【IDEAストーリー】第20回:オーダーメイドスーツ専門店 – muse style lab(ミューズスタイルラボ)

モノづくり
MATSUMOTO
こんにちは。イデア・クリエイションの松本泰二です。
IDEAストーリー

起業家のストーリーを追体験してもらおうという無料のインタビューサイトです。

このサイトでは、これから起業に興味のある方に向けて、成長のサービスを展開されている方、面白いサービス、商品を出されている方、各分野の実績を出されている専門家の方々にインタビューということで、各スペシャリストの方にお話を伺ってしまおうというような内容で、毎週お届けしています。

 

本日のIDEAストーリー。ゲストは、株式会社muse(ミューズ) 代表取締役社長 勝友美さんです。勝さん、宜しくお願い致します。

勝社長
宜しくお願いします。

 

会社名の由来を教えて下さい。

勝社長
弊社の名前は、muse(ミューズ)という会社名なんですけど、古代ギリシャ時代に、アーティストとか彫刻家とか、何かを創出する生み出すアーティストに影響を与えた、唯一無二の女性の女神の名前をミューズと言ったんですね。

今でも、例えば、クリスチャン・ディオールのミューズは、ケイト・モスだとか、そのブランドに一つだけアイコンになっているような女性の名前をミューズと呼んだんですけど、そういうふうに、自分もスーツを作ってくださった方々に、物だけではなくて、人として影響を与える人間になりたいなと思って、古代ギリシャ時代の女神の名前のミューズという。

 

松本
深そうですね。
勝社長
でも、すごく考えましたけどね。

 

どういった事業をされているのか、自己紹介をお願いします。

勝社長
メンズとレディースのオーダーメイドスーツの会社をしています。スーツ、ジャケット、シャツ、パンツ、コート、メンズとレディースに関わるものを一括してオーダーメイドで販売させていただいています。

 

松本
そもそもオーダースーツって何ですかというところから聞いてもいいですか?
勝社長
分かりました。既製服だと、形も、価格も、生地も、サイズも、全部決まったものを、自分でご自身であるものをセレクトして買われると思うんですけど、オーダーメイドスーツというのは、生地も自分で一から選びますし、採寸も体に、その人の一人ひとりの体を採寸して合うものを作っていくというような、形がないものから一緒に店員さんとお客様で作っていくというような。

 

松本
初回お試し、1万9,800円とか、オーダースーツ2着で、4万7,000円とか見かけたんですけど、ああいうのとどう違うのか、ちょっと分からないんですけど。
勝社長
価格に合わせた価値というのは、どの物に対してもあると思うので、縫製のボリュームの内容も違いますし。

例えば、通常であれば、100くらいの工程しか通らないんですね。その1着のスーツを縫い上げるまでに。それが、弊社であれば、400くらいの工程を通っていたり、そういう細かい、あと生地の価格とか、クオリティとかによって、オーダースーツとは言え、ほんとに2、3万からあるものから、10万以上する、しっかりしたものを受け取りたいという方もいらっしゃいますし、それで変わっていますね。

 

松本
2、3万のオーダースーツ。
勝社長
簡易なものですよね。

 

松本
青木とか、あとなんでしたっけ。
勝社長
青山ですか。

 

松本
2、3万で買えるイメージなんですけど、2、3万で買えるオーダースーツもあるんですか?
勝社長
2、3万のオーダースーツ、ほんとにイージーだと思います。簡単な、ちょっと手の長さとか、少しは触るんですけど、補正の量が違う。

例えば、身体って立体的なので、直線でバストとか、ウエストとか、手の長さとか測るんですけど、どうしてもなで肩だったり、いかり肩とか、屈伸、半伸とか、いろんな特殊な凹凸が体にはあるんですね。

そういったものとかも、特殊体系補正と言って、ほんとは綺麗に取っていくほうが、その方の体にフィットした服に仕上がっていくんですけど、そこまで細かくしていこうとすると、量販店というよりも、特化したお見せにならないと技術力がなかったりして難しいという。

 

松本
細かさが違う?
勝社長
そうですね。

 

どんなお客さんが多いんですか?

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勝社長
経営者の方や、個人のブランドの方で、営業の最先端というか、活躍している方がほとんどですね。

 

松本
女性よりは男性の方が?
勝社長
女性より男性の方が、圧倒的に多いですね。

 

松本
オーダースーツの初めて作るときに、気をつけた方がいいポイントは何かありますか?気をつけたいポイント?
勝社長
ご自身でサイズ感を気をつけて見るというのは難しいと思うんですね。なので、目の前の店員さんというか、フィッター、採寸師と言うんですけど、自分のことを本当に真剣に考えて、生地から、その採寸から向き合ってくれているのかというところが結構大事ですよね。

