売れる商品と売れない商品の特徴。たった1つの違いとは?

商品作成

From:松本泰二

「聞いてよ。俺、すっごい商品作ったから。絶対売れるヤツ。ああ、たくさんの人に届けられたらいいなあ」

なんて言っている人が作った商品はたいがい売れません(苦笑)仮にその商品がバカ売れしても、大概た~ま~た~ま~タイミングがあっての偶然の一発屋。

原因は、お客様が何を今求めているのかを考えなかったせいですね。お客様の意見に耳を傾けて開発していれば、何か変わったかもしれません。

残り物になってしまった商品は、結局、独りよがりの脳みその産物だったということです。お客様が今求めているものをお届けすることが一番なのに、それを忘れているのです。それに気づいたら行動しましょう。市場調査をするんです。その結果を研究し、ヒット商品を作り出すのです。

ヒット商品は何が違うのか

ジムに通い、プロテインや高タンパクの食事をしている男性がいるとしましょう。彼の目的が「体を鍛えて女性にもてたい」だったならば、「婚活、コンパなんて要らない!勝手にオンナがまとわりついてくる方法」という本もヒットします。

望んでいる結果が同じであれば、全く違う場所からのアプローチも可能なのです。

 

市場調査無しのあなたの発想だけで商品を開発しても、お客様が見向きもしないものならば、ただの迷惑です。嫌がらせです。そしてそれは残り物の商品、つまり、無駄な在庫になってしまいます。せっかく愛情をかけたのに。膨大な時間をかけたのに・・・。

市場調査をしていないと、仮にお客様が商品を買ってくれたとしても、そのあとのフォローや、さらに勧めたい商品などをつかむことが難しくなります。隅々まで市場調査を行っている人たちはお客様が求めていることがわかるので売れる商品が作れます。

 

この結果から、市場調査をしっかり行わないと、不安になって次に踏み出せなくなっています。市場調査を行うことがどれだけ大切か、ということです。

無駄な市場調査とは

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市場調査の重要さをよくわかっている人は大勢いますが、その方法を細かく説明できる人はあまりいません。なぜなら、頭ではわかっていても行動に起こして体験していないからです。

無駄な市場調査を行っている人はよく見ます。だいたい狭い範囲で行われていることが多く、例えば、奥さんに訊いてみたり、会社で隣の席に座っている同僚に訊いたりしています。

 

この市場調査がなぜ無駄なのか?

この人たちは、その商品を求めていないからです。ターゲットがそもそも間違っているんですね。

着つけのDVDを売りたいとしましょう。あなたの奥さんが「自分で着物を着れるようになりたい。でも、月謝がちょっと高めなので行こうかどうか判断がつかないでいる」という気持ちでいるならば、渡りに船です。

しかし、ただでさえ、着物離れが進んでいるなかで、そんな人たちはあまりいないと思います。その着つけに興味のない人たちに「どのような着つけDVDなら買いたい?」と質問しても、「何でそんな質問、私にするのかしら」と首をひねるだけです。

 

社長が徹夜で作った着つけDVDがあったとしましょう。

帯の結び方が簡単なものからやたら難しいものまで盛りだくさんです。それを社長が自慢げに社員に披露したとしましょう。「すごいですねー」といかにも社交辞令の返事が平たい音程で戻ってくるだけです。

 

上の人の作ったものに即NGが出せるほど、社員は無邪気ではないのが一般的です。よって、これは無駄な市場調査といえます。社長が全力をかけてDVDを作っても、その一生懸命はお客様にはどうでもいいことです。「そんなDVDが欲しかった!」

とお客様に言わせることが大事なのです。本当に市場調査をしなければいけない相手は、「着つけの基礎から習いたいと思って、着物雑誌を書店で立ち読みしたり、着つけ教室の月謝がいくらなのかインターネットで調べている人たち」になるんです。

つまり、売れる商品を作るためには、この「お客様の頭の中」を徹底的に考えるということです。私のセミナーではこの、「お客様の頭の中」の重要性は毎回口を酸っぱくして教えています。

 

無駄な市場調査はやめましょう。

商品を手に入れるため、行動している人たちに焦点を絞ってください。足場がしっかりしていれば、そこそこ売れることが可能です。ぜひ、「お客様の頭の中」を意識して市場調査し事業に利用してみてください。