起業家のストーリーを追体験してもらおうという無料のインタビューサイトです。
このサイトでは、これから起業に興味のある方に向けて、成長のサービスを展開されている方、面白いサービス、商品を出されている方、各分野の実績を出されている専門家の方々にインタビューということで、各スペシャリストの方にお話を伺ってしまおうというような内容で、毎週お届けしています。
本日のIDEAストーリー。ゲストは、株式会社 彩ファクトリー 代表取締役社長 内野匡裕さんです。内野さん、宜しくお願い致しまします。
御社の自己紹介の方をお願いします。
従来の節約のために住むシェアハウスというのは、とても有名になったんですけども、コンセプトシェアハウスというのは、何か目的を持って、そこに同じ目的を持つ方々が集まって、相乗効果を作って行くために、あえて集まって住む新しいタイプのシェアハウスなんですね。
例えば、弊社の場合は、四つのコンセプトがありまして、一つが起業家。起業済みの方、起業準備中の方が集まって、そこで質の高い情報交換をしあったりですとか、人材を紹介しあったりですとか、お互いの事業プランについて遠慮なく言い合って、早い段階で洗練させていくということを目的としたシェアハウスです。
もう一つは、英語をコンセプトにしていまして、外国人の方と日本人の方がいて、英会話のレッスンもついていて、共用のラウンジスペースでは、英語で話すチャレンジをしていきましょうというルールになっているので、日常的に1日2時間頑張って英語で話すぞと決めれば、1ヶ月間に60時間トレーニングの時間をキープできると、そういうようなシェアハウスです。
もう一つは、浪人生に限定していまして、予備校とタイアップして、毎日シェアハウスの中で予備校の授業が行われて、みんなで難関大学合格を目指そうという浪人生限定のシェアハウスもあります。
最後にシングルマザーの方限定で、チャイルドケアのサービスがついているので、シングルマザーの方とお子様がそこになんの遠慮もなく住むことができて、お互いに助け合って、子育ての知見を相談しあいながら暮らして、仕事と子育てを楽しく両立していこうと、そういうコンセプトのシェアハウスを展開しています。
例えば、百貨店のショップの店員さんなども、外国人の旅行者のお客さまが増えたので、英語で接客がしたい。だから、英語が必要です。そういう方も増えているのが、ここ最近の大きな流れですね。
それが、ここ数年で、何か目的を持った人同士が、同じ温度感で語り合ったりですとか、そういった場に身を置いた方が早く実現できるという考え方で、すごく注目を浴びています。
オーナーさんとしましては、数十年前のバブルのころに会社の寮が流行って、何十年間会社が借りますという約束をして何億円という投資をして寮を作るんですね。
何十年間借りてもらって、そろそろ契約が終わる時期が近づいていて、時代の流れで社員寮に住みたくない社員も多かったりして、会社がもう使いませんとなったときに他に使い道がなくてですね、だいたい老人ホームにするのか、シェアハウスにするのかぐらいしか選択がないんです。中が廊下で繋がっているので、普通のマンションにできない建物なんですね。
そういったときにシェアハウスにすることで、売上がゼロになってしまうところだったのが、シェアハウスとして売上が大きくキープできるということで、オーナーさん側も非常に喜んでいただけるソリューションになっています。
最近ですと、100室を超えるような大型の物件のオーナーさんから直接相談がきたりですとか、すごく知っていただけるようになったんだなという実感があります。
この場所だと、このターゲットには生きるかもしれない、例えば、プロの料理人たちのコンセプトにしたら、ここに大型の立派なプロ仕様のキッチンを置いたら生きるかもしれないとか、いろいろなものを掛け合わせてコンセプトを企画していきますので、結構、物件ありきのプランニングだったりします。
先程の起業家シェアハウス『x-garden桜台』。こちらの生まれた経緯を教えて下さい
週末にはビジネスイベントを開催して、ビジネスプランコンテストですとか、外部のセミナー講師の方をお招きして、ビジネスセミナーを開いたりですとか。
もしくは、もう一つラウンジスペースがありまして、そこで交流パーティを開催したりですとか、何か学びになったり、同じ起業家の仲間を増やせることができるような、そういう企画になっています。
他にはITの方も多いですし、その中でもエンジニアの方、フリーのデザイナーの方、マーケッターの方、それから、IT以外でも人材の方、貿易の方、インバウンド系のビジネスの方、ほんとにいろいろな方がいらっしゃって、自分と違うビジネスエリアの方々の生の声を日常的に聞けるので、意外なヒントを貰えるということが好評だったりします。
起業した人というのはどれくらいいたりするんですか?