その採寸師さんが、そのオーダースーツという仕事をほんとに好きで携わっていないと、好きなものだから、技術力の向上も目指すし、知識の勉強もするし、お客さんのことを必死で考えるしという、その仕事に、職人仕事なので、惚れ込んでいないと、技術、腕が磨かれていかないような仕事ではあるんですね。

なので、その店員さんが、ほんとにその仕事が好きでお客さまと向き合って、接している方であれば、仕上がりに技術力の差はあったとしても、ちゃんと向き合ってくれた1着というのに仕上がると思うので、私は、もちろん肩幅だったり、着丈だったりって、留意点というのはあると思うんですけど、一番は目の前の人がちゃんと自分にしっかり向き合って、作品というか、1直の形ないものを作るので、仕上げていこうという思いでやってくれているかどうかというのが、一番仕上がりに影響を及ぼしてしまう。実は、仕事だと思っていますね。

 

松本
熱意があるというか、情熱があるというか、そういう店員さん?
勝社長
正直、言い方悪いですけど、いくらでも手を抜いてしまおうと思えば、抜いてしまえる仕事なんですよね。お客さまは素人なので。

 

松本
そうですよね。見て、オーダースーツなのかすぐ分かります?
勝社長
2、3万のものになってくると分からないものも多いんですよね。ただ、自社で作ったスーツというか、分かりますけどね、ある程度、ちゃんとしたところのスーツであれば。ただ、それでオーダーというものを着ている人もいます。それでオーダースーツなんですかという。

 

松本
それは、分かるんですか。
勝社長
「これ、オーダーしたんです」と言われても、全然体に合っていなくて、それでほんとにオーダーしたんですかというものをお召しになられている方も残念ながらいらっしゃいますね。

 

松本
それは店員さんとコミュニケーション取れていなかったというか、店員さんがあまり良くなかったのか。
勝社長
残念ながら、そうだと思います。

 

松本
あまり良くない店員さんに当たらないためには、どこら辺を意識、気をつけたら。
勝社長
価格に振り回されないことだと思いますね。オーダースーツって、先ほどおっしゃっていたように、2、3万でもありますし、10万でも、20万でも、30万でも、5、6万で買えてしまうんですけど、安いところに行くということは量を裁くということなので、一人ひとりとゆっくり向き合う時間を取って、接客をしているわけではないですし、ということだったり。

 

松本
なるほど、オーダースーツ頼むのであれば、価格は気にするな?
勝社長
価格は気にするなと言ってしまうと極端ですけど、でも、そうですよね。

 

松本
御社の、オーダーしてからの仕上がり、流れは?
勝社長
まず、ご来店いただいて、生地を選ぶ、生地を選ぶ前に、どういった目的でスーツを作りに来てくださったのかというヒアリングをしっかりするんですけど、ヒアリングをさせていただいて、そのヒアリングを元にこの方の目的を叶えられるような生地選びをさせていただきます。

次に採寸をしまして、そのあとにデザインを決めさせていただいて、お会計をさせていただいて、お帰りいただく、これでだいたい1時間半から、人によって2時間半とかでするんですね。

そのあとに、1ヶ月から、1ヶ月半、長いときは、2ヶ月、物置きを有して、400くらいの工程で半分以上手縫いで、仕上がってきたスーツを1ヶ月から、2ヶ月後にお客さんにご連絡させていただいて、ご来店していただく、改めてフィッティングを入れさせていただいて、仕上がりと体とちゃんと合っているのかというのを確認させていただいて、納品するという、2回の来店ですね。

 

松本
2ヶ月経って、体型が変わっている人もいるんですか?
勝社長
いるんですよ。たまにですけど。

 

松本
そうですよね。いそうな。
勝社長
でも、ほんとにたまになんですよ。ただ、めちゃくちゃ太りましたという方よりも、ちょっとスーツ作ってテンション上がって、絞ったんだよねと言って、緩くなる方はいらっしゃいますね。

 

松本
すみません、みたいな。
勝社長
でも、喜んでいます。

 

松本
オーダースーツ頼みに来る人って、どういうとき、どういう気持ちになったときに、オーダースーツを頼んでみようかなという人が多いんですか?
勝社長
経営者の方であれば、新しい次のフェーズを目指している時。自分は、こういう新しい目標を立てて、それに向かって、もうひと押し欲しいだったり、事業がここまで成功したから、次の目標に向かって走ろうと思っているときとか。

 

戦闘能力を上げるために、武器を一つ手に入れる!

