【IDEAストーリー】第5回:日本最大級の長期インターン求人サイト『ゼロワンインターン』/後編

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【IDEAストーリー】第5回:日本最大級の長期インターン求人サイト『ゼロワンインターン』/前編

 

何からスタートしたんですか?

大塚社長
まずサービスのコンセプトを決めて、どのくらい開発に時間がかかるかっていうのをエンジニアとデザイナーの方に見積もってもらって、おそらくリリースこんくらいになるぞと。

 

MATSUMOTO
これは「ゼロワンインターン」。
大塚社長
「ゼロワンインターン」の方です。じゃあ、その期間どうしようかと、僕プログラミング全くできないので、オープンしたタイミングでのインパクトも絶対重要だなと思ったので、オープンしてから求人ではなくて、開発中にある程度、求人数を揃える必要があるかなというふうに思ったので、ほんとにペライチのデザイン1枚を先に作ってもらって、こんなページにするつもりですという画面、その1画面だけ持って営業に行きました。

 

MATSUMOTO
大塚さんが。
大塚社長
僕と営業の2名で行きましたね。

 

MATSUMOTO
リリース前から、お客さんをつかまえに。
大塚社長
そうです。

 

反応はどうでしたか?

大塚社長
やっぱりないでしょという。サイトできてから来てよというのは、ほとんどなんですけど。

 

MATSUMOTO
中には。
大塚社長
そうなんですよ。なので、どうしても率は低くなるのは、受注率は低くなるのは仕方ないので、その分、行動数でダンプしようということで、アホのように行きましたね。結果的に、開発時から売上はたっていたので。

 

MATSUMOTO
リリースする前から?
大塚社長
リリース前から、要は、ヒット率は低いんですけど、その分打席に立とうと思って。結果的に開発、出来上がるまでには十分別に赤じゃなかったです。その段階から。

 

MATSUMOTO
コンセプトとペライチのデザインを持って営業に行って、打率は低いですけれども理解してもらって。
大塚社長
よくこんなんで来たなと笑いながら、でも熱っぽく、こういうふうにしたいんだというのをすごく思っていたので、そうすると共感してくださる社長さんは少なからずいて、ほんとにそれは絶対裏切れないなと思っているんですけど、ありがとうございますと。

結果的にオープンしたタイミングで求人の掲載数は同業の中でも最大級になったんですよね。オープン日に。そこは頑張ったなというふうに思います。

 

最初のスタッフは知り合い?

MATSUMOTO
すごいですね。ちなみにちょっと戻るんですけど、営業とか、デザイナーとか、ホームページ作る人というのは、これは知り合いとかですか。
大塚社長
知り合いとか、そのさらに知り合いとか。さらにそこから紹介してもらったりとか。

 

MATSUMOTO
クラウドソーシングだったりとか、知らない人とかに依頼する。
大塚社長
それをお願いしたのもあります。

 

MATSUMOTO
結構クオリティが残念なのがきちゃったりとか、結構声が多いじゃないですか。
大塚社長
そうですね。でも今、クラウドワークスかな、ランサーズかな、コンペ形式みたいなのでできるので。

 

MATSUMOTO
サイトもできるんですか、あれ。よくロゴとかはありますけど。
大塚社長
サイト自体はそこにはお願いしなかったんですけど、ロゴとか、一部画面とかはそういったのでお願いしたのもありましたね。でも基本的には同じエンジニアとデザイナーの方、最初に依頼した方と、二人三脚でずっとやってきました。

 

MATSUMOTO
知り合いは最初は、スムーズに協力してくれた感じですか。
大塚社長
どうなんだろうな。それちょっと思いの内は分からないですけど、エンジニアの方はすごくそうですね、デザイナーの方もそうかな。こういうサービスにしたいんだというとこに対して、すごく共感してくれたので、結構お金のさっきの安定にも繋がるんですけど。

ビジネスとしてやる中で絶対失敗したくないと思っていたので、やっぱりお金の支払い方とか結構意識していて、開発のところも待ってもらっていたというか、支払いサイクルをちょっとだけ

 

MATSUMOTO
後ろにしてもらって。
大塚社長
納品に合わせて、先払いじゃなくて、後払いにさせてもらったんですね、エンジニアとデザイナーの方には。それまでにデザイン1枚で営業かけていたので、なので、結果的に最初に初期のお金を用意せずに結果的に支払えたというのはありました。

 

MATSUMOTO
それ大事ですよね。後払い。
大塚社長
かなりいいエンジニアとデザイナーに、そういった意味では出会えたのかなと思います。

 

開発の部分はスムーズに?

