデー、マクドナルドの笑顔と追加のポテト注文など、ビジネスの場では「返報性の原理」で成り立っているものが多いことが分かります。アイデア探しにもきっと、お役に立てる原理ではないでしょうか。

 

もちろん、的外れなギブでは効果がありません。お客様が何を求めているかのニーズは情報です。誰でも検索できる情報ではなく、投資をして価値ある情報を得ることで、その他大勢になり下がることがありません。

 

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