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松本
ピシッとしたい時とか。
勝社長
そうですね。役職が変わる瞬間であったりとか、営業成績を上げたいだったりとか、何か自分の今のステージでは勝てなくなってきて、次のステージに上がらないといけないときに、戦闘能力上げたいので、その戦闘能力が上がるための、スーツって戦闘服って言われているので、武器を一ついいものを手に入れようという。

今までは、新卒の人は、2、3万のスーツで、1、2万かもしれないですけど、始まったところを、じゃあ、10年社会人経験しても、そのときと変わらないわけはないじゃないですか、その人のステージというか、同じものを着ている方というのは、変わっていない方が比較的多いですし、意識の面で。

そこから5、6万のちょっとオーダーメイドで店舗数も多くて、一般的なスーツ好きの方が通うようなお店に行くようになって、でも、それよりも、もっと専門的な経営者の成功者が集まっているようなお店があるんだよという噂を聞きつけて。

であれば、何かやってみたいよと思ったりとか、そのお店で自分も服を作ってみたいよと、そこに行くことで、服を作るだけではなくて、人間関係ができるという方も多いので、人生で何かもう一つ叶えたいことができたときとか、自分の気持ちに火をつけないといけないときだったりとか、そういうときですよね。

 

松本
男性からすると、スーツって、戦闘服って、なんだろうあるんですかね?
勝社長
戦闘服ですよね。ビジネスでは。

 

松本
戦闘服も強いものというか。
勝社長
気持ちがそうですよね。

 

松本
強いものイコール、オーダースーツみたいな、そんなイメージかな。
勝社長
自分の心がマインドセットされる。鏡に映ったときにテンションが上がるとか、何か心に訴えかける、気持ちが正されるというか、スーツ作るときに、弊社ではですけど、自分の夢だったり、目標だったり、何で作りにきたのかという目的を明確にして、自分がほんとにそのステージ、そこに立ちたいんですよねということをコミットしながら、その服を作るので。

となると、その気持ちとその服は融合されて、着る度に、その話をしたときの自分を思い起こして、マインドセットされて営業活動に行くのと、全然コンビニでシャツが足りなかったから、シャツ買おうと入って、シャツ1枚でもそうですけど、お客さんのところに行くのと、全然着心地がね、違います。

 

松本
それに目的とかによって、色合いとか。
勝社長
変わりますね。

 

松本
仕事の目的の人もいるし、モテたいとかいるかもしれないですよね。
勝社長
それはね、多分、全員だと思います。仕事の目的で来られているけど、きっと男性なので、かっこ良く見えないと、男性なのでというか、かっこいい人がいいですよね。ビジネスでもなんでも。

 

松本
色合いとか、そういうのも変わってくるわけ、生地も変わるんですか?
勝社長
変わりますね。

 

松本
そういったお客さまに一番大切に思っていることとかありますか?
勝社長
お客さまの意見だけを優先しないということですね。オーダースーツって、なんでも要望聞いてくれて、それが形になるものじゃないのと思う方もいらっしゃるんですけど。

欲を形にしたいのではなくて、目指す未来を掴みたいわけじゃないですか。じゃあ、その未来を掴むためには、どういうふうに自分を見せないといけないんですよねというところの見せ方をちゃんとしないと、その未来には近づいていかないので。

例えば、お客さまが、「もうネイビーのスーツたくさん持っているんです。だから、ネイビーはいらない」と言われても、「じゃあ、ほんとにネイビーの体にフィットした、誰から見られても恥ずかしくないと言える、渾身の1着ってあるんですか?」と聞いたら、「いや、ないです」と。

「既製服で買った吊るしのネイビーだったらあるということです」となってくると、同じネイビーの生地だったとしても、物が違うわけじゃないですか。だったら、それって、あるんじゃないですよね。1着も、という話になって、じゃあ、まずネイビーから作りましょうとなったり。

お客さまの話をなんでも鵜呑みにしないで、ほんとに思っていることをしっかり伝えてあげることが、逆に愛情だと思っているので、それは大切にしています。

 

松本
お客さんも色とか決めてきている人もいるわけですよね?
勝社長
少ないんですよ。それが。うちのお店は特殊なのかもしれないですね。普通、オーダースーツって、オーダースーツを作りたいと思って、こういうものがいい、こういう色がいいと思って来るというイメージを抱かれている方も多いんですけど、弊社の店舗にご来店される方々は、ほとんどそういう方がいらっしゃらなくて。

 

松本
選んでほしい?
勝社長
そうなんですよ。

 

松本
スーツ受け取った方にどんな未来を手にしてほしいとかありますか?
勝社長
一番は、自分の責任で今の人生を選んでいるという自己責任のところに、スーツを作っているときに立つので、コミットしていた結果を掴んでほしいというのが一番ですかね。

例えばなんですけど、ちょっと難しいんですけど、ある営業マンの人がいまして、営業マンの方って、コンテストだったり、いろんな会社の取り組みがあるじゃないですか。そのなかで自分は結果を出さないといけないから、そのためのスーツを作りにきましたと。

でも、その結果は会社に言われているから出さないといけないのか、同僚の方の目が気になるから出さないといけないのか、ほんとに自分がお客さまのことを思って、その仕事で1位を獲得したいと思っていて、自分で願って、そうしたいと思っているのか。

