起業アイデアのための心得と技術 ~特別な力はいりません~

From:松本泰二

「ビジネスを続けられるくらいの起業アイデアを思いつかなくては!」と気合いを入れて起業アイデアを探している人はたくさんいます。ただそれがなかなか見つけることができずに、なかなか起業することができない人は少なくありません。

 

そうした人たちに総じて当てはまるのが、「良い起業アイデアを思い浮かべるためには誰もが思いつかなかったような、素晴らしいひらめきをしなければならない」という考えです。そしてそのためには、何か特別な才能を持って挑まなければならないとも考えています。

上空をふわふわと漂う雲は掴めないけれど、まさにそれを掴むことではじめて良い起業アイデアが手に入る。雲を掴むために必要な特別な才能を身につけるためにはどうしたら良いのだろうか。そのような考えから、起業アイデアという直面している問題を解決できずに、ただ机に向かって悶々と悩む時間ばかりが増えていると言えるでしょう。

 

ではどうすればその状況を打開することができるのでしょうか。そのためにはまず、なぜ起業アイデアは決して雲のように掴めないものではないというのを、はっきりと心に留めることです。むしろ起業アイデアを雲のようにさせないことが大切になってきます。

そこで今回は起業アイデアそのものについて改めて説明します。そして起業アイデアを生み出すために必要な心得と技術から、起業アイデアの概要を浮き彫りにしたいと思います。そうすることで驚くほどスムーズに、起業アイデアが自分の中で湧き上がり、起業への勇気をもらえることでしょう。最後まで読んで、今後の起業に役立ててもらえれば嬉しいです!

 

①起業と起業アイデアについて

①-1 そもそも起業、起業アイデアとは

起業アイデアの立ち位置を考え直すにあたって、まずは起業と起業アイデアそのものについて改めて考えてみましょう。「何を今さら…」と思うかもしれませんが、もともと持っている固定観念を変えるのですから、しっかりと基盤から足並みを揃える必要があるのです。

 

起業とは新しく事業を立ち上げることです。事業とは社会的な大きな仕事を指し、商品やサービスを生産し、それを元に利益を得ることを目的として活動することを指します。つまり利益が得て事業を展開できるような商品やサービスを生み出すことが起業への第一歩と考えられるでしょう。そして起業アイデアはそうした商品やサービスを生み出すために必要な種であると言えます。

 

①-2 起業アイデアは起業の中でどんな立ち位置なのか

こうした起業における起業アイデアの立ち位置から、起業アイデアは起業をするために必要不可欠な素材でもあります。起業アイデアは、起業の舵取りを決め、事業の展開を左右するものとしても過言ではありません。その点については、起業をしたいと考えている誰もが理解をしているところでしょう。

 

しかしここで大切なのは、起業アイデアはあくまで起業のきっかけであるというのを忘れないことです。というのも、起業アイデアを考えているのは起業したいからであり、良い起業アイデアを生み出すことに満足してしまえば、当初の目的を見失ってしまうからです。こうした目的が目標にすり替わりは、驚くほど多くの起業を望む人たちに起こります。皆、起業を是が非でもしたいと強い気持ちがある分慎重になるのが一つの原因ですね。

慎重になってしまう分、たくさんの起業アイデアが生まれているこの時代の中で、自分が思いついた起業アイデアは果たして通用するのだろうかと迷ったり、もうすでにあるのではないかと不安になったりしているうちに、もっと良い起業アイデアを、もっと新しい起業アイデアをという気持ちになっていってしまうのです。

 

もしこの記事を読んでいるあなたも、そう言えばそのような現象に陥ってしまっているかも…と思ったのであれば、今すぐ起業における起業アイデアの立ち位置を変えることをおすすめします。起業アイデアはあくまで起業のためのきっかけであると。何も難しいことはありませんよ。なぜ自分は起業したかったのか、起業してどうなりたかったのかをしっかりと想像することができれば、起業アイデアに対する向き合い方も新しくなるでしょう。

 

①-3 起業アイデアの立ち位置を変えたら

起業アイデアに対する見方を一新したら、もう悩みの正体も半分以上明らかになったようなものです。今まで水に濡れていて滑りやすく、何度も掴もうと試みては失敗に終わっていた氷に対して、その氷を乾かせば掴めると気づいた状態と言えるでしょう。あとは実際にその手に掴むための準備をするだけです。具体的にさまざまな方法がありますが、その中でも心得として3つ、そして技術として3つ、代表的な方法を紹介していきたいと思います!

