起きていることはすべて正しい。ピンチはチャンスの思考!

マインド(考え方)

From:松本泰二

現在起きている出来事はすべて正しい!ビジネスに限らずですが。

ピンチに陥ったら、「こうなったのは自分のせいだ」と素直に受け入れるべきです。これは、マインドセット、ならびにマーケティングにおいてもメインに位置します。トラブルが発生したことを誰かになすりつけた瞬間、すべてがストップします。なぜなら、「こうなったのは自分のせいだ」と受け入れなければ、そのトラブルをおさめることが不可能だからです。
 

●ピンチから脱出しよう!

ピンチから脱出するためには3つの段階を踏まなければなりません。

・ピンチ発生:どんなトラブルが発生しているのか
・理由   :なんでそんなトラブルが起きてしまったのか
・ピンチ脱出:どのような行動をとれば、そのピンチから脱出できるか

こんなところです。

 

仮に、「最近、儲かっていない」というピンチが浮き上がって来たとします。このピンチから脱出するために策を練ります。もし、その理由が誰かのせいだったらどうするか頭を働かせましょう。きっと、下記のような答えが出ると思います。

・ピンチ発生:最近、儲かっていない
・理由   :他の会社が作っているよく似た商品の方が注目を集めている。
・ピンチ脱出:他の会社の仕事の邪魔をする

読むだけで目にカビが生えそうな湿っぽい解決策ですね。そもそもこんなの実際に行動に出ることなんてできませんし、全くもってピンチ脱出の足がかりにもなりません。

 

続きまして、新たに誰かのせいにしたとすれば、と仮定して考えていきましょう。

・ピンチ発生:最近、儲かっていない
・理由   :お客様の財布のひもがかたい
・ピンチ脱出:押し売りまがいのことをする

ピンチ発生の理由が「お客様」になっていては、脱出できるものもできません。自分以外の誰かのせいにしてしまうと、一生、ピンチから脱出不可能になります。だからこそ、ピンチの根源が自分なのだと自覚させるのです。

 

他の会社が魅力的な商品を発表したり、お客様の財布のひもがゆるくなった時、「どのような行動をとるか」を死に物狂いで考えるべきなのです。しっかり自覚できたら、やっと本格的に頭が働きだします。下記のような提案ができるようになるんです。

・ピンチ発生:最近、儲かっていない
・理由   :いきなり人を増やしたらサービスが雑になって、ヒイキにしてくれていたお客様の足が遠のいてしまった
・ピンチ脱出:新人社員にベテラン社員をつけて、みっちり3ヶ月間教育してもらう
       今後、人を増やす時は少しずつ行う

こんなふうに、先に提示した例よりも、だいぶ現実的な解決策になりました。つまり、「ピンチ発生の理由は自分なのだ」と自覚しないと、いつまでも決着がつかないことをわかっていただけたはず です。

 

残念ながら、「景気が良くない」とか「新しいショッピングモールにたくさんのお店が入ったからみんなそっちに行ってしまう」とかつぶやいている経営者は「考えてない人」であることがばれてしまいます。理由を誰かのせいにして一時的に楽になろうとした結果、自分自身の首をしめることになっていくのです。

 

理由が何なのか探らずにピンチ脱出を試みてはいけない

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ピンチが発生するには絶対理由があります。

理由が何なのか探らずにピンチ脱出を試みると大変な目にあいます。「最近、儲かっていない」というピンチが発生しても、理由を調べずに突発的に行動に出ては絶対にいけないのです。

下記のような行動はダメです。

・ピンチ発生:最近、儲かっていない
・理由   :何が何だかわからない
・ピンチ脱出:根性論でとにかくそれぞれ一生懸命

これこそ無計画に「がんばれば、そのうちどうにかなる」というの変わりません。当然のように認識されていますが、ほとんどの会社は「いっぱい売って稼いで来い」とやみくもに命令しているだけです 。ダメマーケティングそのものです。

 

根性でお金を稼ぐことができたら誰も苦労はしません。ほとんどの人がうまくいくわけがない命令を部下にふっかけて、「結果が出せないのは気合が足りないんだ」と文句を言います。ちなみに、こういう営業会社はいっぱいあります。

 

絶対に、自分に原因があるだなんてこれっぽっちも思いません。

ピンチ発生の理由を誰かのせいにして、「いっぱい売って稼いで来い」と何の役にも立たない命令を出すのは楽なので一時的には気が晴れるでしょう。ただ、本気でピンチから脱出したいなら「自分のどこに現状を招いてしまった原因があるのか」と必死で探らなければな りません。

 

こんなふうに考えることができたなら、やっと解決の糸口にたどり着けたと言えるでしょう。ほとんどの人はそこまでたどり着けていません。だから、儲かりません。壁にぶち当たったらよろめいて、そのうち後ずさりするまでです。人や周りを都合よく変えることはできません。しかし、自分に理由がある場合、その可能性は広がります。

 

「起きていることはすべてて正しい」と冒頭で書きましたが、自分がそう思ってその状況に対してしっかり対応をすることですね。ピンチから脱出したいなら、この思考を基本としましょう。ピンチはチャンス!