 

松本
そこまでお客さんのストーリーを深堀して?
勝社長
すごく聞きます。それで、自分がなりたいと思って、自分はこのコンテストで入賞しようと思っているという場所にちゃんと立てたときに、自己責任になるじゃないですか。社長に言われているから、嫌々やるんだけどというわけではなくて、それって言い訳じゃないですか。

ではなくて、自分でほんとに、そのコンテストで勝ちたいから、そのためのスーツを着るんですというところに立って、スーツを納品させていただくということが多いので、そうなったときには、その結果を一番、営業だったら、営業成績が上がってほしいと思いますし、経営者の方であれば、会社の業績だったりとか、社員の方がもっと笑顔になるように、憧れられるような社長になってほしいなと思いますし。

 

松本
なるほど。そういったこだわった仕事をし始めたきっかけじゃないですけど、起業前のお話、どういった経緯があって、今に至っているのかという、時系列に勝さんのストーリーをお伺いしてもよろしいでしょうか。若いころから、どんな幼いころを過ごしてきたのか。
勝社長
幼いころ、実は、私は3歳のころに、病気になりまして。そこから、幼稚園のころとかは、自分の記憶のなかでは、ほとんど病院にいた記憶しかなくてですね、入院をしていたんですけど、たまに幼稚園には行っているような状態で、小中高って、ずっとスポーツなんかは、もう規制がかかっていたので、マラソン大会だったり、そういう学校行事というのは一切出たことがないという。

 

松本
見学みたいな?
勝社長
はい、見学していました。すごく、見た目もすごくね、どちらかと言うと、パワフルな印象を与えるタイプなので、活発ですごく部活動に励んで、スポーティだったんじゃないかと思われることが多いんですけど、全然虚弱で、というような子どもでしたね。

 

松本
今は元気いっぱい?
勝社長
年齢とともに、どんどん回復していって、特に今は病院に通う必要もなくなったんですけど、子どものころは食べ物も制限されていましたし、というなかだったので、自分がやりたいことをやらせてもらえないという環境が、すごく苦しくて、やりたいことやれないんだったら、なんで生きているんだろうということとか、よく考えていましたね。

 

松本
若いころから、自問自答じゃないけど。
勝社長
すごくしていましたよね。俯瞰して見ていましたよね。周りのこともそうですけど、幽体離脱しているような感じというか、ちょっと遠くから見ているような。

 

松本
それ、10代のころですよね。もっと前。
勝社長
小学校くらいのときには、もうずっと。

 

松本
すごいですね。
勝社長
ずっとそうです。小学校1年生のときには、好きなことできないんだったら、生きていて意味あるのかなと普通に言っていたので。

 

松本
何も考えていなかったですけどね。小中なんて。そこから、どうやってファッションに?
勝社長
ずっとファッションは大好きだったんですよ。小学校1年の入学式のときに、ランドセルで通うじゃないですか。ランドセルにまず違和感を覚えたんですね。みんな、一緒の色で、今はいろんな色のランドセルあると思うんですけど、私のころというのは、女の子は赤で、男の子は黒しかなくて。

 

松本
今はいろんな色があるんですか?
勝社長
今はね、紫とかグリーンとか、いろんなランドセルの色あって。

 

松本
そうなんですか。初めて知った。
勝社長
すごくランドセルも値上がりして、高いらしいですけど。

 

松本
それ選べるんですか?
勝社長
選べるみたいです。今はもうステッチの色とか、個性をふんだんに散りばめたランドセルみたいですけど。

そのころは、なんで、こんなダサイものを持って、学校に行かないといけないんだろうと思っていて、2年生か3年生のころには、ランドセルも持つんですけど、自分で生地を選んで、お母さんにカバンを作ってもらって、手提げ袋を。それで学校に登校したり、ランドセル、ダサイから持つのやめようという。

 

松本
ランドセルは持っているんですか?
勝社長
ランドセルは持っているんですけど、持ちたくないんですよ。ダサイから。

 

松本
見えないようにじゃないけど。
勝社長
できるだけ、持たないでいい日を増やそうと思って、でも、ランドセルなかったら、違うカバンがいるじゃないですか。なので、自分でカバンの生地を選んで、この生地で、手提げ袋を作ってくれと言って、作ってもらって、それで学校に登校するという。

 

松本
一応、ランドセルは持っているから、先生からは注意されない?
勝社長
ランドセルは持っていなかいです。そのときは。持っていかない日もあります。

 

松本
何か言われないんですか?
勝社長
言われた記憶がないんですよね。

 

松本
なんでだろう?
勝社長
分からないです。言われていたかもしれないですけど、それよりも自分が嫌だという気持ちが強くて覚えていないだけかもしれないですけど。

 