大塚社長
全然スムーズじゃないですよ。全くスムーズじゃなかったですけど、意気込みはすごくいい意気込みでやってくださったなと。

 

MATSUMOTO
お願いしてから、どれくらいの期間ですか、完成したの。
大塚社長
3ヶ月くらいかな。多分そのくらいだったと思います。

 

MATSUMOTO
エンジニア一人で。
大塚社長
さらに外注もしました。業務で全然追いつかなくなっちゃって、リリースも伸びたんですよ。もうちょっと前にリリースしたかったんですけど、それもやりたいことが結構増えてきちゃって、さらに外部に発注はしましたね。受託会社に。

 

営業はどうやってアプローチしていたんですか?

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大塚社長
電話しまくりです。

 

MATSUMOTO
メールとかじゃなくて、電話。
大塚社長
ほとんど電話ですね。メールもしたのありますけど、電話の方が多かったんじゃないかな。あとは紹介、そこで行って、面白いねというふうに言ってくださる社長が何割かはいるので、知り合いの社長もご紹介してくださいというので、そこから紹介してもらってというような形でやっていましたね。

 

MATSUMOTO
なるほど、突撃電話で。
大塚社長
そうですね。突撃電話とか、もともとさっき言った、リクルートって結構起業家多いので、リクルートの知り合いの社長さんとかに言って、そうすると、結構紹介もしてくれるので。

 

1日何件くらいかけたんですか

大塚社長
ちょっと分からない。どのくらいかけたんだろう。ちょっと分からないです。僕は100件とかかけているんじゃないのかな。
MATSUMOTO
100件かけてどのくらいの割合ですか。1件いきます?
大塚社長
いきます、いきます、1件は。

 

MATSUMOTO
企業だとどれくらいの割合なんですかね。個人テレアポとかだと、200件、300件かけて、1アポ取ってみたいな。
大塚社長
だいたい2、3%と言いますよね。でも、もうちょっと高かったと思います。僕らの今回のサービスのコンセプトとして、さっき言った紹介料の一部がインターンシップ育成すれば、インターンシップの受け入れ企業の方にバックされるというような機能がついているので、それって結構キャッチーなんですよ。

 

MATSUMOTO
他にはないんですか。
大塚社長
そうなんです。インターンシップするときに、これまでって、他社さんだと、ある程度、先払いなのか後払いなのか、少なくともお金を払うというのが普通だったのが、僕らの方って場合によってはインターンシップ育てれば、事業貢献も彼らしてくれるうえに、かつお金も辞めていくときにはお金まで入る可能性があるよとなったときに、1回ちょっと聞いてみたいということ結構多くて、そういった意味でもアポイントの率はもっと高かったかなと思います。

 

商品が受け入れられた要因としては、

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大塚社長
コンセプトの部分というか、サービスの、お金の流れはすごく意識しましたね。逆にした方が、中小ベンチャーってお金困っているところ多い、お金と人に困っているところ多くて、そこから一方的に貰うというのは続かないかなと思ったので、それが逆になったら、インパクトでかいんじゃないかなというのは、モデルを考えたときにすごく感じていて、それはやっぱりすごく引きはありますね。

 

MATSUMOTO
中小でも大きめな会社ってあるじゃないですか。最初はそっちの方からあたっていったんですか。
大塚社長
そっちも行きました。どっちも行きました。そこはリクルートの知り合いの今頑張っているベンチャー社長さんに紹介してって、バイネームで誰々を紹介してみたいな。で、その人たちのところ行って。

 

MATSUMOTO
ある程度、名前が中小でも売れているところで、実績作って。
大塚社長
そうです。結構それは意識しましたね。取引先でこの企業は押さえたいね、ベンチャーの中でも有名だから押さえたいねというとこは、最初にリストアップ自分たちでやって、それは伝手あるかどうかは別、ここに掲載していただきたいというのをまずガーっと調べて、あとから、じゃあこれは電話で突撃行くとか、誰々と誰々と誰々の友達だから、そこ経由で紹介してもらえないかなとか、売り方は後から考えてという形で、役割分担は二人でしてやっていきましたね。

 

MATSUMOTO
それの実績があるないだと、やっぱり違いますか。ここもやっていますよと。
大塚社長
おっしゃる通りで、そうなんですよ。どんどんどんどん営業しやすくなるんですよね。

 