 

②起業アイデアを出すために必要なこと(心得編)

②-1 今できることとできないことをリストアップする

起業アイデアを考えるにあたって必要なのは、やはり自分が今できることとできないことを客観視するというものです。自分がこれまで何に対して得意としており、不得意としてきたか、それを自分の感覚ではなく他人の視点も交えながら整理をしていきます。

人は意外と自分のことをわかっているようでわかっていなかったりするものです。玄関の扉はどちらの手で開けるのか、靴はどちらの足から履くのか、足を組んだ時にどちらのくるぶしが上にくるのか、動作をする前に考えてみてください。他にもたくさん例はありますが、「あれ、どっちだったっけ?」とわからなくなることは多いと思います。だからこそ自分の感覚を頼りにすることなく、他人の視点も入れながら自分を分析することが大事なのです。

 

自己分析を行うことで、何に対して周りの人よりも秀でているのかがわかるでしょう。自分がそうでもないと思っていたスキルが、周りの人にとってみたら素晴らしいものだった、そうしたものを見つけられると良いですね。そこに対して利益が生み出せるような仕組みを作ることができれば、ビジネスとして展開することも可能となるでしょう。自分の得意としていることがそのまま起業アイデアとなるのです。

 

②-2 社会の流れを読み解く

起業は社会的に利益を生み出す事業を始めることですから、社会とは切っても切れない関係にあるでしょう。社会の流れを読み解くと言うと大げさに聞こえるかもしれませんが、社会生活を営むあなたを含めた人たちのあいだでどんな流行があるのか、どんなものが求められているのかを考えると言えば、起業アイデアにおいても大切とわかるでしょう。

流行に必ずしもすべてを委ねてしまうと、今後先々その流行が廃れてしまったときにビジネスを続けることが難しくなりますが、そうした流行の出現の仕方は起業アイデアにおいてもとても役立つものです。社会の二手三手を読むことができれば、今後の展開が期待できる良い起業アイデアも生まれやすいはずです。

 

また人がこれまでどんなものに対して対価を支払ってきたのかも合わせて考えてみてください。食事のメニューを見てなぜここにお金を支払うのだろうか、店に並んでいる商品を見てここにはどんなニーズがあるのか、と理由を探る癖をつけることをおすすめしますよ。そのためにもやはり何もないテーブルの上で、何か良いアイデアが出てこないかなと考えるよりも、外に積極的に出て刺激を受けていったほうが良いと言えるでしょう。

 

また現代ではスマートフォンが急速に普及しています。スマホの普及率は年々増加傾向にあり、2016年の夏の時点で70%を超えています。電車に乗れば大体の人がスマホの画面を見ている現象は、もう珍しいものではなくなりましたね。スマホの市場拡大は驚くべきものがあります。また1日のスマホの時間は世代にもよりますが1日3時間以上、人によっては7時間以上スマホを使用しているという結果も出ています。一日の生活の中で長時間同じ機械に触れていると考えれば、これもまた驚異的な数字と言えるでしょう。

こうした圧倒的なスマホの普及により、これまで商品やサービスなどの情報を伝えるものとしてテレビのCM、新聞やラジオなどが絶大な威力を持っていた環境は一変、私たちの多くがスマホから情報を入手するようになっています。中でも従来の口コミの役割を果たすSNSによる商品、サービスの情報の伝搬は目を見張るものがあり、たったひとつの投稿で商品やサービスが爆発的にヒットする現象も珍しくなくなってきています。今はこうした潮流を読むこともまた、起業アイデアを考える上でとても重要です。

 

②-3 さまざまな視点で考える

自分を分析する、そして社会の流れを読み解くことは起業アイデアを出すために重要なキーとなる話をしました。それぞれのことをすることで、これまで不透明で何をして良いのかわからなかった起業アイデアに一石を投じてくれることでしょう。より効果的にそれぞれから起業アイデアを出すためには、一つの物事に対してさまざまな視点を持つことを忘れないようにすることです。

 

起業アイデアに対する固定観念でもそうでしたが、人は驚くほど多くのことに対して先入観を持って生活をしています。もちろん、そうした先入観は想像力となり、生活のサポートをしてくれるものとして大いに役立つ場合もありますが、ときにそれが別の考えやイメージを受け入れにくくすることもあるのです。一見すると横を向いた若い女性の絵ですが、見方を変えると老婆に見える、そのような有名な絵がありますね。

