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本日のIDEAストーリー。ゲストは、ZOOKISS(ズーキス) 園長 島田直明さんです。です。島田さん、宜しくお願い致します。
現在どういった事業されているのか、自己紹介をお願いします。
その仕事の内容としては、動物と触れ合ってもらう。動物との触れ合いのなかで、いろんなことを感じでもらう。
例えば、動物を触るとき、どのようにしたら、動物と仲良くなることができるのか。これは、人間とのコミュニケーションにおいても、同じようなことが言えると思うんですね。なので、やはり相手のことを十分に尊重して、認めたうえで触れ合っていく。これは、上手にできるようになるということは、人とも上手にコミュニケーションが取れるようになるのではないか。
あとは、動物とのどのような触れ合いをしたらいいのか。いろんな小さなお子様から、大人の方までが動物に楽しんでもらえて、へー、そうなんだみたいなことを感じでもらえるような、難しくはなく、例えば、大人では居酒屋の小ネタに使えるような、そんな動物のちょっとした知識を一緒に持って帰って、今日は楽しかったなという1日を、空間を作っていってあげることができればと思っています。
それから、埼玉県の東武動物公園、これは、私の出身の動物園なんですけども、このなかで、ここは動物他にいますので、犬と猫を中心にした、「わんこヴィレッジ」という施設をやっております。
それから、東京の遊園地で豊島園、ここでは、「ふれあいペットガーデン」という名前でいろんな動物たちとの触れ合いコーナー。
また他には、横須賀市にあります、ソレイユの丘という農業公園があるんですが、ここでも「ふれあい動物園」ということで、動物の触れ合いコーナーを開催しています。
それから、あとは、動物との触れ合いということのなかで、衛生面をしっかり考えて、仕事をしている人が少なかった。
ですので、私が、その動物園にまだ仕事をしている時代には、そういう仕事をしている人たちのことを、ちょっと斜めに見ていたというか、そういう見方をしていました。ただ、これを自分でやるにあたっては、逆にそこをきちんとやっていくということがきちんとできれば、世の中のニーズ的には非常にあったと思いますので、きちんとした運営をしていくことによって、お客様にも十分にうけることができるんではないかと思いました。
それに対して、いや、動物はこういうものだからということで、そのままそれが放置されていたり、あとは、その後の掃除をきちんとしていかなかったりということ、あとは、お客さんに対しての安全、衛生に対してのケア。
例えば、手指消毒であったりとか、そういった準備対応がその当時はなかったので、そういったものについて、そういった部分の先がけ的な動きをしてきたと思います。
そういった状況を作っていけば、問題はありませんので、動物をトレーニングして、動物のストレスなくきもちいい状態で、そういった輸送するとか、そういったことも僕の得意なところです。
動物もプロ!
ところが、動物を目の前にして触ってみると、わー、どうしたの、だって動くんだもん、そりゃ動くよ、ぬいぐるみじゃないんだから、みたいな、そういうところから始まるお子さんも割といます。
例えば、ヒヨコだったらヒヨコ。ハムスターだったらハムスター。馬だったら馬。その次に、「じゃあ、今度、指先でいいから触ってごらん」と言って、一番自分が逃げられるところからやってみて、「ほらどんな感じとか、何感じるとか、今度は手のひらに当ててみよう」とか、そういった順々に繰り返していって、自分に自信を持って、最終的には、動物大好きみたいなところまで、その子を仕上げることができれば、一つ成功かなとは思います。
なので、動物の側を安心させてあげないと、万が一、例えば、よくみなさんが怖がるヘビであったりとか、他のウサギとかもそうなんですけども、結局、嫌だという表現をするのに対して、噛むだとか、ひっかくだとか、そういう行動を最終的にはせざるを得ないじゃないですか。
そういうふうに追い込むことが必要なのではなくて、その動物たちが触られることを苦にしない。または、触られることを、逆に、嬉しいとか、きもちがいいという触り方をしてもらわなければ、結局それはただ動物に負担を強いることだけになってしまうので。
スタッフの側には動物を触らせるときには、こういう持ち方をしなさい。なぜならば、例えば、動物をいかに安心させるか。それを求めて、そういう持ち方をしてください。次に、お客さんに触らせるときには、こういう触らせ方をしなさいとか、こういう持ち方をさせて、こういう触れ合いをしてください。それは動物ごとによって違ってきます。
それ人件費かからないですね。一人ですから。それは結局、動物を追い回して、捕まえて、触り倒して、ああ良かった、それ子供楽しいんですよね。
でも、それは触れ合いじゃなくて、単なる、捕獲したいという欲求と、自分が触りたいという欲求を満足させるだけなので、こうすればいいとか、ああすればいいとかいうことじゃなくて、こう捕まえればいいというかたちなので、動物の側にかかる負担というのが大きいので、僕はあまり好きなスタイルではないですね。
なので、その負担をどのように切り替えるかということ、だから、追いかけ回して捕まえ触られるということは、ものすごい怖いし、どきどきするし、動物の側からすると、いいことなんか、一つも、楽しいことなんか、一つもない。
だけど、触られてきもちのいい触られ方だとか、負担のかからないことをやっている分には、全然それは問題がなくなってくる。いかに動物の側の負担を減らしていって、なおかつ、お客さんの満足と、相反するものに近いんですけど、それをなるべくすり合わせるようにするか、それは、よく慣れた動物を作っていくことと、触らせ方を同じようにやってもらうこと、そこにスタッフが両方、うまくマッチングさせること、この三つがあってできることですね。
小さい頃から、虫とか動物が大好きだった!