MATSUMOTO
そこから全然やっぱり変わってきました?、ここもやっていますよと。反応というか。
大塚社長
反応は良かったと思いますね。でも、決め手にはならないですけどね、それ自体は。結局どこどこやっているからとは、あんまり決め手にはなっていないですけど、どっちかというと、僕らの自信になったというか、当初は引きになるかなと思っていましたけど、結果的にはあんまりそれを決めている理由というのはそんなになくて、自分たちで、こういった企業もやってくれるんだったらいけるぞと、多分喋り方が変わってという感じですね。

 

MATSUMOTO
テレアポは、もともと大塚さんは得意なんですか。
大塚社長
得意ではないです。

 

MATSUMOTO
テレアポってメンタル的にね、よく言うじゃないですか。
大塚社長
リクルートのときに、僕はもともと人見知りですけど、今もそうですけど、でも、リクルートってもう入社して3日目くらいから、一人で飛び込みだったんですよ、当時は。飛び込みしまくって。電話がけしまくったりしていたので、仕事だと思えば、そこの感覚は麻痺しますね。

 

行動し続ける原動力は?

大塚社長
これはほんとにサービスの、もともとの感じていた課題の部分というか。

 

MATSUMOTO
そこが強い。
大塚社長
自分自身もそうだったので、就職するときに偶然リクルートに出会えましたけど、別に何したいとかなくて、ほんと目をつぶって一つ選んだみたいなものだったので、それがたまたま自分にとっては良かったなとなっていますけど。そうじゃない、ミスマッチで辞めて辛い思いしている学生が常にいるとなったときに、それを変えたいなと。僕は地方出身なんですけど、地方は特にそうなので。地方の場合だと、仕事のために地元を捨てて選ぶみたいな。

地元に例えば、就職先があまりなくて、地元を離れて行くみたいな、でも地元は好きなんだけどみたいな。そういう何かを捨てて仕事を選んでいるんだけど、仕事を選ぶときの軸が、情報と軸というんですかね、ちゃんとしていなくて、結果的に離職しているとかっていうのっていうのを見ていて、変えたいなという思いが結構強かったので、それ自体は長期のインターンが広がれば、是正できるんじゃないかなというがすごく強かったので、そのためだったら別に目の前の泥臭いのはあまり苦痛じゃなかったですね。

 

これからの方は、何のビジネスしたらいいですか?

大塚社長
ほんと人によると思うんですけど、僕みたいに何かこれをやりたいみたいな、それが儲かるかどうかは別として、この課題を解決したい、それを持続継続させるために商売としてどうやって成立させるかという考えるパターン、僕はそっちだったんですけど。マーケット上、多分、インターンとか、新卒の領域って、別に美味しくはないと思うんですよ。商売上。

でも、ビジネスでやる、課題として捉えて、どうしても解決したいと思っているので、それは商売上のちゃんと上手くいくようにしなきゃいけないということで、値付けだったりとか、モデルは後から考えているという感じなんですけど、そうじゃないパターンもあるというか、市場的に美味いと、じゃあそこに参入してやっていくうちに好きになるというパターンもあると思うので。

 

MATSUMOTO
確かにそうですよね。
大塚社長
なので、やりたいことがあるんであれば、それやればいいと思いますし。それがないんだったら、上手い領域はなんだ、今伸びている領域はなんだというのを徹底的に調べて、これが今伸びているぞとか、ここは熱いらしいというのをとにかく調べまくるという。そのどっちかかなと、それどっちもやらないんだったら、多分しない方がいいんじゃないかな、無理に起業は。

 

初めの資金ってどれくらい用意した方がいい

大塚社長
いらないんじゃないかなと僕は思いました。

 

MATSUMOTO
ちなみに、大塚さんは。
大塚社長
僕は、自己資金、最初300万入れて、新卒紹介って免許も必要なので、それって免許取得のために500万の自己資金が必要だったので、増資して500万にして、部屋も20平米以上のオフィスがないと駄目でみたいな。

人材紹介免許取るための条件があるんですよ。そのために、僕は自己資金500万しましたけど、別に全然使っていないというか、さっき言った通り、開発にかかったお金って結構かかったんですけど。

 

MATSUMOTO
起業でお金がないこととか、大塚さんのスタートダッシュって、タメになると思うんですけど、後払いとか。

 

大塚社長
お金のサイクル部分だけ気をつければ、要は、払うお金はなるべく後にしてもらって、貰うお金は先にするとか、うちは全部末締め、翌10日なんですよ。

支払いは末締め、翌末なんですけど、そういう支払いサイドの部分だけ意識していれば、ほとんどのビジネス、箱モノビジネスとか、何か場所を借りなきゃいけないとかだと、ある程度、資金必要かもしれないですけど、今とか、ウェブとかのサービスとかだったら、別になしでいけるんじゃないかなと思います。