最初に若い女性として見えてしまい、他の人に言われるまで気がつかなかったという経験をした人もいるでしょう。そして言われてからも、一生懸命意識したらやっと老婆にも見えるようになったという人も少なくないのではないでしょうか。

 

こうした脳が勝手に解釈してしまう現象は、何も錯視を目的とした絵だけにとどまるものではありません。人は原因と結果だけがわかっていると、その間のプロセスを「詳しくはわからないけど多分こうだろうなあ」と解釈してしまい、一度身につけたその解釈を変えることが難しいというのは、かなり高確率で起こるものです。

 

外に積極的に出て、さまざまな刺激を受けることがとても大切と言いました。その中でただ漫然と受けるのではなく、常に自分の感覚を疑い、自分の常識を問い直すことが重要です。何よりそうした外の刺激で学ぶのは、起業アイデアを生み出すプロセスであるのです。起業アイデアを出すための過程を知る努力を怠ってしまえば、いくらたくさんの時間を費やして自己分析や時代の流れを読み解いたとしても、既存のアイデアをただ真似するだけにとどまってしまうでしょう。応用へと導くために、気になったことは曖昧にせず、詳しく調査してみる、そうした意識を持つと良いですね。

 

③起業アイデアを出すために必要なこと(技術編)

③-1 身の丈に合ったものにする

さて、ここからは心得編で身につけた起業アイデアの得方を、さらに具体的なビジョンへとしていくために不可欠な技術について話していきますね。起業アイデアの正体も明らかとなり、心得も身につけました。あとは自分がこれは起業アイデアとして良いかもというものを出していくわけなのですが、そこで重要なのが自分の身の丈に合ったものにする、つまり無理をしないということです。

例えば都内で流行している物がもしかしたらこれを地方で販売したら受け入れられるのではないかと、一人が目をつけたとしましょう。狙っている地方で対面販売をするために、都内で仕入れた商品を週末になれば地方に持っていく、次の週も持っていく、そのようなことを繰り返していました。しかし商品は一向に販売することができず、気がついたらその地に行くためだけの交通費ばかりがかさみ、在庫も余り、販売を諦めざるを得ませんでした。

 

残念ながらと言うと語弊があるかもしれませんが、実は意外とこのようなケースに陥ってしまう起業志望の人は少なくないのです。言わずもがな、販売見込みもないのに在庫を大量に仕入れてしまったこと、実際に販売できるルートを確認せずに闇雲に地方に行ってしまったこと、そして何より貯蓄があるからある程度の支払いは投資として考えても大丈夫とあやふやな気持ちで取り組んでいたことが原因でした。商品そのものにニーズがもし仮に爆発的にあったとしても、同じ結果を招いたことでしょう。それだけに非常にもったいないことをしていると言わざるを得ません。

 

ここで必要だったのは、その起業アイデアがビジネス展開に繋がるまでに必要な時間の算出と、それまで投資をしないという確固たる意思です。起業してビジネスが軌道に乗るまで年単位で時間がかかると言われていますが、自分の場合は実際にどのくらいなのか考えたことはありますか?

もしないのであれば、想定している販売チャネルによって獲得できる顧客数、売上、そして原価率から算出した利益見込みを計算し、思いついた起業アイデアと自分の現状を照らし合わせて続けられるのかどうか計算していくようにしましょう。起業をするにあたって事業計画書がとても大切ですが、まさに具体的な数字を目の前にはっきりとさせるのが一つの目的です。

 

数字が明確になれば自分が無理をしていないかどうかもわかりますよね。何よりもお金は極力使わないでいこう、そのためにどう商品を仕入れどう販売していくのか、どうサービスを提供してどう広めていくのか、突き詰めて考えていこうという気持ちが、何よりも良き起業アイデアを生み出す原動力となります。ただお金をかければ良いというだけでは、大手企業に負けます。工夫を凝らし、出来る限り利益率を上げていく。そのためにも身の丈に合った、無理のない起業アイデアを実践していくのがとても大切です。

 

