【IDEAストーリー】第22回:カンボジアを中心に、小学校の建設・医療事業・貧困対策の事業/後編

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カンボジアを中心に、小学校の建設・医療事業・貧困対策の事業/前編

 

今すぐ会社を辞めて、一緒にカンボジアに学校作る人、大募集

松本
株式じゃなくて、NPOにしようと思った理由は?
橋本理事
単純なイメージなんですけど、どっちでやってもいいんですけど、株式会社でカンボジアに学校作るとなると、単純に何か裏があるだろうと周りに思われがちなのかなと、どんなビジネスなんだとか、寄付金集めることがより困難になってしまうなというのがあったので、NPOのほうが、やっている事業内容と世間のイメージに合っているかなと、寄付金集めやすいだろうというところですね。

 

松本
なるほど、イメージみたいな。NPO設立して、最初1校目、建設していくと思うんですけど、初め資金だったりとかって、まだ何も分からない感じですよね。どういう手順で進んでいった感じなんですか、スタートダッシュは?
橋本理事
一番スタート何やったのかというと、仲間集めからしようと思ってですね。なので、僕もそのときは、まだ会社に勤めていましたし、現地に入れる人もいなかったので、ちょうど友達が社会人向けの交流会を企画して開催しているやつがいたので、と言っても、ただの飲み会なんですけども、30人くらい集まってですね。

 

その交流会が、だいたい2時間くらいあるんですけど、5分間だけ時間をくれと。開始して半分くらい経って、1時間くらい経ったときに、パワポとか何も資料なく、ただマイク一つでやりたいこと伝えて、そのときに「今すぐ会社を辞めて、一緒にカンボジアに学校作る人、大募集」と言ったらですね。そのときは誰も手が挙がらなかったんですけど、終わり際に一人、僕やりますよという人が出てきて、ほんとに立ち上げのメンバーの一人の来てもらったやつなんですけど。

 

松本
たまたまカンボジアに興味があったんですか?
橋本理事
そんなことやりたいと思っていたと、カンボジアだからというわけではなくてですね。

 

松本
そのスピーチに感動したみたいな?
橋本理事
もともと、そういった社会貢献ですとか。

 

松本
なるほど、そういうのをやりたかったと。
橋本理事
そいつの友達が一人、アンドウというやつなんですけど、ちょうど仕事やっていなかったやつがいたので、そいつ暇だからカンボジア行けみたいな感じで、カンボジア入ってもらって、何も分からなかったので、別の団体が学校づくりしていたんですね。それをボランティアで手伝いに行って、ノウハウを得ようと。

 

松本
なるほど、ノウハウを得ようと。
橋本理事
一緒に活動しながら、どんな手順でやるのかとか、大工さんとか、あと通訳とか、そういったところを教えてもらいながら最初は、それで情報集めていったと。そのあとに、現地で調査を行って候補地が出てきたので、じゃあ日本で、そのための学校作るための資金集めをしようという流れで動いていきました。

 

松本
最初の資金は、今までの貯金?
橋本理事
半分は貯金を切り崩して、残りの半分は、当時勤めていた会社の社長を口説いてですね、その企業から寄付金というかたちで。介護の会社の人事をやっていたときの。

 

企画書を、35、6回出す粘り強さ!

松本
社長になんて言ったんですか?
橋本理事
企画書を、35、6回出したんですよ。カンボジアに学校作るというので、最初、1枚ペラの企画書作ってですね。社長のところ持っていったら、2秒くらいで駄目だと言われたので、ほんとに1週間も経たないうちに駄目だと言われたところを書きなおして、また駄目出しされてというのを半年くらい繰り返したんですね。

最終的には結構な分厚い企画書になって、向こうが折れたという感じですね。「お前しつこいな」と言われて、「博司、やりたいんだったらやれ、いくらだ」と、「150万、200万、いいや、いいや」、みたいな感じですね。

 

松本
結構スピーチ得意なほうなんですね。最初のスタッフの人もやりますみたいに言ってくるとか、社長も、よしみたいな。今聞いた感じだと。
橋本理事
人事の仕事していたので、例えば、会社説明会とかで人前で話す機会が多かったので、それで鍛えられたのかなというのはありますね。

 

松本
プレゼンは得意みたいな。
橋本理事
プレゼン好きですね。

 

松本
好きなんですか?
橋本理事
好きですね。

 

松本
それでようやく、初1校目ですかね。設立されたと、それから2校目、3校目というのは、全部同じような感じですか。
橋本理事
2校目、3校目、それは別の企業さんからの寄付金ですね。実績ができると、他の企業さんも他の人たちも、あいつできるんだなと、ほんとに有言実行できたんだなというのは分かってくださったので、たまたま知り合った、2校目は、旅行会社の社長さんと、あと当時、理事を務めていた友人が会社経営していて、その会社からというので、その二つの企業でコラボして作りましたね。

 

貧困を脱出するためには?

