From:松本泰二
いざ起業を考えたときに、最初の大きな山はネタ探しでしょう。自分の人生や生活がかかってくるのですから、良いスタートをキリたいと思う人がほとんどだと思います。
ですが、
「起業はしたいが、良いネタが見つからない」
「どんなネタなら、起業は成功するのだろうか」
という悩みはつきません。
そして
「このネタなら成功するかも!」
と思っても、もうすでに他の人や企業がやっているから諦める…
そんな繰り返しばかりしている人は少ないくないでしょう。
この記事に辿り着いているということは、
あなたも起業のネタ探しに困り果てている人の一人ですよね。
そこで今回は起業のネタづくりに必要なポイントについて紹介していきたいと思います。このポイントを抑えておくだけで、実にスムーズに起業のネタ探しが進むでしょう。毎日ぎゅうぎゅうづめの満員電車に乗って、決まった時間に出社し、夜遅くまで残業…そんな会社ありきの生活から抜け出し、
「もっと自由に自分らしく仕事をして、収入を得て、生活をしたい」
というあなたの希望は現実へと近づくのです!
起業のネタ探しに必要なポイント①【普段の生活の中で自分が何にハマっているのかを見極める】
起業のネタ探しにおいてとても重要なのは、「いかに自分の好きなことを起業のネタにすることができるか」です。これは、どんなふうに収入を得ていけば良いのかを考えるのと同じくらい、とても重要なものでしょう。
やはり起業においては創意工夫がとても重要になってきます。どんなふうにしようというワクワク感がなければ、柔軟な発想は生まれてきません。また稼げるだけの起業ネタであれば、やっているうちにどうしても飽きがくる危険性があります。
そのため、今まさに自分が無我夢中になっているもの、やっていて心から楽しいと思うものを起業のネタにするのが良いのです。また好きなことに没頭しているので、自ずとそれに対する知識も蓄えられているはずです。積み重ねられた知識は、自分の強みでもあります。
気がつけばあっという間に時間が経っているような趣味にハマっている人は、他の人からすごいというと思われることを気づかないうちにやっているのです。
起業のネタ探しにおいて、自分が今ハマっていることに焦点を合わせれば、そうした自分の強みを改めて認識することにもなるでしょう。自分の強みを改めて見つけることは、自分の自信にも繋がり、そして、他の人にどのように役立つのかを探すヒントにもなりますよ。
他の人に対してこんなサポートができるというのは、何より起業して利益を得るための根本ですからね。つまり、起業のネタに十分になりえるのです。
起業のネタ探しに必要なポイント②【もっとこうだったら良いのになと思うことを並べてみる】
ただ、自分の好きなことを起業のネタするのがおすすめと言っても、どうしても「趣味を仕事にするなんてそんなうまいことができるのか」と思う人もいるかもしれませんね。
そこで次に、
自分が今ハマっている趣味の中で、なんとなく不満を覚えているものや、物足りなさを覚えているものを列挙してみてください。
どんな些細なことでも良いですし、どんなに突拍子もないものでも良いです。
またあなたが趣味の中でもっとこうだったら楽しめるのに、という点を出し切ったら、
次にそれの解決策を考えてみましょう。
その解決策を起業のネタにしていくのです。そんなうまい話があるわけない、と思わずどんどん出してみましょうね。
髪を切ってもらうのになんで3000円も払わなければならないのだろうという疑問から、1000円でカットを行う理髪店が生まれたのですから。
もっと野球やサッカーの試合ばかりやっているチャンネルがあったら良いのに、という要望から、『スカパー!』や『WOWOW』はあるのですから。
これと同じです。
そして1000円カットにしても、『スカパー!』や『WOWOW』などにしても、多くの人はこのように生活や趣味の中で感じている不満を解決してくれるものに、お金を払いやすい傾向があります。
「1000円だったら安い!」
「月額これくらいだったらまあ良いかな」
となるのです。
それゆえにここであなたが思いつく解決策は、起業のネタになりやすいのです。
ここまででわかるように、あなたが趣味において抱えている不満や物足りなさを、実は多くの人もまた持っています。自分がこうだったら良いのにな、こうなってくれたら嬉しいなと思い、サービスを生み出したら、人の役立つものだったという起業ルートは、「ユーザー起業」と呼ばれています。ここで紹介したポイントは、「ユーザー起業」に準じた、起業をはじめてする人にとっておすすめのネタ探し方法と言えるでしょう。
起業のネタ探しに必要なポイント③【お金をかけなければという考え方を捨てる】
起業のネタを探すにあたって、どうしても陥りがちなのがお金をかけなければ成功しないという考えです。せっかく思いついた起業のネタでも、すでに大企業や他の成功者がやっているという壁にぶつかることはよくあります。そうした経験が続くと、ある程度自分もお金をかけないとという考えになってしまいやすくなります。
しかし、ただお金をかければ良いという考えになってしまうと、それこそ何億という資本を持つ企業と同じ土俵に立つことになります。到底歯が立たないですよね。
『1万円起業』(クリス・ギレボー著)がベストセラーとなったように、起業のネタを考える上で、資金はそれほど重要なものではないのです。
起業ネタで、ビデオレンタル店を思いついたのであれば、そのビデオを買って仕入れるのではなく、不要なビデオをたくさん持つ人から無償で提供してもらうようなシステムを考えるという手もあるでしょう。
限られた中で考える起業のネタこそ、あなたの強みや魅力がもっとも活きるネタになるのです。
また今はインターネットという非常に便利なツールが存在します。ネットオークションなどを利用して、自作のオリジナル商品を販売したり、必要な人材や物品を簡単に手に入れることができる繋がりを作ったり、そういったことが手軽にできるようになってきています。
インターネットには、お金をかけない起業ネタを実現に導くための方法が、たくさん詰まっているのです。
まとめ【起業ネタ探しは楽しむことが大切】
起業のネタを探すために必要なポイントをここまで紹介してきましたが、最後に起業ネタ探しの大前提となるお話をして終わりにしたいと思います。それは、
「まったく新しい劇的な起業ネタを探そうとしない」
ことです。
最初にも言いましたが、ここをしっかりと理解していない人が多いために、起業のネタ探しに悩み、苦しんでいる声が減らないのです。
「他がやっているから自分は何か違うことを!」
と思えば思うほどに、起業のネタは生まれにくくなります。
どんなに成功した起業のネタも、それはこれまでの成功したビジネスのモデルをアレンジしたものです。特別なスキル、特別なアイデアによって生まれた起業ネタではないことを、しっかりと心に留めておいてください。むしろ良いお手本があってラッキーというくらいの気持ちでいると良いですよ。
その上で、上記ポイントに沿いながらなるべくたくさんの起業ネタを生み出してみると良いでしょう。
もちろん、思いつかないときも当然あるので、そのときはゆっくりと頭を休め、起業のネタ探しから一度離れてみることをおすすめします。頭を休めれば、ふとあとになって良いネタが生まれることもありますからね。趣味を自分のペースで楽しむように、起業のネタ探しもまた、無理のないペースで続けていくことが大切です。
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