松本
先生が理解してくれたんですかね?
勝社長
理解してくれたのかもしれないですね。なので、お洋服は、ファッションはずっと好きでしたよね。そうですね。中学のときも、売ってある服も買うんですけど、プラス、生地を買いに行って、その売ってある服に自分で買ってきた生地でデザインを勝手に縫って着たりとか。

 

松本
生地買ってくるところまでやる人は好きですよね。
勝社長
好きだと思いますね。

 

松本
売っているものを買うだけじゃなくて。
勝社長
そうなんですよ。でも、じゃあ、それで自分でね、縫った服がセンスが良かったかと言うと、全然縫製力もないので、よく着ていたなと思うんですけど。なので、ファッションはずっと大好きだったので、ファッションのこと考えているときは、嫌なこと全部忘れるという状態だったんですよ。

 

松本
小さいころから、将来は何かファッション関係と?
勝社長
幼少期は将来はファッション関係とは思ってはいなかったんですよ。ただ、服が好きなだけだったんですけど、高校卒業して、短大に入って、就職するときには、何の迷いもなくファッション業界に行っていましたよね。

 

入社した1日目にトップセールス?

松本
短大卒業して就職。そこからどんなストーリーが?
勝社長
そこからファッションまみれですよ。ファッションまみれの12年間ですね。

 

松本
最初はどういった会社に?
勝社長
20代、30代をターゲットにしたレディースのアパレルの販売員、既製服なので、だいたい価格がほんと5、6,000円から商品があって、1万8,000円、2万円になると、ちょっと高さを感じるかなという。

 

松本
普通の私服ですか?
勝社長
普通の私服のチュニックとか、ワンピースとか、パンツとかを販売する。レディースのショップで。

 

松本
普通に接客を?
勝社長
そうですね。普通に接客をしていましたね。

 

松本
成績は良かったんですか?
勝社長
成績はめちゃくちゃ売っていたと思います。

 

松本
噂では、その日にみたいな噂を風の噂で。
勝社長
入社した1日目にトップセールスになってしまいまして。

 

松本
それすごいですよね。
勝社長
入社したきっかけも大手のアパレル会社の説明会に行ったんですね。そしたら、そこで私を見ていた、そこの大手の会社のあるショップの店長さんが、私、そこの会社の面接に落ちたんですけど、電話かかってきて。

 

松本
喋ってはいないんですか?
勝社長
いや、喋ってはいなかったです。その人と、喋っていなかったんですけど、見てくださっていたみたいで、なんかすごくいいものを感じで、でも、自分の会社では落ちてしまったから、ぜひ行ってほしい会社があると言われて、会ってほしい人がいるんですと言われて、それが私が就職する会社になる上司の方だったんですけど。会って、面接している途中で採用が決まって、すぐ働きに来てとなって。

 

松本
面接している途中?
勝社長
そうなんです。している途中に。

 

松本
採用みたいな。
勝社長
長年、アパレルで働いてきたけど、その面接中に決めたことはないとかって言われて、私もいいのかなと思いながら、働いたんですけど。なんかね、その人がきっと何かを見出してくれたんでしょうね。そこのお店と合っていたのか、入社した1日目に、気付いたら誰よりも売っていて。

 

松本
1日でどれくらい売れるものなんですか。デパート等は?
勝社長
デパートで、店舗の規模にもよるんですけど、10万、20万を目標にしているんですね。1着がそんなに高いお店ではないので。なので、1日でそれくらいは売ったんですけど、販売のノウハウも何も教えてもらっていない。

 

松本
研修とかは?
勝社長
研修はなかったですね。

 

松本
なかったんですね。
勝社長
百貨店に入る前の研修はあったりするんですけど、店頭では常に研修のようなもので、常にどうやったらお客さまが振り向いてくれるかという。

 

松本
店頭に出て、その日に。
勝社長
そうです。その日に。なんか知らないですけど、どんどん売れて。

 

心遣いと気遣い。もう一歩先のプラスアルファ!

松本
自分では,どういう客観的に見て、他の人とどこが違ったのかなとか。
勝社長
多分、楽しんでいたんだと思います。一番。ただ楽しくやっていたんですよ。

 

松本
よく言うじゃないですか。店員さんにいきなり声かけられたら嫌だとか。
勝社長
ただ、初期の段階では、テクニックはないので、そこからは、バンバン見についてはいったんですけど、いろんな、話しかけないもそうですし、様子を見るとか、間合いを取るだったり、話しかけなくても、何が欲しいのかって、心理を読むだったり、いろんなことができるようになってくるんですよね。

セット販売で確定率も上げるし、セット販売もするから、客単価も上がるしとか、単価が上がったら、客数を上げなくても、同じ売り上げに到達できるしとか、いろいろなっていくんですけど。最初のころって、何も知らないので、そんなことまったく関係なく、ただ自分が服が好きだから、見ている人にとにかく話しかけまくって。

 