松本
さっきのロールモデルがという話あったじゃないですか。カンボジアの若い方がチャンスをつかむために、どんなことが必要というか、必要だと思います?
橋本理事
極度の貧困状態なので、チャンスをつかめる状態になるために、僕は二つ重要だと思っていて、メインは貧困からの脱却です。

 

松本
貧困ってどれくらいいるんですか?
橋本理事
貧困層でいくと、カンボジアの国民の今3割、4割くらいなので、貧困のレベルによるんですけど、だいたい1日の平均所得が世帯収入で2ドル以下。200円。月収60ドルから80ドルくらいが農村部の平均月収だったりするので、そうなると貯金もできないですし、やっぱり他のことができないんですね。

もっとひどい例になりますと、国連が制定している貧困層の1日1.25ドルかな、1ドル以下の世帯の人たちもカンボジアだけで数万人いるので、その人に向けてということですね。我々の行っている事業というのは、貧困の家庭、貧困の村。

 

松本
雇用とか仕事とか、そういうのはあまりなかったりするんですか?
橋本理事
そうですね。雇用に繋げる前の段階が我々だなと思っているので、要するに、貧困を脱出するためには、働くか起業するかしかないんですよね。お金を稼ぐというのは。

働く、もしくは、起業するための条件として、ベースになるのが二つあるなと思っていて、一つは教育だと思うんですよね。極端な読み書き、そろばんです。それができないと、そもそも何もできないので、もう一つは健康な肉体ですね。病気になってしまったら働けない。なので、うちが手掛けている事業というのは、学校づくりと、去年から始めた医療分野ですね。

 

まずベースになるためのところを手掛けていこうと。それが安定してきたら、雇用ですとか、起業家支援のようなことも、うちとしてはやらないと思うんですけど、別の団体とかも行っているので、それを組みながらできればなと。

 

72時間でビジネス作り販売まで!

松本
ビジネスインターンですか。勉強にはなりそうな感じですし。
橋本理事
ただ、あれは、日本の大学生向けに行っていることなので、カンボジア人に何か影響はというところではないですね。

 

松本
どういう人が参加してくるんですか?
橋本理事
結果としては、就活生が多い傾向はあるんですけど、就活で何か語れるネタが欲しいとか、社会に出るにあたって、ビジネス経験を積みたいですとか。

 

松本
起業に興味あるみたいな感じではないんですね。
橋本理事
起業に興味ある人は少ないですね。

 

松本
でも、実際72時間でしたっけ、ビジネス作っちゃうんですよね。
橋本理事
作って、それを営業活動までします。実際に販売までするという。

 

松本
お店作るときも、小さな。
橋本理事
お店作るときもありますし、毎回、内容変えているので、ほんとに営業活動する場合もあれば、飲食だったり、物販だったりもありますし。

 

松本
それ聞くと、起業を興味ある人が多いわけじゃないんですね。
橋本理事
参加する方は。実際に参加したあとに、大学在学中で、一人、今、起業していますし、もう一人も、そのまま卒業してフリーランスのプログラマーとして、就職しないで働くとか、実際に起業した例はあるんですけども、最初から、その二人とも起業しようと思ったわけではなくて。

 

松本
実際に、本読んだりするより。やったほうが早いなと思って。
橋本理事
早いですからね。

 

松本
これはいくらくらいなんですか?
橋本理事
プログラムが8日間、現地でですね。飛行機代別の、基本が11万8,000円ですね。なので、飛行機代も5万円くらいなので、20万円弱くらいにはなるんですけど。

 

松本
でも、20万で3日間でビジネスの成功、失敗かがすぐ分かっちゃうみたいな経験ができるわけですよね。なかなか動けない人は、早くこれやったほうがいいという部分もありそうな気がしますけど。
橋本理事
これは、72時間でギリギリだと思うんですよね。言ってしまえば、寝ないでもいける。なので、アクセル踏みっぱなしで全力でいける、まずは限界かなと思っていて、期間が短いので言い訳している時間がないんですね。