起業前は何をやられていたんですか?
なので、小さな会社でいい、小さな事業でいいので、事業全体を見れる仕事をしてから立ち上げないと、自分には経験不足だということが分かって、生まれたばかりのベンチャー企業に移って、新規事業を担当させてもらって、そのあと会社を作りました。
起業に興味持ったのは何かきっかけがあったんですか?
ただ、その安宿がですね、外国人の受け皿になっていたんですね。外国人にとって初期費用が高い、もしくは、家具がついていないので、全部自分で買い揃えないといけない。そういったものというのは来日したばかりの外国人にとっては、非常に敷居が高くてですね。
私がそのときシェアハウスに住んだ理由というのは、当時海外出張などが当たり前の会社だったので、英語力を身につけないといけないけれども、仕事が非常に忙しくて、英会話スクールがやっている時間にはとても帰れない。だったら、外国人がたくさん住んでいるシェアハウスに自分が住んだら身につくんじゃないかと、夜中に1時間でも話すようなトレーニングの時間がキープできるんじゃないかと思ったのが理由で入ったんですよね。
そんな中にフリーランスで仕事をしている方もいて、そのときに初めて自分で生計を立てる、独立している人と深く接することができたんです。
それまでは大企業としての生き方しか知らなかったので、その中でいかにうまくやてくかしか見ていなかったんですけども、こういう世界があるんだな、この人は大企業と比べて、得るもの、失っているものあるけれども、その人にとって、これが幸せで、これを選んでいて、社会的には失っているものもあるけれども、とてもこの人は今時点で幸せそうだなと思ったのが、とても刺激的でその人にいい話も悪い話も生の話を全部聞くようにしたんですね。それが私が起業という生き方に興味を持ったきっかけです。
自分のやりたいことを追求していると同じように追求している仲間が自然と集まってくる。そういった方々と次こんなことやったら面白いよね、次こういう時代の変化があって、ここに興味持っているんだ。次はこれを事業化しようかなと、そういうことをやっている日常がきっと大企業よりも幸せなんじゃないかなと思って、30までに会社を作るということを決めました。そのときに自分に足りないものを洗い出して、それを補うためにベンチャー企業に移ったと、そういう流れです。
ただ、私もともとITに興味を持った理由というのは、出会うはずのない人が出会って人生が変わるということに価値があると思っていたんですね。シェアハウスに住み始めるようになって、やっぱりそこにもそんな要素があったんですよね。インターネットよりもとても濃密で人生をより大きく変えるエネルギーがあるなということを感じてですね、インターネットよりも面白く感じるようになったんですね。
ただ、一緒に住んで、生活を共にして、共用のスペースで飲み会だったりですとか、イベントを一緒に企画して盛り上げて、こういうイベントのやり方があるんだとか、次こんなことやったら面白いよね、それを形にするみたいな、そういうことをしていたんですけども、そういうことを共にしていると、人となりが完全に分かるんですよね。なんていいますか、同じ釜の飯を食った仲間みたいな、一生の仲間になっていたんです。私も最初は40人のシェアハウスだったんですけども、40人知らない人の中に入るのは、すごい怖いなと思いながら入ったんですけども、1ヶ月も経つと、ほんとにそういう仲になってですね、これって今の日本の社会の中でこんなにエネルギーが生まれる場所ってないなということに感動したんですね。
さらにそれを例えば、起業家シェアハウスのように、なんとしても事業を成功させたいという、ものすごい強い思いを持った人たちだけが40人集まって、となったときにはものすごいエネルギーがさらに生まれるなと思って、そういう場を作らずにはいられないと思って、それを自分の事業のエリアにしました。
コンセプト型シェアハウス・ホテルの企画・プロデュース・運営/後編
株式会社彩ファクトリー 代表取締役社長 内野 匡裕 コンセプト型シェアハウス・ホテルの企画・プロデュース・運営・コンサルティング。私たちの提供する本質的な価値は『感動を創り出す』ということ。 |