ほめるが見える。やる気が変わる。社内モチベーションSNS「HoooP」/前編
サービスのお試しって、あまりなかったんですか?
解決すべき課題ではあるんですが、諦める理由にはならなかったんですね。それクリアしていったら、なんとかなるでしょうということで、2007年の夏から営業、お店向けに営業を開始して、2008年の3月までに200店舗載せて、オープンしたんですよ。
一番優先するのは会員さん?
例えば、エステだったら、20代の女性10人にね、「エステ行きたいか」と聞くと、10人がイエスなんですよ。でも、行ったことある人っていうと、3人しかいないんですよ。継続的に行っている人は2人しかいないんですね。つまり、なんらかの理由で7割の人が行きたいけど行っていないんですね。その一番の理由が何かというと、勧誘なんですよ。イメージ分かりますよね。そこで「torakore(トラコレ)」は、完全に勧誘を禁止したんですね。
というのも、アンケートでお客様のアンケートをうちは見れますので、そのアンケートの文字の中に、その長時間とか苦痛とか、勧誘とかという言葉があると、フィルダリングされて、うちの事務局に届くわけです。1回目は警告で、2回あれば、無条件退場してもらっていたんですね。ここのルールもお店様がなんと言おうと、ユーザーが勧誘と思ったら、それが勧誘ですというルールで、ここまでずっと来ていますね。
今もプロモーション、全くしていないんですけど、今でも毎月1,000人増えるんですね。「torakore(トラコレ)」の会員さんって、これ全てクチコミですね。
600万ダウンロード突破!
これはですね、見てもらうと早いんですが、音でね、例えば、同じアプリを持っているとですね、ここに西麻布の美味しいイタリアンがありますと、これ今度行かれるときに、良かったらと言って、私がですね、あげることができるんですよ。受け取った人がまたお店に行って、クーポン使ったりできるんですね。
ほめるが見える。やる気が変わる。社内モチベーションSNS「HoooP」
そして、どちらが大事かというと、企業文化のほうが80%を占める、事業戦略は20%でいいと、それくらい文化というのは大事ですと、じゃあ、文化って何かというと、建物ではなくて、お庭ですね。社員が見る景色だと思ってくれたらいいんですが、私たちが言うには、いいサービスというのは、いいチームからしか生まれないと考えているんですね。
じゃあ、いいチームは何が作るかというと、いい企業文化が作ると考えています。いい企業文化がいいチームを作って、いいサービスを生みだして、お客さんに愛してもらえる会社になるというふうに考えているんですね。
企業の運命決めるくらい大事な企業文化ですけど、これは何が作るかと、普段のね、社員同士のコミュニケーションがその会社の文化を作っていきます。
現場でどんな声が飛び交っているかですね。売上の話しか現場がしなかったら、売上至上主義の文化に絶対なりますし、現場の人同士で、お客様の話が増えれば、お客様を大事にする企業文化になっていくんですね。
もう一つ、私たちが見つけた共通点ですね。いいチームというのは、その普段のコミュニケーションの中で価値観が共有されていると、有名なのがリッツカールトンのクレドというやつですね。実は、「torakore(トラコレ)」でリッツカールトンお客様なんですよ、いまだに。リッツカールトンの体験もいまだに載っているんですけど、私が10のバリューを作ったときに、リッツカールトンに、これ勉強しに行ったんですよ。
絶対に仕組みがあるはずなので聞きに行ったら、やっぱりこのクレドが出てきたんですね。でもね、こういうクレドカード作っている会社って、いっぱいありますよね。でも、あんなふうにならないんですよ。ほとんどの会社が神棚に上がるんですね。手を拝むだけで、実践することが大事なのに。
素晴らしいおめでとうという、強制的に毎朝1時間、バリューと触れさすわけですね。社員をね。これを、4万人の人が100年くらいやると、あんなホテルなるって聞きましてね、無理となったんですね。そんな時間はないというところから、私たちはゲームにしようというのが始まりなんですね。
ゲームだったら、みんなやってくれんじゃないかなっていう、うちのメンバーが若いのでね。それが始まりでした。ゲームだったら、みんなやりたいと言ってくれたので。結局、経営者がウェブでね、いいこと言っていても、お客様からしたら、現場のうちのメンバーがシンクスマイルのブランドの全てなんですね。
メンバーがしょうもなかったら、しょうもない会社に絶対なっちゃうので、なんとか、この価値観を実践してほしいというので始まったんですね。あと、やってみて分かったことなんですけど、コミュニケーションってすごく大事と先ほど言いましたが、見えないですよね。コミュニケーションって、見えないからコントロールがしにくいんですよ。ノーメジャー、ノーコントロールってやつですね。気が付いたら、ちょっとギスギスしているとか、気が付いたら、最近よく人が辞めるなということになっていくので、そのね、社内のコミュニケーションをまずは可視化してみたと、特に、ポジティブなコミュニケーションですね。ありがとうを全部見える化してみたら、いろんなものが分かるようになってきたんですよ。