 

松本
確かに。
橋本理事
なので、今まで一歩がとか、なんとかだとか言ってられないので。

 

松本
確かに、それはありますね。行動し続けないと駄目。
橋本理事
駄目ですね。チーム制でやっているので、一人が行動しないと、やっぱり実現できないですし、全員が本気にならないと、これが1日長かったら、多分すごい頑張る人は倒れちゃいますし、下手したら、手を抜いちゃうメンバーが出てきちゃうかもしれないので。

 

松本
それも面白いですね。もっと広がりそうな。
橋本理事
そうですね。こっちも面白いので、このなかで伝えたいこと、学んでもらいたいことは、たった一つでPDCAのサイクルをちゃんと回せということなんですね。ほんとに、そのなかで最初に出たアイデアから、2日間くらいで、ほんとにいいものに変わってくるんですね。目つきとかも変わってきますし、そうなったときに、すごい発想が出てきたりとか。

 

松本
橋本さんはお手伝いするんですか?
橋本理事
基本的にはアドバイスは一切しないので、言ってしまえば、カンボジアずっといるので、アドバイスしたらできちゃうんですね。そのチームが。できてしまうと意味がないので。

 

松本
自分で考えて。
橋本理事
失敗してもらって。

 

松本
PDCA回して、自分でやってもらって、それが経験になるよと。
橋本理事
ほんとに行き詰ったときに、質問ちょっとするくらいですね。発想を促すというか、ファシリテート的に入りますけど、基本的には放置ですね。安全管理だけ、健康管理と安全管理だけしていると。

 

カンボジア全土で小学校の卒業率が47%??

松本
面白いですね。さっきチャンスの話戻るんですけど、教育と。
橋本理事
医療のところ。

 

松本
健康が必要と、そこをじゃあ、乗り越えるためにじゃないですけど、どんなことがやっぱりこれから必要になってくる?
橋本理事
それは現地の人にとって?

 

松本
現地の人と、あとは、こちら側としての支援。
橋本理事
教育に関しては、二つの数値目標を置いていて、これからの話になってしまうんですけど、一つは学校の数としては、2020年までに、子供たち1万人を学校に通わせようと思っているんですね。今4,000人くらいなので、結構ストレッチのかかる目標ではあるんですけど。

 

松本
4,000人までは、何年くらいかかっているんですか?
橋本理事
5年半くらい。2020年、あとだから、3年。

 

松本
でも、今、結構ノウハウも分かってきたから。
橋本理事
できなくはないかなと、そのうえで、最終的に目指しているところというのは、数とか生徒数とかではなくて、学校の卒業率で、今、カンボジア全土で小学校の卒業率、これデータによって、いろいろ数字は異なるんですけど、一番信憑性の高いので、47%と言われているんですね。入学しても半分以上が卒業していないと、なので、初等教育を修了していないので、これを引き上げないと駄目だなと。

 

松本
生徒さん無料で通えるんですよね?
橋本理事
無料ですね。

 

松本
なんで卒業しないんですか?
橋本理事
いくつか理由が、仮説としてなんですけども、一つは家庭の貧困が原因で、働かされてしまっている。もしくは、親がタイとかに、隣の国に出稼ぎに行くんですね、ベトナムとか、仕事がないので。両親が出稼ぎ行ってしまうと、子供もついていくので、出稼ぎ先が農場で、そこに学校あるわけではないので、そのままドロップアップしてしまう。

 

あと、もう一つは、カンボジアの教育制度自体に、これも賛否両論あるんですけど、小学校の学年上がるのに進級テストがあるんですね。なので、小学校1年生から2年生上がるときに、進級テストがあって、落ちてしまうと、また1年生だと。

それ例えば、9歳、10歳なのに、まだ1年生ですとか、2年生ですとなると、そこでモチベーションがどんどん下がってしまって、そのまま辞めてしまうですとか。

 

あとは、そもそも学校が教室とかの問題で4年生までしかないとか、5、6年生、教室がありませんとか、授業ができないですとか、理由としては、そのあたりになるのかなとは思うんですけど。貧困と、教育制度と、そもそものハード面での問題ですね。

