起業はゼロイチ?フランチャイズ? FC本部だけが儲かるのは本当?

日本フランチャイズチェーン協会の調査によると、2016年の日本国内のフランチャイズチェーン数は1335社。総店舗数は26万3109店舗(直営店含む)。売上高は25兆974億円。1店舗あたり年間約9,500万円の売上。

 

新しいアイデアやサービスで始めるゼロイチ起業と、ノウハウや物流、ネームバリュー、教育、システムなどあらゆる面で完成されているフランチャイズチェーンの独立開業では、どちらに分があるのでしょうか。

 

フランチャイズチェーンは本部だけが儲かるとよく言うが、果たして本当のことでしょうか。

 

フランチャイズ起業の本当のところ

例えば、コンビニエンスストアを自前で全て作るとすると、平均的なお店で3,000万円程度の資金が必要です。これを個人が銀行からお金を借りるのは難しい問題。

 

コンビニ本部でも、自前でこれだけ投資をすると客単価500円~600円の商売には、コストが掛かり過ぎリスクがあります。

 

そこで、地元のお酒やタバコを販売している酒屋さんに店替えをしてもらうことで、経費を大幅に抑えて、すでにそのお店に付いているお客様を取り込むことができます。

 

地元とケンカせずに気持ち良く商売ができます。

 

これが、コンビニの基本になっています。

長く続いているコンビニのほとんどは、元酒屋さんです。

もともと、立地に合ったニーズでお店を構えていて、お客様が昔から付いているので潰れるリスクはかなり低いです。

 

では、酒屋さんでない人は、コンビニのフランチャイズに加盟できないかというと、そうではありません。

 

立地が整えば、コンビニ本部がオーナーにお金を貸してでも開業支援をします。

 

それは、なぜでしょうか。

 

フランチャイズ本部のお客様は加盟店

フランチャイズに加盟すると、

商品の仕入れ先は本部からです。本部から仕入れるので、ここで本部は販売利益が発生します。商品だけでなく、工事など必要な場合は、本部の紹介業者を使うことになります。そこで、リベート収入や上乗せで儲けることができます。何をするにも本部を通すので、差額で儲けることができます。

 

そして、フランチャイズに加盟するということは、ノウハウを手に入れられるということです。本部が研究をして、投資をして開発した商品を使って商売をするわけですから、当然、無料ということはありません。加盟料、または、技術、経営、接客などを教えてもらう場合は研修費も必要です。これも立派な本部収益です。

 

これだけではありません。

本部から仕入れて販売しても、常に商標、ノウハウ、経営アドバイスを受けている状態です。売上額から一定量のロイヤリティを毎月、本部に吸い上げられます。ロイヤリティは2種類あります。固定なのか、売り上げに対してなのか。固定の場合は、売れば売るほど収入になるメリットがありますが、売り上げに対してのロイヤリティ契約なら、本部に大きなメリットがあります。ほか、事務作業手数料、広告分担金などフランチャイズによって、さまざまな名目で徴収されます。

 

・仕入れ代金

・加盟料

・ロイヤリティ

 

大きく分けて、上記3つの利益を確保できる仕組みを作ることで、「本部だけ儲かる」ということは間違いですが、フランチャイズ本部は、絶対に損をしないシステムになっています。

 

ただし、加盟店が儲からないと本部も儲けがありません。

現在はインターネットで情報の拡散が早いものです。一瞬で世界中に拡散される時代なので、フランチャイズ契約とは別件ですが、事件になったバルチックカレーのようなことを起こせば、加盟店がいなくなります。

 

あくどいことをすると、すぐに悪い噂が広がります。

以前よりは、加盟店を大切に扱う企業が増えています。

 

フランチャイズを足掛かりに検討されている方は、増加数、脱退数、実績や細かな契約内容を見ていくと選定基準になります。

 

ゼロイチもフランチャイズも業種選びが重要

前述したように、コンビニエンスストアを長年続けていくには、立地が重要です。

実家が酒屋さんなどで条件のいい立地や自前の土地を確保できるならば、ありではないでしょうか。

 