先ほどのどこにありがとう集めているかを集計することで強みが見えると言いました。もう一つですね、チームのコンディションを見るようになってきたんですよ。この辺が、分析なんですけどね。例えば、ここですね、参加率というのが何かというと、ロイヤリティですね。何人の人が感謝を送っているか、何%の人が感謝を送っているのかで、チームのエンゲージメントが見えてくるんですね。チーム全体では、こういうパワーグラフ、会社の傾向としては、熱血の人が多いですが、なかなか挑戦する人は少ないですとかね、そういうのが見えてきたり、あとは、社内で最も感謝されている人と、感謝している人なんかも、ここで見えてきます。
それぞれのバリューごとに一番実践している人が見えたり、あと、影響力のある人のランキングなんかも出せます。これはさっきの自慢のバッジにされた人ですね。影響力のある人が見えたり、あとは、コミュニケーションと業績の相関性なんかも見ていきます。
労働集約型の企業さんだと、非常に顕著に表れます。だいたい、業績がこの後を追っかけて行くと思ってください。というふうに見えます。そして、アラート機能としてね、マネージャーだけでどういう状態か、マネージメント層だけでどういう状態かなんかも見えるんですね。例えば、この人、これ例で出しているだけですけど、100個貰っていて、30個送っている人、これ良くない状態ですね。
これはですね、離職予備軍です。私たち数百社のコンサル入らせてもらっていて、辞める人が当てれるようになってきたんですね。この人ほっといたら、もう半年後いないですとか、3ヶ月後危ないですと言うと、だいたい当たっちゃいます。
部署ごとに感謝の量を集計・数値化ができる
最終的には感謝とか、承認、称賛が飛び交っている部署は、やっぱり業績も上がるというのは、1年くらい入れると見えてきます。
あと、月次のね、コミュニケーションの量のグラフも出せるんですね。そうすると、急にこの月次グラフが下がっているところがあるので、そういうとこはですね、問題が起きているということですね。なので、ぜひ、見に行ってくださいと、見に行くと、だいたい問題起きていますからということなんかも見えてきます。
新しい事業をやるときのポイントは?アホ?
そして、あとはスケールですね。広がりがあるのかというのも、すごく大事です。今はマーケットとしてニッチだとしても、将来的にはこれ大きくなるぞと思っているもの、思えるかどうかというのが広がりですね。あと、どっちもあるけど、面白くないと、僕ら続けれないので、面白いと思えるかというのは、すごく大事ですね。
何のビジネスやろうか迷っている方向けに、何かアドバイスがあればお願いします。
そもそも起業って、手段ですよね。目的ではないはずなので、なんらかの問題解決するための手段のはずですから、どっかの会社が自分よりもうまくやっているんだったら、自分ができないことをね、そこに入ればいいと思いますし、誰もやっていないから、じゃあ、自分で手段として起業しますという考え方でいいと思います。
初めの資金は、どれくらい用意したほうがいいですか?
今後の事業展開を教えて下さい。仕事上での夢でもいいです。
例えば、日本で一番アイデアバッジ貰っている人だったら、ちょっと企画系の会社が欲しがるんじゃないかとかね、日本で一番熱血バッジを貰っている人だったら、営業の会社欲しがるんじゃないかとかね、ソーシャルリクルーティングサービスに、今後、僕たちは入っていきますね。
起業を考えている方々へメッセージをお願いします。
起業におすすめな本/社長の「1冊」
起業家時代のホロウィッツには、これでもかというほどの困難(ハード・シングス)が次々と襲う。ドットコム不況が襲い、顧客が次々に倒産し、資金がショート。打開策を見つけてIPO(新規上場)を目指すも、投資家へのロードショウ中に妻の呼吸が止まる。上場してもパーティさえ開けないような状況で、株価は35セントまで急落。最大顧客の倒産、売上9割を占める顧客が解約を言い出す、3度にわたって社員レイオフに踏み切らざるを得ない状況に。 しかし最終的には、困難を切り抜け続けて、1700億円超で会社を売却する大成功を収めた。
壮絶すぎる実体験を通して、ベン・ホロウィッツが得た教訓とは何なのか?。リーダーへ、そしてゼロから何かを生み出そうともがき苦しむ人へ、著者がシンプルで説得力のあるアドバイスを贈る。
株式会社シンクスマイル 代表取締役 新子明希 17歳の頃に経験したアメリカ一周の旅で、マサチューセッツ工科大学のオープンキャンパスに参加した際、講演をしていた起業家の「経営者は、幸せの専門家である」 という言葉に心を打たれ、起業を決意。幸せの専門家とは ”社員を幸せにして、取引先を幸せにして、顧客を幸せにすること”だと。 これはいい仕事だと思い、 その時漠然とですが起業家になろうと思い、21歳で起業。現在、理美容やグルメのお店のサービスをお試しできる国内初・最大級のお試しサイト「torakore」(トラコレ) や社内のコミュニケーションやモチベーションを集計できる仕組み「HoooP」(フープ) などのオリジナルサービスを展開中。 |
当時ね、20何人、30人弱だったと思うんですけど、よしお試しサイトをやろうとなったんですよ。僕が言ったときに、賛成2人、反対20何人だったんですね。9割反対だったんです。