差別化戦略。小さな世界でトップを狙おう!

マーケティング

ビジネスの基本であるマーケティングを学ぶと、人と同じことをしても無意味であることがよくわかります。また、ほかとどう差をつけ、個性を見せていくかもおのずとわかってきます。続けて、どのフィールドに挑んでいくかを決めなければなりません。

戦うフィールドが違えば、ライバルが変わります。フィールド選びが大切になってきます。
 

マクドナルドのライバルって知ってます?

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「マクドナルドのライバルってどこになるんでしょうね」と質問したら、ほとんどの人が同じようなハンバーガーのお店の名称を答えます。でも、マクドナルド側は同業他社をライバルだなんて、これっぽっちも思っていないのが現実です。

マクドナルドが朝食メニューを提供しているのは、コマーシャルなどで知っていますよね?朝食を提供しているお店という枠で考えると、同業他社じゃなくて、別の業種の外食産業が思い当たりませんか。その様なお店を経営している人たちが、マクドナルドのライバルになります。あなたが外出先で朝食を食べる時に、候補に挙がるお店たちのほとんどがライバルになるんですね。

 

候補としてあがるのは、牛丼屋さんの朝の定食でしょうか。もしくはコンビニのおにぎりでしょうか。はたまた、その朝、目覚めた先のホテルの朝食バイキング、泊めてくれた友達、恋人、親戚のおばちゃんが作ってくれる手づくりの朝食でしょうか。それら全部をかきわけて、あなたに選んでもらうために、マクドナルドは必死でもがいているのです。

 

この事実から、同業他社でどれだけの業績を積み、幅を利かせるかなんて、大したことではないとおわかりいただけるかと思います。ライバルは、同業他社ではなく別の業界にいるのです。あなたに振り向いてもらうために、今日も個性を磨きトップを目指しているのです。

 

トップ以外、みんな一緒

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何でもそうですが、トップ以外はみんな一緒です。トップというだけで安心感が得られませんか。やはり安心できるものを人は選んでしまいます。

 

いきなりですが、日本で2番目に高い山ってどこでしょう?

すぐに答えられる人ってかなり少ないんじゃないでしょうか。正解は北岳(きただけ)です。日本一高い山、富士山同様3000mを超える山なんです。高さはあっても2番目がゆえに、その知名度は低いです。

似たような状況はたくさんあります。トップオブ湖インジャパン=「琵琶湖」、トップオブ都道府県別面積インジャパン=「北海道」、などです。で、それぞれ、2番目ってどこなんでしょうね。やっぱり、トップじゃないと覚えてもらえないということがわかっていただけたと思います。

 

悲しいかな、これはどこの広い世界でも狭い世界でも同じなんです。だから、狭い世界で構いません。トップになりましょう!これが一番目立てる方法です。やはり、どの分野においてもトップのところへは行ってみようかと思います。でも、その分野に興味があったり、詳しい人じゃない限り、2番目に足を運ぼうとか、見に行こうかだとかは思いません。

 

そのためにも、誰が何と言おうと、トップにこだわらなければならないのです。マクドナルドは同業他社内においては、「低価格」という面ではトップにいます。お店にドアがないところもよくありますよね。あれは、すぐに注文して買うことができるというメリットがあるのです。

 

このような便利さでは同業他社とかなり差をつけています。テイクアウトができるというのも便利さの一つに入るのではないでしょうか。
ドライブスルーなんかもそうですね。

 

この便利さでトップであるから、お客様に思い出してもらえる回数が多くなるわけで、便利じゃなかったら、そこまでお客様の印象に残ってはいないと思われます。こう考えると、やはり、いっそやるならトップを目指さなきゃ、いや、トップに絶対ならなきゃって思いますよね。

 

目指せ!トップオブスモールワールド!

何もいきなりこの広い世界のトップになれと言っているわけはないのです。「小さな世界でトップになろう」とがんばってみませんか。

 

これからセミナーの講師の仕事を始めるとしても、「○○市でトップの業績をあげる大人気の講師」と小さな世界で一番になればいいのです。プロモーションに力を入れてください。トップである証拠があなたの背中を押してくれます。

誰も目をつけていないフィールドをがんばって見つけなくてもいいんです。フィールドを狭めてちょっと張り切っちゃいましょう。トップになれるはずです。こんなふうに小さな世界でがんばっても大丈夫です。やり方なんてよりどりみどりです。事業のスピード化をはかるには、「私はこの分野のトップです」と実績を掲げることが必要となるのです。

 

誤解をしないでほしいのですが、小さな世界でトップになっても、その他をいい加減にしてはなりません。だいたい中くらいに到達することができたら、ある分野で優れていることが条件になります。

 

価格の安い飲食店があるとしましょう。そこで出している料理が美味しくなかったらリピートはしませんよね。ある程度、一般受けする味を提供することができることが前提で、価格が安くなければなりません。

同じようなことで例をあげると、人もうらやむ最新式の家電でも、使い方、説明書、全部が細かくてわかりにくかったら、2度とその会社の製品は、買い物の候補にあがることはないでしょう。こんなふうに、とりあえず、他の面で真ん中らへんをキープしないと、一目置いてもらうことは叶いません。