松本
話しかけまくったんですね。
勝社長
話しかけていましたね。すごく話しかけました。無視も何回もされました。

 

松本
お客さんからすると、抜群な間合いとかだったんですかね?
勝社長
多分、売ろうと思って喋っていなかったと思います。自分が好きだから、ファッションが好きだから、「それすごいいいですね」みたいな、「こっちは微妙だと思いますよ」、そのまま素なんですよね。売るために喋らないので。

 

松本
なんでも、いい、いいじゃなくて。
勝社長
そうなんですよ。なので、入社当日もそうですし、しばらくは、セット売りができなかったですよね。お客さまをすごくこなしました。これはいいけど、こっちは良くないですよとかって言っちゃうので、そしたら、セット販売にならないじゃないですか。なので、数をとにかくこなすという。

 

松本
何日か過ごしていて、他の店員さんとかもいるじゃないですか。自分と何が違うのかなって、今考えるとどう思います?
勝社長
お客さんへの気遣いの仕方が違いますよね。心遣いと気遣いって、よく言うじゃないですか。お客さまだからって萎縮してというか、変に言われることに逆らってしまったらいけないのが店員で、お客さまはなんでも言う事聞いてもらえる存在みたいな。お客さまと販売員というか、というものが無意識に刷り込まれていて、きっと幼少期から。

でも、そこで生まれる気遣いって、別に、人間らしいものってないじゃないですか。人と人との繋がりって、感じないじゃないですか。あくまで売り手と買い手の関係性を超えないじゃないですか。

というのを超えていったときに、初めてお客さんの本音を言ってくれるし、こちらもほんとに楽しく、自分として仕事ができるので、会話も弾むし、服とか関係なく、また会いに来るわとなっていって、でも、会いに来たら、私が新しい服を着ていると、それもいいわねとなっていくという。

結局その必要だから来るお店に来るじゃなくて、あなたに会いたいから来る人って、心遣いしていなかったら思ってもらえないんですよね。というところが違ったんじゃないかなと思いますよね。

 

ほんとに小さいところの積み重ねが大事!

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松本
逆に、普通の販売員の方がどういったことを気をつければ?
勝社長
言われたことをするんじゃなくて、もう一歩先でこういうこともプラスアルファ、例えば、ワンピースが欲しいから、このサイズのワンピースを持ってきてと言われたときに、ワンピースは持ってくるんですけど、本当にその人がこのサイズって言っているけど、例えば、Sがいいと言っているけど、もしかしたら、Mサイズでちょっとゆったり着た方が、この人の体はSサイズより細く見えるんじゃないかとか。

という、もう一歩、その人の魅力的に見える提案をしっかりしてあげる。どこでもそうだと思うんです。喫茶店でも、水を持ってきてと言わなくても、水を持ってきてくれるのか、トイレの場所どこですかと聞かれたときに、あそこですよと言うのか、連れて行ってあげるのかで、サービスが1個違うじゃないですか。

ということって、相手のこと思っていなかったらしないと思うんですよ。それをしたからと言って、お給料が上がるわけでも、それも何かに反映されるわけではない無償のことをするので。でも、してもらったほうが自分は嬉しいし、知らなかった自分、服で言うと、知らなかった自分を発見できるし。

 

松本
そういった気遣いというのは、そういうスキルというか、多分、普段の生活からが多分影響する部分ってあると思うんですよ。
勝社長
あると思うんですよ。ただ、そんなに普段の生活はしっかりは全然していないんですけどね。

 

松本
そういうスキル、そういう今のお話で、そういうふうにやればいいんだと分かりましたと。じゃあ、それを実践するために、普段から要は、普通の人はですよ、どういうことを気をつけて、意識して過ごしていけば、そういうスキルが自然に身につけるようになるのか?
勝社長
私は一番は仮面を被って生きないことだとは思っているんですけど、ショップ店員とか、販売員、服の販売員とか、コーヒー、本屋さんの店員とかって、その本屋の店員だったら、本屋の店員らしくなってしまうし、とかいうふうに、その業に近い自分で、その業の店員はどんなんだろうと思う店員さんに近しい自分に自然に人ってなってしまうじゃないですか。

でも、自分は自分でいいので、ほんとに自分として向き合ったときに、相手もお客さまという一人の人間に見えてきて、そしたら、声のかけ方とかって変わってくると思うんですけど。

ただ正直、それって難しいと思うんですよ。ものすごく。素直になって、自分らしく生きることって、人って一番難しいので。逆に、自分が気をつけたのは、誰も見ていないところでも、自分は見ているし、知っているので、私生活のなかでも、例えば、横断歩道だったら、歩行者が優先なんですけど、通りたそうにしているタクシーがいたら、歩いて横断歩道を渡るんじゃなくて、ちゃんと小走りで渡ってあげようとかいう、ほんとに小さいところですよね。

 

