【IDEAストーリー】第10回:シェアリングエコノミーで実現する手ぶら観光サービスTebura/後編

シェアリングエコノミーで実現する手ぶら観光サービスTebura/前編

 

リーンスタートアップ

松本
なるほど、じゃあ、そこからアイデアを思いつきましたと、そこからどういう感じ?
高木社長
そこからですね。そこからちょっとリーンスタートアップっていう、聞いている方って、リーンスタートアップって分かるんですか?

 

松本
じゃあ、ちょっと説明を。

 

高木社長
分かりました。リーンスタートアップというのは、シリコンバレー式のビジネス開発手法があって、すごい端的に言うと、コストをできるだけ抑えて、実験する回数、ビジネスがちゃんと成立する回数を増やしていくというのがあるんですけど。

僕ら1回、ワードプレス、テンプレートマーケットプレイスでコケているので、今回はリーンスタートアップの手法にのっとってしようと思いまして、じゃあ、プロダクト作る前にニーズがあるかどうかを検証しようということで、銀座の数寄屋橋交差点に行って、忍者の格好をして、忍者ですね。目立つためにですね。

あとですね、英語で優秀なハッカーとか、プログラマーのことを忍者って呼ぶんですね。

 

 

松本
そうなんですね。
高木社長
そうなんですよ。なので、検索してもらったら出てくるんですけど。

 

松本
英語圏の人は。
高木社長
すごい優秀なプログラマーのことを忍者と例えて言うことが多くて。というのは、忍者というのは、顔が見えなくて、専攻業務じゃないですか。プログラマーとか、ハッカーも基本表に出てこないので、そういったところで、例えられていてですね。

 

忍者の格好してテストをしてみた

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松本
それで忍者。
高木社長
僕らも、その忍者の格好して、プログラマーの起業だし、僕自身もプログラマーだしということで、忍者の格好して、声かけをして、荷物預かりますっていうのをやったんですよ。

 

松本
別にチラシとか何もなく?
高木社長
チラシとかはなくですね。チラシ配りもせず、単純に立って、ボードを見せて、声かけするという、数寄屋橋交差点で。怪しいですよね(笑)怪しいとは思います。実際に、それでお客さんが3人取れて、千円払ってもらったんですよ。一人あたり。

 

松本
何人くらいに声かけたんですか?
高木社長
潜在顧客は100人くらいいました。その時間帯で、1日5時間営業活動して。

 

松本
5時間で3人?
高木社長
3人取って、100人のうちの3人。やっぱり国内旅行者の困っているんだったら、これ訪日旅行者もいけるなと。

 

松本
それはなんて声かけたんですか?
高木社長
「荷物預かります」とか、「Baggage Claim Service」とかって言っていましたね。

 

松本
外国人とか?
高木社長
両方ですね。両方に声かけていました。日本と訪日。

 

松本
荷物預かりますって、どんな反応ですか?
高木社長
普通はスルーだったり、一緒に写真撮らせてくださいとか。忍者なので、まず見てもらえてですね。強烈なアテンションなので。というところで、結果的には3人使ってもらえて。

 

松本
それは預かる場所というのは?
高木社長
預かる場所というのは、レンタカーを借りて、銀座の地下の駐車場に置いていたので、その車まで持っていって、そこで預かるという、ほんと泥臭い感じで、テストマーケティングをしました。

 

松本
その3人の人すごいですね(笑)
高木社長
3人の人すごいですよね(笑)

 

松本
よく預けましたね。
高木社長
一つは、交番に人とかにも挨拶をしていて、交番の人とかも覚えてくれていたので、やっぱり交番って、コインロッカーってすごい聞かれるんですって、空いているところ。聞かれるから、銀座駅のコインロッカーって、結構埋まっているので、聞かれた人が交番からの紹介を受けて、うちに来ました。交番のすぐ近く、反対側に僕らは宣伝していたので。

 

松本
交番の目の前でやっていて。
高木社長
そうなんです。というのも、一つ大きかったかもしれないですね。

 

松本
そこでちょっといいんじゃないかなっていう感触が?
高木社長
そうですね。感触はあって、これは市場としては、結構あるなと、ニーズもあるなと思いまして、そこからサイト立ち上げていったという形ですね。

 

松本
サイトは自社で作ったんですか?
高木社長
全部自社ですね。デザインも。デザインはバングラデシュ人がしています。ほぼ。

それ以外に、サイトができるまでに、何か苦労したことはありますか?