虫採りして、虫持って、それをずっとその日、1日、寝るまで、寝ながらも見ていて、次の日もずっと見ているみたいな。そういったものが大好きで、そのなかで、その虫から感じるもの、こいつ何考えているのかな、いろんなそういったことが、すごくファーブル昆虫記からも同じような感覚を得ることができて、すごく近く感じましたね。
その辺が、動物や昆虫に対しての、ほんと、深く、深い意味での興味の始まりがその辺だったかなと思います。
漫画にでてきそうな少年時代!
そうすると、自分の中学の校舎から、ちょっと行くと、中央線の駅があったんですね。そこから、一駅分の切符を買って、電車に乗っていくと、ずっと行くと、奥多摩のほうに行けるわけです。向こう無人駅ですから、いくらでも降り放題になりますね。
向こうで降りて、山のなかで遊んで、一人で、夜に今度は、一駅先のところまで行って、歩いて帰ってくると、だから、中学3年の最後は学校行かないで、奥多摩のほうへ行って、その当時、割と、カモシカだとか、サルだとか、上のほう行くと見えたので、今は逆にもっと増えたので、もっと見やすいですけど。
でも、あのころ結構でも、そういったので楽しかったんですね。こういうこと好きだなって思っていたんです。そんなときに、たまたま私の母校になります、東京農大の1高が世田谷にあるんですけど、そこの先生に面白い先生がいまして、その先生、「お前、勉強しなくていいと、お前、自然好きなんだって、自然好きならうちに来い」と、なんで?、「毎日、山へ行って、鳥でも魚でも、なんでも見て、自分の身にして、それを楽しむことが大事なんだ」という先生がいたんですよ。
そんないいところがあるのかと思いまして、中3の夏休みは、そのときだけは必死で勉強しました。なんとか、その高校に受かって、その先生、生物部だったんですけど、行きまして、そこでまた先生の言った通り、毎週土曜日になると、リュック背負って、淡々と山のなかに入っていくわけですね。
そこにテント張って、キャンプして、植物の植生調査だとか、鳥の調査だとか、動物の調査とかを、この東京農大のそういった自然を研究しているグループなんかと一緒にずっとやっているわけです。それはもう楽しいですよね。
逆に、山のほうはずっと熱中していましたので、そんなオートバイも大好きだったんですけど、そんなものよりも山行っているほうが楽しかったですね。
先生:「お前みたいなやつは大学なんか行っちゃ駄目だ」と、その先生は、「お前、農家じゃないんだから、農大なんて行ったら駄目だろ」みたいな、
島田:「じゃあ、先生、俺はどうしたらいいんですか」、
先生:「お前の好きなのはなんだ」、
島田:「動物」、
先生:「動物で何したい」、
島田:「動物の自然保護がやりたんですけど」、
先生:「お前、自然保護行ったって駄目だ、あとはなんだ」、
島田:「動物を触ったり、世話したりする仕事のほうが、実はでも、山行くのも好きだけど、職業として見たときには、そっちがやりたいな」という話をしていて、そしたら、
先生:「お前、じゃあ、分かった」
と、その場で電話をしてくれまして、その当時の上野動物園に西山登志雄という人がいまして、その人が今度、新しく埼玉県の東武動物公園というのを作ると、その園長になるので。
島田:「なんでもやりますので入れてください」、
西山:「お前、得意なものはなんだ」、
島田:「体力あります。穴掘りは得意です」と言ったら、
西山:「お前、穴掘り得意なのか、じゃあ、あそこへ行け」
と言われたのは、なぜか動物園のほうではなくてですね、佐藤工業という、動物園を作っている現場の会社のほうに入れられまして、そこで毎日、2ヶ月くらい、一輪車持ってセメント運んだりだとか、そんなことをしつつですね、でも、そこの監督にも非常に気に入られまして、
監督:「お前はなんでここにいる」、
島田:「カバ園長がそこに行けと言われたので、僕は動物園に来たんですけど、なんでか毎日ここで働いているんですけど、どうしてなんだろう」と言ったら、
監督:「分かった、じゃあ、俺が口をきいてやる」と。
動物と子供の笑顔が宝物!常設ミニ動物園・移動動物園ZOOKISS(ズーキス)/後編
株式会社ZOOKISS(ズーキス) 園長 島田直明 ≪設立年月日≫ ≪事業内容≫ ≪企業理念≫ ※TV/雑誌/新聞等取材多数。 |