松本
小さい、積み重ねが。
勝社長
小さい積み重ねはしていますよね。例えば、ご飯を食べに行ったときに、こちらがね、お金を出す方だから、散らかして帰っていいとかではなくて、ちゃんとコップを1箇所にまとめて帰ろうとか、どっちもどっちにも敬意をちゃんと払っているような態度を自分もする人間になるということはしていますよね。

 

松本
そういうのが仕事になったときも普段からやっているからこそ、自然に出てくるようになるみたいな部分もあったりする?
勝社長
あると思います。

 

松本
そうですよね。いきなり仕事になったからって、ぱっと、いきなり切り替えられる・・・。
勝社長
難しいですよね。

 

鏡をたくさん見なさい

松本
頭いい人ばかりじゃないですよね。
勝社長
あと、鏡は、鏡をたくさん見ることですよね。

 

松本
鏡?
勝社長
鏡をたくさん見ます。鏡1日100回見た方がいいよと、よく私が教育する子には言っていたんですけど、自分がね、自分が着ている服を見てほしいと思うので、思ってもらわないといけないので、お客さまにも、口でああだこうだと説明しないと、そんな魅力が伝わらないのであれば変わらないですよね。

例えば、自分が履いているパンツをお客さまも欲しいと思う理由って、人目見て、あの人かっこいい、似合っている、私もそんなふうに服が着たいと思って、女の子って買うわけじゃないですか。だから、女の子の雑誌はたくさん売れるし、目で見て、勝手に、誰かに言われたわけではなくて、自分でその服が欲しいと思う気持ちを発動させることって大事なので。

私たちもそれをする方がより購買に近づけることができるので、であれば、自分が魅力的でないと、魅力的にその服を着こなしてないと、そうはいかないので、常に鏡を見る。

 

松本
なるほど。深いですね。
勝社長
でも、ずっと自分を客観視、どれだけするかですよね。

 

松本
でも、今のお話って、結構接客とか、営業だったりとか、すごい重要な部分じゃないかなと思うんですけど、そういったのが自然に身についていたんですかね?
勝社長
自然に見についていたんですかね。そうですね。あんまり私、仕事を教えてもらう、ラッキーなのか、不幸なのか分からないですけど、教えてもらえたとか、ことがなくて、テクニックだったら、みんな習得していると思うですよ。ある程度のところまでは。

目の前の人と同じようなジェスチャーというか、鏡のような動きをしたら、好印象持たれるよとか。例えば、目の前の人がコーヒーを飲んだら、自分も同じようにコーヒーを飲むとかって、ほんとに王道じゃないですか。

そういうテクニックはね、誰でも教えれると思うんですけど、それだけで多分、突き抜けることができちゃったら、みんな突き抜けちゃっていて、でも、実は、多分、そうじゃない、もっと人間臭い部分だと思うんですよね。

 

松本
同じテクニックだけども、ちょっとした違いみたいな。
勝社長
そうですね。そこに心が入っているかどうかですよね。気持ちがちゃんと。

 

松本
それで無意識にしろ、初日からトップをずっといっていたわけですか。
勝社長
そうですね。

 

松本
入社してすぐ店長とかになったんですか?
勝社長

入社して、1ヶ月も経たないうちに、副店長になったんですよ。副店長になって、そこから一番売り上げを上げる人が店長だったら、お店って回らないんですね。店長って店舗管理をするわけじゃないですか。

でも、一番売り上げを上げていたら、店舗管理ってできなくなっていくじゃないですか。なので、会社の予算もそうですけど、副店長の方が絶対高いんですよ。私の会社はそうだったんですね。

副店長の方が売り上げを上げて、店長がマネジメント、店舗マネジメントしてだったので、私は売れたので、副店長で、ずっととにかく売り続けるみたいな。

 

松本
一般的にそんな感じなんですか?ファッション業界というのは多いんですか?
勝社長
多いですね。ただ、あまりお客さまと仲良くなっていくと、異動させられたりする会社もありますね。

 

松本
そこから副店長になって。
勝社長
副店長なって、そこの会社で3年半くらい勤めたんですけど、成長曲線が描けなくなっていったんですよね。

できることを毎日繰り返してやっているだけなので、成長が見えなくなってきたときに、ちょうどヘッドハンティングを受けまして、中国の社長からだったんですけど、中国で最大級と言われているポータルサイトがありまして、そこで、日本館を立ち上げて、中国人とか、世界の人が、日本の商材を買えるというスキームを構築したいということをやろうとしている社長がいまして、日本のファッション市場を海外に発信してくれるような、スタイリストの仕事ができる人が欲しいというので、私もそこで、じゃあ、やりますと言っ て、自分もフリーランスになって、そこで。

 

松本
有名だったんですか?
勝社長
全然有名じゃないですよ。

 