あと、村全体での意識だったりとか、学校になんとしても通わせようとか、そういう意識が今の親世代が学校に通っていない世代なので、その重要性、学校どのように大事なんだというのを親が言えないんですよね。

 

松本
学校行きなさいみたいな、親自身が感覚的に別にどっちでもいいんじゃないみたいな気持なのかもしれない。
橋本理事
教育に重要性というところが理解している人が少なかったりするので、いくつか理由があるなかで、うちとしては、今、これまだ手掛けられてはいないんですけど、もう一つ理由があるなと思っていてですね。

それが、校長先生のリーダーシップと責任感かなというのがあって、校長先生自身が、子供たちをなんとしてでも卒業させるんだという思いがあれば、多分運営とか変わってくると思うんですね。ただ、そういうまだまだリーダーシップ論だったりとか、責任感だったりとか、そういった勉強する機会がないので。

 

松本
校長先生って、どういう人がなるんですか?
橋本理事
教員免許なるための専門学校があって、そこを卒業して、教員として数年間実績積んだ人ですね。ただ、教員の数もまだ足りないんので、ほんとに教員養成学校卒業して、すぐに田舎の学校の校長先生になるとか、そういう例もありますけど。

 

松本
日本人の教員免許持っているから、カンボジアで教員できるとか、そういうのはないんですか?
橋本理事
ちょっとこれは分からないですね。できるかもしれないですね。例えば、医師免許は日本のものでできたりもするので。

 

松本
カンボジアの校長先生が、そういう人たちが、意識が低い人たちがするのであれば、そういう他の国の免許持っている人、日本人、熱い人、橋本さんみたいに熱い人とかが、そういうもしなれたら、どうなのかなと今思ったんですけど。
橋本理事
今、teach for Americaという、teach for Japanとかもありますけど、公立高校変えようみたいな、そういうので、また別の知り合いがですね、teach for Cambodiaというのを設立していて、教員の公立学校の質を上げていこうという活動を、今立ち上げているところなので、そこと協力して、いろいろ企画ができたらなと考えてはいるんですけど。

 

松本
課題はいっぱいあるけれど、可能性もいっぱいありそうな感じですよね。
橋本理事
面白くてしょうがないですね。課題しかないので。

 

起業に興味ある方で、まだなんのビジネスをしたらいいか迷っている方向けに何かアドバイスをお願いします。

橋本理事
起業したいけど何やっていいか分からないんだったら、今の仕事を本気でやるのが一番だと思いますね。もしくは学生だったら、目の前に今あるものを本気で取り組む全力でやるしかないかなと。

何かやるのを探すというよりも、目の前にあるものを全力でやれば、次の展開が見えるし、次の出会いがあると思うので、そこから次のヒントに繋がりますし、その姿、誰か見ていると思うので誰か起業しようと思ったときに声かけられたりとかあると思うんですよね。なので、何気なくとか、中途半端にやるのだけはやめてほしいなと思います。

 

松本
今、目の前にあること、仕事に限らず、一生懸命やって、そうすると何かアンテナ張っていればヒントが出てくるかもしれないし、出会いがあるかもしれない。
橋本理事
例えば、ちょっとでも興味のある分野、例えば、IT系がいいなとか、それこそ途上国がいいなと思ったら、何やったらいいか分からなかったら、途上国関連の本を月30冊くらい読むとか、そうすると、ヒントが見えてくると思うので。

 

松本
初めの資金というのはどれくらい用意したほうがいいですか?
橋本理事
僕の場合、資金を貯めてやるという感覚がまったくないので、例えば、最初にお店立ち上げたときも、手持ちのお金10万しかなかったので、あとは借り入れですし。NPOのときは学校づくりのために実績作るので、半分は出しましたけど、それで150万くらいですね。ただ、それ以外、どちらかと言うと、貯めるというよりも集めるほうが感覚としては僕は持っているので。

例えば、医療事業で今、病院作ったんですけど、それの場合は、ビジネスモデル組んでいるので、寄付ではなくて、出資というかたちにしたんですけど、それで合計2,000万円くらいは集まっていますし。全然そんなに使わずに、半分以上は眠っているというか、向こうの定期預金に入っているんですけど。

 

松本
別に初めの資金は、やり方としては別にいらないと。
橋本理事
いらないんじゃないかなと。

 