 

MATSUMOTO
それが大事ですよね。後払い。
大塚社長
結局、バイトしながらでもできるんじゃないかなと。

 

MATSUMOTO
外注でも探せばそういう人いますよね。やってくれる人。
大塚社長
ほんとそう思います。

 

今後の、御社の事業展開教えていただいてよろしいでしょうか。

大塚社長
まずは、僕はインターンシップやるんだったら、まず全国に広げたいと思っていたので、自分自身が地方出身者で就職含めてチャンスが、都心と地方に違いがありすぎるなというのは、すごい感じているので、これを是正するために長期のインターンシップの受け入れ窓口を全国に広げたいと。

今は取引先、さっき言ったので、500弱ですけど、8割、9割くらいが都心、一都三県なので、これを全国展開したいなと。それを見越したうえでの今サービスの値付けも地方でも受け入れられやすいような形の、もともとそれは作っているので、これを全国に広げるということをまずしたい。

それ以外にも実は、あと二つ、新規の事業を考えていて、今仕込んでいるんですけど、僕が起業した一番の理由はこのビジネスをしたいからというのがあったんですけど、これが一つ目途が立ったら、全く関係ないことやろうと思っていて。

 

 

MATSUMOTO
そうなんですか。就職とか。
大塚社長
全然関係ないですね。

 

MATSUMOTO
求人とか全然。
大塚社長
びっくりするぐらい関係ない。

 

MATSUMOTO
それは今言える?

 

大塚社長
それはちょっと今は作ってからにします。でも全く関係ないですよ。ほんとに。

基本的に新しいサービスするときには、さっき言った視点を僕は、起業したい人にみたいなところと連動するんですけど、ものすごく自分が課題としてサービス、箇所をサービスにするか、もしくはこの商売上手そうだぞ、どっちかでやろうと思っていて、新しく二つやろうと思っているのは、それぞれ一つずつという感じですね。

商売上、これはいけそうだなって思っている事業が一つと、これはやっていくうえでは新たに感じた課題というか、解決したくて、じゃあ、商売上どうやって軌道に乗せるかというのを考えてやろうと思っているのが一つ。

あと大事なのが、今いるメンバーが面白そうというか、感じられるようなのにしたいなと思っていて、そこは全部合致しているかなというのでやろうと思っています。

 

 

起業を考えている方々へのメッセ―ジをお願いします。

大塚社長
重複するんですけど、やりたいことが思っているんだったら、もう今やっちゃえばいいかなと。別にリスクなんか何もないかなと、特に、対象が誰かによりますけど、年齢にもよりますけど、大学生とか20代とかだったら、一切リスクないかなと思うので、やっちゃえばいいかなと思いますね。

 

MATSUMOTO
さっき大塚さんのスタートダッシュのやり方だったら、リスクないですよね。

 

大塚社長
ほんとに、そう思います。多分、領域関係なく本気でやれば、多分いけるんじゃないかなと。どこまで伸びるかは、多分マーケットを見極めるのはすごく重要になると思うんですけど、別に自分たちが食べていけるレベルくらいだったら、どの領域でもいけるんじゃないかなというのはすごい感じるので、リスクは別にというより、自分の努力次第で消せるレベルのリスクしかないと思うのでいいんじゃないかなと。

ただ無理してやる必要なないよというのも、僕は思います。大手は大手というか、サラリーマンの良さは、サラリーマンの良さもあるので。

 

 

MATSUMOTO
公務員目指していたというか、興味あったんですもんね。
大塚社長
ほんとにそうです。多分やりたきゃやればいいんじゃないのと。誰かに説得されなきゃできないんだったら、別に。

 

MATSUMOTO
続かないですよね。そういう人。
大塚社長
やめた方がいいかなと思いますね。普通に。
MATSUMOTO
分かりました。ありがとうございます。

 

MATSUMOTO
本日のゲストは、株式会社そると 代表取締役社長 大塚裕輔さんでした。ありがとうございました。
大塚社長
ありがとうございました。

 

 

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お金の流れがシンプルでわかりやすい。出る金、入る金を意識するようになった。考え方自体が参考になりました。

 

 

株式会社そると  代表取締役社長 大塚祐輔

2003年:早稲田大学入学。在学中スノボにハマり、冬は新潟、夏はニュージーランド。1年の半分を雪山で過ごす。2007年:株式会社リクルートへ入社。業界最大手の企業からベンチャー企業まで、300社以上の採用支援に従事。2015年:株式会社そると設立。運営する「ゼロワンインターン」は開始からわずか半年で業界最大級にまで急成長。