松本
その業界で?
勝社長
どうなんでしょうね。でも、中国、海外なので、日本ではないんですよね。日本の市場には発信しないんですよ。日本の会社さんに、そこの海外に出店していくということをアシストする仕事と、日本のファッション市場をブログを書いて、海外のブログなんですけど、どんどんどんどん発信していくという仕事をしていて。

そこのポータルサイトで、イメージキャラクターがいるというふうになって、でも、立ち上げたばかりの事業だし、全員が独立している会社なんですよ。

フリーで全員がやっているような会社なので、もちろんそこまで資金力もあるわけじゃないし、なんせ中国市場に打って出ませんかというビジネスなので、今ならまだしも、それが私が24歳くらいのときなので、7、8年前。

 

松本
それまだあるんですか?
勝社長
そのサイト、今、全然感知していないので分からない。そこのECサイト自体はあります。最大級なので。

 

松本
今現在も?
勝社長
そうです。イメージキャラクターがいるという話になって、やらされることになって、やらされると言ったら、言い方悪いですけど、「勝さんやってよ」みたいな、自分がね、中国で事業しませんかと、でも、中国って、今もそうですけど、その当時は、もっともっといいイメージがなかったので、そこで、そこのサイトを開いたときに、説明してくれている女の人が、ちゃんとそこでイメージキャラクターもやっているとなると、少し信頼感も持てるしというところで、イメージモデルをしながら、日本のファッションを海外に発信するスタイリストしながら、日本の企業をそこに、海外の市場に誘致していくという説明会をしながらというような、いろんな仕事になっていって。

楽しかったんですけど、楽しかったですし、ファッション業界のなかで、得た知識を財産にさせてもらって、足りない知識を補って、ノウハウを構築したいというのが一番だったので、その一つにはなったんですけどね。

でも、もともとは、ファッションのために立ち上がった事業ではなかったので、仕事内容はどんどんファッションから遠のいていったんですよね。投資家と会うとかになっていったりとか。

 

松本
そんなのやっていたんですか?
勝社長
やりましたね。ほんとにドラマで見るような、華僑の人に会ったり、ターバン巻いているような投資家が会いに来たり、ほんとに。

 

松本
全然ファッションとか関係ない?
勝社長
ファッションとは関係ないグローバルだったので、お昼からワイン飲んで仕事するのが当たり前みたいな環境に急になって、アパレル販売員から。

楽しかったですけど、ちょっとファッションのスキルとは違う分野になってきたなというところもあり、プラス、父がガンになってしまって、父の闘病生活が始まって、両親の実家が九州の宮崎だったので、九州の宮崎で父が入院することになって、東京と大阪と宮崎と1ヶ月でグルグル回るような生活になり、精神的に疲れていってしまって、父が他界したときに、この仕事もできないなと思って、気持ちが、なんて言うんですかね、生命力がなくなっていくようなかたちで、当時の仕事も退社してという。

 

松本
積み重なったものが。
勝社長
そうですね。

 

松本
退職されてそのあとは、何をされたんですか?
勝社長
そのあとに、退社して、ファッションの仕事が大好きだったんですけど、ファッションの仕事をする気力が生まれなかったので、なんでもいいから、それまでは、ファッションの仕事しているときって、給料がすごく安くても、全然良かったんですよ。

ほんとに、最初のアパレルなんて、17万とか、福利厚生もなく、残業しても別にね、何かつくわけでもなくという、家から近いわけでもないけど、それに対して、何か思ったこともなく楽しかったんですけど。

でも、ファッションの仕事をする気がなくなったときに、とにかく家から近いところで、給料もある程度ちゃんと貰えるところでと条件しか見なくなってしまって、なんでもいいから、事務員で楽そうでとか言ったら、ほんと失礼なんですけど、仕事を探そうと思って、歯医者の受付の仕事で受かったんですけど。

 

松本
歯医者さん。
勝社長
歯医者さんの受付の仕事に受かったんですが、1日働いてみて、これはできないと思って、家に帰って、すぐ辞めますという電話をして。

そのときに分かったのが、私は、ファッションがただ単に好きだったわけではなくて、ファッションと自分が生きるということが、どれだけ密接に関わっていたのかというところに気づきまして。

この仕事をしていないと生きていけないという、この仕事以外ができないし、したくないしという、究極の状態になっていました。虜ですよね。

オーダーメイドスーツ専門店 – muse style lab(ミューズスタイルラボ)/後編

 

 

株式会社muse(ミューズ) 代表取締役社長 勝友美

兵庫県宝塚市生まれ。神戸松蔭女子学院大学短期大学部卒業。人生の三分の一をファッション業界で生きる。 一販売員から始まり、国内外でのスタイリスト経験を経た後、テーラーの世界へ転身。28歳で自社ブランド「muse style lab」を立ち上げ、独立。 「夢を叶えるオーダースーツ」として多くのエグゼクティブより指示を受け、現在に至る。