高木社長
サイトできるまでに苦労したことは、スタートアップのビジネスって、大変だなと思いましたね。神戸市のベンチャー支援プログラムも受かってて、アクセラデータプログラムも受かっているんですけど、神戸グローバルスタートアップゲートウェイというのにも受かっていて、そこのメンターさんとかに言われたんですけど、「スタートアップというのは、崖から落ちながら、飛行機の模型を作るようなものだ」って言われて。

要は、すごい複雑なことを、すごい早いスピードでしないといけない。うちは、それまで、Tebura(テブラ)をやりだして、受託は休止していたんですけど、ほんとに短い時間でコミットしないと集中しないと、スタートアップの世界というのは、なかなか難しいんだなというのを、そこで学んだので。そこでもっと頑張らないといけないなと思いました。

 

松本
2個、3個はできないですからね。人材的にも。
高木社長
そうなんですよね。
松本
それでホームページができましたと、そこから、今度、営業に入っていくわけですか?
高木社長
営業はですね。お話できないこともあれば、お話できることもあるんですけど、お話できるところからで言うと、大手旅行パッケージ、オンライン、なんていうんですかね。

オンライン予約サイトみたいなのがあって、某電鉄会社さんがスポンサーでしているんですけど、そういったところと協業したりして、手ぶらで観光プランみたいなのもを一緒に作っていこうみたいな話が出ていたりとか。

 

松本
こちらからアプローチしたんですか?
高木社長
こちらからアプローチしました。

 

松本
最初、どんな反応がありました?
高木社長
広告代理店さんが実際は管理しているので、広告代理店さんはすごい面白いから、一緒にやりたいというお話でしたね。ただ、電鉄会社さんって、基本堅いので、そういうふうな電鉄会社さんに今ちょっとプレゼンしてもらって、その反応を見ているという感じですね。

というところであったりとか、民泊を運営している会社さん、実際にそのうちの荷物預かり場所とコインロッカー情報を一緒に載せてもらって、ゲストに配るガイドみたいなのがあるんですね。そういったところで、うちの情報を載せてもらったりしています。

 

あとは、国土交通省が今オリンピックまで手ぶら観光推進していて、手ぶら観光推進しているというのは、具体的には荷物預かり場所を全国にたくさん作りましょうというのをやっているんですが、その一環でHISさんとかも観光案内所に荷物預かり業務をつけてやっているんですけど、そういったとこ、国交省がそういった事業をしているので、HISさんもうちの方へ登録いただいたりしていますね。

 

松本
感覚的には、受け入れられたなという感覚が?
高木社長
そうですね。荷物預かり場所に関しては、結構これから追加できるなというのはありますね。

 

松本
そうですよね。そういういろんな、HISさんとかですと、結構店舗とかもいっぱいあるし。
高木社長
そうですね。HISさんだけじゃない、他の観光案内所も登録していただければ、全国で国交省が認定しているところで今100店舗、来年には170店舗がすると言っているので、彼ら、荷物預かり業務を行っているけども、予約サービスはないので、そういったところへ営業をかけていこうかなと思っています。

 

松本
めちゃめちゃ楽しみですね。
高木社長
ありがとうございます。嬉しいです。

 

現在のユーザー数は?

松本
今現在は、そっか、まだ2カ月くらいなので、実際のユーザーは登録はまだまだこれからという感じですか?

 

高木社長
そうですね。ユーザー数はまだちょっと非公開なんですけど、バングラデシュって、英語喋れる人や書ける人たくさんいるので、英語のコンテンツをたくさん観光地情報を追加していって、検索してもらって、見つけてもらおうかなというのは考えています。

あと、実はこのTebura(テブラ)も先ほどお話したソーシャルビジネスというか、社会貢献性の高いビジネスにしたいなと思って、実際に使ってもらった利用者さんは、希望者のみですね、熊本震災へ寄付できるという、100円あたりチップで渡せるというふうな仕組みを作っているので。

そういったところも、なんていうんですかね、旅行して、現地で社会貢献して、日本に社会貢献して、少しいい気分でみなさん帰ってもらえると、新たな旅行体験が提供できるなと思っております。

 