しかし、小売り経験者がいない、土地勘もなし、資金も全額借入だとリスクが高いと言えます。さらに、生活ローンがあれば、危険過ぎます。

 

コンビニ以外にも、フランチャイズは多種に渡ります。

飲食、小売り、塾などのサービス、無店舗型サービスなど。

 

最近では、共働きや超高齢化社会を背景に無店舗型の家事や介護サービスが人気です。

店舗が必要ないので、投資を抑え、経費は小売りや飲食よりも少ないのでリスクが低い起業です。スキルと営業力次第で夢は広がります。

 

また、フランチャイズだからこそのメリットもあります。

例えば、全く知らない飲食店より値段やお店の雰囲気がイメージできるお店の方が入りやすいのではないでしょうか。

 

塾もそうです。

自分の子どもを通わせるなら、口コミなどでいい情報がなければ、ECC英会話ジュニアや公文、トライなど名前を知っているところに通わせたいと思いませんか。

 

フランチャイズの商標を使うことで、同じ業種でも成功や失敗の分かれ道になることもあります。

そして、フランチャイズのノウハウを覚えることで、さらに事業を大きくもできます。

 

飲食店のノウハウで、フランチャイズ店を経営しながら新しい独自の飲食店を開業。塾のノウハウで、日本語学校を作るなど応用ができます。

海外にも展開できるでしょう。

 

全く初めての起業であれば、フランチャイズで経営を学び、そこからノウハウを応用することも一つの正解にたどりつけます。

 

実際にフランチャイズに加盟しなくても、フランチャイズから起業のアイデアが見付かるかもしれません。

 

ゼロから起業する

ゼロから起業するということは、フランチャイズで開業するとはわけが違います。

全てゼロ。知識や技術があっても経営のノウハウもありません。労働のマニュアルもありません。全てが初めてのことです。

 

ゼロからイチにする作業は、相当なパワーが必要です。

起業の力はゼロイチの方が、比べ物にならないぐらい付くでしょう。

 

ここで付けた力は、新しい業種に飛び込むときや企業を拡大していくときに大いに役立ちます。

 

また、設備投資を抑えるメリットがあります。

同じ調理器具を納品するにしても、相見積もり取って比較検討できます。フランチャイズ起業の場合は、本部のいいなりです。指定の業者に発注。もちろん、本部への上前を乗せた分を支払う羽目になります。

 

仕入れ先も自由です、好きな業者から安く納品して、好きな値段で販売できます。

ロイヤリティも必要ありません。

コンビニのロイヤリティは、水道・光熱費の補助がありますが、条件によっては70%以上と超高額。

 

例えば、ロイヤリティ70%・粗利益40%とします。

9,500万円(売上)×60%=5,700万円(売上原価)

9,500万円-5,700万円=3,800万円(売上総利益)

3,800万円×70%=2,660万円(ロイヤリティ)

3,800万円-2,660万円=1,140万円⇒ここから、人件費、雑費、補助を超えた水道・光熱費など全てを支払った残りが、営業利益。

 

その分、ゼロイチ起業とは違い、手厚いバックアップ体制があります。

 

最後に

トヨタ自動車のディーラーの大半はフランチャイズです。他のフランチャイズとは違い、誰でもできるものではなく、地方規模の名士と呼ばれる人が経営しています。

 

トヨタのディーラーは、その抜群の知名度でビジネスを大きく有利にします。ここでも、お金持ちにお金が集まる仕組みと言えますが、弱者がアイデア次第で夢をつかめるのが、起業。

 

起業で、「drive your dreams」(あなたの夢の実現を加速させましょう)

 

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ABOUTこの記事をかいた人

松本 泰二

1978年12月 東京都練馬区生まれ。O型。アイデア創出の支援を専門にアイデア創出戦略家として活動。ほぼ毎日、誰かとブレストをしています^^。ほぼ毎週、起業アイデアを出すワークショップを開催しています。