今後の御社の事業展開だったり、仕事上での夢を教えて下さい。

橋本理事
まず仕事上の話でいきますと、先ほども言った通り、2020年までに1万人学校通わせて、最終的には卒業率を引き上げたいというのがあるんですけど、これから他の国にも展開していきたいなと思っているので、まだ国自体は決めてはいないんですけど、バングラデシュかフィリピンか、ネパールか、ラオスか、そのあたりで、教育か医療か、その国で課題となっていることを解決できるモデルを考えて展開していきたいなと。

 

旅するように働くというのがテーマなので、どこかの国に好きな国があって、困っている人たちがいて、そこを仲間うちと一緒にビジネスモデルを考えて、ワイワイガヤガタ現地の人たちを巻き込みながら、楽しくいろんな国で働けたらいいなというのが考えているところですね。

あと、個人的な目標としては、これまったくやっていることと、話と関係ないんですけど、沈没船を引き上げたいんですね。どうしてもですね、沈没船を引き上げたいなと思っていてですね、金塊が眠っていると思っているんですよ。バミューダ沖かなんかに。

 

松本
よくテレビのあれでやっていますよね。
橋本理事
やっていますよね。昔、徳川埋蔵金。

 

松本
毎回テレビでやっていて、2時間、結局出ない(笑)
橋本理事
出ないとか、ヒントだけ出てくるとか(笑)。そういう、あれがすごい面白かったし、好きだったんですね。今もうやっていないじゃないですか。そういうのは。

 

松本
僕もよく見ていましたね。でも、何回か見ているうちに出ないだろうと(笑)
橋本理事
出ないとなりますよね(笑)。でも、大人が本気で馬鹿なこととか、ロマンを追いかける姿って、すごい子供にいい影響を与えるし、あんな大人になりたいなと思ったんですよ。子供に夢がないとか、大学生にやりたいこと分からないというのは、多分、大人の責任だと思っていて、なので、どうせだったら、ロマンを追いかけるような、自由な大人が集まって、馬鹿なことを本気でやるような、金塊見つけたら、出資者に山分けみたいな感じで、結構お金が数億円かかると思うので。

 

松本
数億円じゃ済まない。
橋本理事
済まないですかね。もっといきますかね。それ集めて、そんなことやったら面白いなと。

 

松本
個人的な夢としては。
橋本理事
個人的にはですね。

 

起業を考えている方々へメッセージをお願いします。

橋本理事
僕も会社員も経験しましたし、それも結構大きな起業から、ベンチャーから今自分で飲食もやっていますし、NPO立ち上げたんですけど、どれも楽しかったんですね。会社員、大企業だろうが、ベンチャーだろうが、どっちも良さがあって楽しかったですし、自分でやるのも楽しいんですけども、結論から言うと、今が一番楽しいんですね。

すごい大変ですけど、ただ、その結果として、自分の考えたもの、自分の考えた価値を提供して、お客さんが喜んでくれて、そこでまたいろんな広がりが生まれてくるのを1回味わってしまうと、やめられないので。なので、躊躇している人がいるんだったら、勇気を出して飛びこんでもらいたいなというのは、本音ですね。

 

松本
それが起業家の醍醐味の一つではあるかもしれないですよね。
橋本理事
あるかなと、それがないと、こんな大変なことやってられないですからね。

 

松本
本日のゲストは、NPO法人HERO 代表理事 橋本博司さんでした。ありがとうございました。
橋本理事
ありがとうございました。

 

 

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サンクチュアリ―夢を追い続けた堕天使たちの「旅」の記憶

金がないけど、夢がある。コネはなくても、パワーがある。パンピーだけど、情熱がある。金なし、コネなしのパンピーな若者達の冒険物語。目には決して見えないが、必ず誰でも感じることができる魂の結晶だ。サンクチュアリ設立までのプロセスが明らかに。

 

NPO法人HERO  代表理事 橋本 博司

1978年生まれ。大学卒業後、飲食店経営、世界一周旅行、大手企業での新卒採用責任者を経て、2011年にNPO法人HEROを設立、カンボジアにおける教育・医療支援事業等を行っている。横浜ビジネスグランプリ2012では途上国の教育を支援するビジネスモデルを発表し、ソーシャル部門優秀賞を受賞。2017年1月までにカンボジアに建設した学校は13校に上り、計4,000人以上の子どもたちが元気に通っている。学校建設を体験できるスタディツアーも開催、海外で活躍したい大学生などから高い人気を得ている。