松本
それは物件を提供する人があれですか、希望者ということですか?
高木社長
利用者、なので、予約した旅行者になりますね。に、僕たちがこういうふうなもので、チップ渡しませんかっていうふうなコンテンツを流して、希望者のみ震災支援してもらうと。

 

松本
いいですね。
高木社長
ありがとうございます。あと、そうですね。今、普通の格好しているんですけど、実はほぼほぼ毎日、忍者の格好していて。

 

松本
そうなんですね(笑)
高木社長
そうなんです。なので、忍者の人を見たら、だいたいバナーでTebura(テブラ)って貼ってあるので。

 

松本
毎日、誰が来てもいいように。
高木社長
誰が来てもいいようにと、あとやっぱり、覚えてもらわないとサービスとして、荷物を預けることを、予約するということが、みなさん体験ないと思うので、それを覚えてもらうために、まず忍者を覚えてもらって。

 

松本
外、移動するときとかも?
高木社長
通勤のときとか。

 

松本
通勤もするんですか(笑)?通勤は電車ですか?
高木社長
通勤はバスです。バスと電車も使うときありますけど、基本、忍者の格好してうろちょろしています。

 

松本
何か持っていたりするんですか?ただの忍者だけじゃなくて。
高木社長
バナーみたいな、Tebura(テブラ)のなんていうんですかね、バナーですよね。バナーが貼ってあるという、服に。なので、そんな人を見たら、優しい目で見てほしいなというところですね。

 

松本
主にどこら辺に出没している?
高木社長
主に、千駄木から大手町の間ですね。

 

松本
じゃあ、見たら、高木さんだなと。声かけていただければ。
高木社長
そうですね。ぜひ、ぜひ。

 

松本
でも、スタートアップの人はそれくらいの勇気じゃないですけど、自社の広告塔になって。
高木社長
そうですね。これがセームページというグロースハックだと。これでちょっと世界出るぞという気持ちではやっていますね。

 

何のビジネスでスタートしようか、迷ってる方に何かアドバイスは?

高木社長
そうですね。どうなんですかね。起業したいけど、一歩踏み出せないみたいな、何をしたらいいか分からないか。

 

松本
高木さんの場合は課題からきたと。アイデアとか。
高木社長
そうなんですよね。何をしたらいいか分からない人には、スタートアップでインターンするべきですね。うちもインターン募集しています。

 

松本
そうなんですね。
高木社長
来週からアフガニスタンの人がインターンに入ります。

 

松本
もろいいんじゃないですかね。
高木社長
そうですね。英語、うちはグローバル企業なので、基本、業務は英語で進めるので、そう、起業したい人が一歩踏み出せないのは、多分、スタートアップとか、起業が何か分かっていない。

 

松本
イメージができていない。
高木社長
はい、からが多いなと思っていて、スタートアップでインターンさせてくれっていうと、ちゃんと自分の専門性とかと合っていれば、断られることも多くないですし、逆に、断れるんだったら、自分でビジネスを起こしても、それよりは、まだまだどんどん断られちゃうので、営業していっても、スタートアップでインターンするのがいいんじゃないかなとは思いますね。

 

松本
インターンいいかもしれないですね。現場も分かりますしね。
高木社長
土日だけの週末でも構いませんし。

 

松本
インターンもそういうのって、結構あったりするんでしたっけ。インターン系。
高木社長
スタートアップのインターン情報は、ウォンテットリーとかやっているんじゃないですかね。セームページも募集しています(笑)

 

最初の資金ってどれくらい用意した方がいいですか?

高木社長
これはすごい僕、喋りたいことがあって、資金の高はあまり関係ないと思うんですね。資金の高はあまり関係ないと思うので、それこそ、100万円しか貯金がなければ、なんか週末100万円使って、起業してみるのもありかなと思います。サラリーマンしながら。

 

松本
週末起業とか?
高木社長
そうですね。さっきのスタートアップでインターンして、そこで有給でお金もらってもいいですし、必要なものによるかな、あと目指すところによるかなとは思いますね。

一般的な話というか、これは僕は、起業してから初めて気づいたんですけど、起業すると、銀行さんがたくさん来ます。銀行さんがたくさん来て、とりあえず、ちょっとでもいいので、融資受けませんか?という話になるんですけど、そのちょっとの融資はあまり受けない方がいいと思っています。

 