③-2 コンテンツを活用する

今は起業アイデアを実現に結びつけることがしやすい時代になっています。SNSなどをうまく利用すれば、自分が開発した商品やサービスを多くの人にほぼ無料でアピールすることができます。テレビや新聞となると数百万、数千万単位で広告費が必要だったことを考えると、これは劇的な変化です。だからこそたくさんの起業アイデアが溢れ、飛び込んでくる機会も多く、日々起業アイデアで悩む原因を作り出しているとも言えるでしょう。

 

さて起業アイデアを考えるにあたって、もしどうしても煮詰まってしまった場合はひとまず利益を得るという考えを置くことをおすすめします。もちろん、起業ですから最終的には利益は考慮しなければならないのですが、少しでも視野を広げるという意味で片隅に置いておきます。何かの問題にぶつかったときには、一度距離をとることもまた大切なのです。

そして商品やサービスを考えるのではなく、商品やサービスは現時点ではありきたりなもので良いので一つ決め、それをwebコンテンツを通してアピールする方法をとってみてください。例えばファッションが好きであれば、ファッションの情報を発信するブログをやってみる、スポーツが好きなら試合結果をまとめたSNS記事を作成してみるなどです。対象となるサービス自体はすでに他の企業や人がやっているものですが、まずは自分もやってみましょう。

 

大切なのは、そこでどんな情報が好まれているのかきちんとフィードバックすることです。そして好まれる傾向の強い情報により力を注いでコンテンツをさらに作成してみます。徐々にアクセス数が増えてきたら、それは成功の兆しです。なぜならそれだけ自分の情報に対する影響を受けている人が増えているからであり、もしそこでうまく商品やサービスを打ち出すことができれば、多くの人がそれに対して対価を払うことになるからです。

こうした方法をコンテンツマーケティングと言います。顧客を獲得するために必要なコンテンツを生み出し、利益へと結びつけていくマーケティングの一つです。ただ顧客に驚きや満足を与える画期的な商品を生み出すのではなく、その商品をいかに流行らせることができるか、SNSなどのサービスをフル活用して思わず広めたくなるようなコンテンツを作ることが重要視されている手法です。

 

先程も言いましたが、今はスマホが情報社会の発展の大きな役割を担っている時代です。webメディアが今もっていきいきとしており、多くのweb記事が生み出されていることを考えれば、こうしたコンテンツの威力は思っている以上に凄まじいものがあります。

さらにニーズの調査や固定客の事前獲得、資金もそれほどかからず、在庫を抱える必要もないという利点の多いコンテンツマーケティング。こうしたメリットの多さから、これから起業をする人はもちろんのこと、ビジネスをずっと展開してきた企業も注目しています。

 

起業アイデアを生み出すにあたって、こうした手法から入る方法も一つの手です。とにかく起業だけを先にする。このようなスタートの切り方も大切です。あなたの目的は起業をして、その先にある目標に向かって突き進んでいくこと、そのためにはどんな始め方でも構わないのです。

 

まとめ 特別なものがなくても誰かの役に立てる

以上、起業アイデアを生み出すための心得と技術でした。これからは起業アイデアという目の前に漂うふわふわとしたものを一生懸命掴もうとする時間は必要ありません。ここまで読んでくれた人は、起業アイデアを出すために必要なステップを得たのですから。

 

こうして見ると、やはり起業アイデアを出すために必要なのは特別な才能ではなく、不断の努力であることがわかってもらえると思います。もちろん一番は起業に対して楽しむことです。起業をして自分らしく働いて利益を得る世界は、責任もすべて自分にかかってくるので大変ですがやりがいもあります。

自分の才能と知識、それがどこまで社会に通用するのか常に勝負するのが起業です。そうした気持ちを持って挑めば良き起業アイデアは自然と浮かび上がり、ビジネス展開に大いに役立ってくれることでしょう。

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スポーツでも、芸道、華道、茶道、武道などにおいても、「基本の型を反復する」ことは大変重視されます。基礎ができているから創造的な仕事ができるようになり、基本が身についているから応用が利く。何でもそうですよね。ドラゴンボールの悟空だって、修行する時は腕立てや腹筋と基本からするわけです。それで基本が身について、はじめて「パワーアップしたカメハメ波」ができるわけです(笑)

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ABOUTこの記事をかいた人

松本 泰二

1978年12月 東京都練馬区生まれ。O型。アイデア創出の支援を専門にアイデア創出戦略家として活動。ほぼ毎日、誰かとブレストをしています^^。ほぼ毎週、起業アイデアを出すワークショップを開催しています。