【IDEAストーリー】第3回:子供向けのイベントやアプリコンテンツを企画・制作/前編
最初は、どうやって宣伝していった感じですか。
3、4年後に、徐々に軌道に乗っていったきっかけは?
ほんとにトップページに何もお金払っていないんですけど、載せていただいて、それで、かなりダウンロード数とかもあって、iPadでイベントができるというところで、結構企業さんからも反応が良くて、いろんなそれこそ、iPadとかを販売しているショップさんでイベントをさせてもらったりとか。
あと銀座のアップルストアでもイベントをやったことがあるんですけど、そういう有名なところでイベントをさせてもらって、このiPadで塗り絵が作れるイベントで、想像力というのがテーマになっています、というところがすごくはまって、そこからかなり増えましたね。
なので、うちは営業というのは、ほぼしていないです。1日何件も行ってとかというのは、やったことがないですね。ほとんどが人からの紹介か、WEBサイトを見て、問い合わせをいただくというので、今はもうほぼWEBサイトからの問い合わせという形になっています。
どんな感想が多かったりしますか
科学キットみたいな、ソーラーカーを作ろうとか、ああいうのはあるんですけど、1日100人、200人が参加できるイベントパッケージを売っていますというところって、あんまりないんですね。こういう参加型のワークショップというものも販売しているというのも、また珍しいので、それで結構ピンポイントでうちを見つけてくれて、依頼をもらってというので満足度は結構高いですね。
テーブルクロスであったりとか、A3サイズの看板であったりとか、子どもに説明する小さいポップとか、注意事項とかいうのも全部セットにしてお送りしているので、ほんとにオレンジの箱で送っているんですけど、それを開けて、マニュアルを読んだらできますという形にしています。
これがマニュアルなんですけど、さっきのグラスガーデンのマニュアルですね。写真とかも、すごいいっぱい使って、こういう概要があって、レイアウト例とかも、広いときと、狭いときと、こういうときにこれを並べてくださいねというのも、図で分かりやすく説明して、写真もついていて、スタッフさんの事前練習は、こういう流れですよというのがあって、イベント本番の流れはこういう流れでやってください、注意点として、こういったことがありますよというので、呼び込みのコツとかも書いているんですけど。
「グラスの中に掌サイズのお庭を作ってみませんか」って、「本物の植物を作った、オシャレなインテリアづくりです」というのを、声掛けしてあげると、結構それですぐに参加してもらえますよとかですね。よくある質問であったりとか、一応トラブル対応マニュアルというので、親子で喧嘩が始まりましたと言うことも、一応うちとしては、こういう対応をオススメしていますというのを書いています。こういったマニュアルをつけているので、イベント初めてですという方でも、運営できるようにというので作っています。
あとは、カーディーラーさんだと、トヨタさんとか、ホンダさんとかというところも、あと外車のメーカーさんとかからもお問い合わせいただいたりという感じですかね。
最近の大きな依頼ですと、
何のビジネスをしたらいいか?
自分がやっぱり何か社会に対して、価値を残したいというか、やっぱりそういったところのモチベーションのほうが、僕は重要じゃないかなと思うので、本当にそれが好きかというのと、本当にそれが多くの人の役に立つか、だから、独りよがりじゃないかというところですかね。そこがものすごい重要なのかなって思います。
最初の資金はどれくらい用意したほうがいい?
でもやっぱり、それは続けていかなくちゃいけないものということでやっていたので、それはほんとやっていて良かったなと思っています。デザインの仕事でお金を儲けて、キッズイベントに投資をするということを、地道に地道に続けていたので、なので、iPadが出たときに、アプリの開発っていうのも、自分たちだけではできなかったので、そこはそうですね、うちの中ではその当時、ものすごいお金を使って、投資をした部分ですね。システム開発という。
なので、すごいいいものを作ってもらったりもしましたし、かなりいい条件で、お仕事いただいたりとかというので、半分くらい開発をしながら、その仕事をこなしたりというのができたりとか、なので、自社の仕事としてもらっているんですけど、半分くらいは自社の投資だなという形で仕事ができたりとかというのが結構あったので、そういうのでなんとかやってこれましたね。
今後の事業展開を教えて下さい。
というのも、イベントパッケージというのが、例えば、それだけで会社が成り立ちますという状態になったら、そこからの儲けの部分というのは、自分たちで開発に使えるので、やっぱりそれをこれが作りたいと思って、すぐに作れる環境というのを作れるかどうか、それを試したりとかですね、というのができる環境というの、どう作るかというのが、今の課題になっています。
もうちょっとなんですけどねという、もうちょっとが長いんですけど、やっと子ども向けのイベントだけで食べていけるようになったので、もうひと頑張りして、もう少し子どもの想像力というのをテーマにした、もっといいコンテンツを生み出して、世の中に広げていければなと思っています。
最後に起業を考えている方々へのメッセージがあればお願いします。
そこを覚悟を決めて行えば、3年あればきっとどうにかなると思うんですよね。本気でそれをやり続ければ。
あと、僕も始めた直後に、誰かと会う度に毎回言っていたんですけど、デザインの仕事で依頼を受けても、でも、うちはこういうことを今後メインにしていきたいんですよというので、子ども向けのイベントとか、何かないですかねというのを、会う人、会う人に言っていたので。
そしたらなんか徐々に増えてきましたし、そういう方から紹介してもらうというのも多くなってきたので、やっぱり夢、口にするというのはすごい大切だなと思いますね。
その、聞いた人も、なんか結構他の人紹介してくれたりとかっていうのも、やっぱりデザインの仕事をちゃんとしてくれたから紹介してくれるみたいな感じだったりするので、どんな仕事、食べるためというのでやっていても、きっと、そういうところからも繋がってくるんだなというところで、そこの繋がりは、すごいそういう部分で増えましたね。
【IDEAストーリー】第3回:子供向けのイベントやアプリコンテンツを企画・制作/前編
起業におすすめな本/社長の「1冊」
自分で何でもやっちゃいけないんだな。自分は何の役割。働き方が変わる。働く時間も徐々に短くなっていった。仕組作りがいかに重要かがわかる。気合じゃどうにもならん。人にお願いする任せる部分が、思った以上に任せる部分を多くしないとうまくいかない。
株式会社ピコトン 代表取締役社長 内木広宣 東京工芸大学学部でコミュニケーションデザインを学び、子どもの持つ自由な発想に着目。子供に特化したワークショップイベント、キッズアプリなどの企画開発を手がける。 子供たちの「想像力」をテーマに、子供向けのイベントやアプリ、会社見学などのコンテンツを企画・制作。子供向けコンテンツ開発の土台となった「オバケーション」を学生時代に研究室で開発。文部科学省主催の「第10回インターネット活用教育実践コンクール」で内閣総理大臣賞を受賞している。後に「シャッフルぬりえipad」イベントは、第5回キッズデザイン賞を受賞する。 |
でも、それ以外のイベントって見たことないと思うんですよね。特に、8年前、9年前、思い出していただけると、きっとほぼないはずなんですよ。なので、今はなんかいろんな工作イベントとか、科学イベントとか、いろんなところでやっているじゃないですか。
でもそのころは、まだ子ども向けのイベントといったら、ヒーローショー、おかしのつかみどり、ヨーヨー釣りみたいな、そういう感じだったので、そもそもやろうっていうのがなかったんですよね。なので、営業はもちろんしていったんですけど、全然響かなくてですね、求められずに仕事がないみたいな状態で、デザインの仕事をして、なんとか食いつなぐみたいなのが、3、4年は続きました。