というのは、いろんな人が実績づくりのために融資をした方がいい、金融機関の売り文句なんですけど。実は、その融資を受け入れるタイミングって、一番いいのは、起業時なんですね。なので、起業時の事業計画をすごい金融機関向けに書けば、下手したら、2,000万、3,000万借りれちゃうと、最初に。

 

でも、仮に、その最初は、300万しか借りなかったとして、事業計画っていうのは、基本、鉛筆なめなめの計画なので、うまくいかない場合もありますよね。うまくいかなかったときは、その300万で、ちゃんと事業計画を練れてなかったよねということで、追加の融資が厳しくなっちゃうんですよ。
要は、1回目の融資は未来を語れるので、未来に対して、その融資が実行できるけど、実際に起業して1年後とかは、実績が300万ちゃんと払っていたとしても、じゃあ、1,000万借りようと思うと、1年後にはなかなか貸してくれる金融機関はいないですね。

ちゃんと1年後の計画見えてなかったですよねみたいな話をされるんですよね。というところで、融資を受けるんであれば、一番未来が語れる起業時がベストだと思います。

 

御社の今後の事業展開を教えてください。

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高木社長
Tebura(テブラ)に今、注力していまして、今後は東京都内100店舗、今年中に達成したいなと思っています。

 

松本
今何店舗でしたっけ?
高木社長
今14です(2016年11月時点)。そのあとは、荷物預かりのシェアリングエコノミーのサービスって、世界中になくて。一方、日本のスタートアップで世界にスケールしている会社って、今いないので、僕らが初めての世界で初めてのシェアリングエコノミーサービスを、日本から世界へ拡大していきたいと思っています。

 

起業を考えている方々へのメッセージをお願いします。

高木社長
とりあえずやってみる精神がいいかなと思います。思いついたら、じゃあ、その日のうちにやってみるとか、思いついたら、その日のうちに聞いてみるとか、いかにバット多く振るかだなっていて、野球で言うと。

バット多く振ると、野球のいい打者でも、3割くらいですかね、打率は。起業で言うと、だいたい10%くらいですかね。10年後残っているのは、2%、3%と言われていますけど。

 

ちゃんと真面目にやって、心折れなければ、10%くらいだと思うんですよ。となると、10回やったら、9回は失敗するので、それを踏まえて、自分が思いついたことを早いスピードでする。そのPDCA。PDCAと言うと大げさですけど、そのサイクルを回していくことで、自分も成長してきて、勘所が掴めてくるんじゃないかなと思っています。

 

松本
いきなり10割を目指すんじゃなくて、どんどんどんどんヒットを、どんどん打って。
高木社長
そうですね。打てるかどうかは、市場の環境であったりとか、外部環境に左右されると、運が7割くらいかなと僕は思っています。なので、その運以外のところを磨いていくしかなくて、運以外のところを磨いていくというと、トライの回数を増やしていくことしかないかなと思っています。
松本
どんどんトライ。
高木社長
トライしてもらえればと思います。頑張ってください。

 

松本
本日のゲストは、株式会社セームページ 代表取締役社長 高木昭博さんでした。ありがとうございました。
高木社長
ありがとうございました。

 

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市場に出せる製品やサービスを持っていたにもかかわらず、失敗に終わってしまったスタートアップ企業。彼らに足りなかったのは「トラクション」です。トラクションは「地面を掴むことで生み出される推進力」を意味します。つまり、トラクションが足りないということは、推進力を得るために十分な顧客を掴んでいないということです。本書は、著者をはじめとするスタートアップを成功させた創業者やCEOなどが持つ豊富な経験を織り交ぜて、トラクションを獲得するためのフレームワークと19のチャネルを紹介します。

 

株式会社セームページ 代表取締役社長 高木昭博

インバウンド個人旅行者の手ぶら観光を実現するサービス。Web上で荷物預け場所を予約、預ける、配送、受け取る事ができる。Teburaは、海外、国内の旅行者に、“てぶら観光”を実現するサービス。旅行者の場所から最短の荷物預け場所及びロッカーを探せます。

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ABOUTこの記事をかいた人

松本 泰二

1978年12月 東京都練馬区生まれ。O型。アイデア創出の支援を専門にアイデア創出戦略家として活動。ほぼ毎日、誰かとブレストをしています^^。ほぼ毎週、起業アイデアを出すワークショップを開催しています。