独立を望んでいる人の中には、組織というものに縛られずに自由に働きたいと考えている人もいるでしょう。
もしそうであるならば、どうか「時間」を意識してください。
これは独立する前も独立したあとも同じですが、特に独立前に時間を意識できるかできないかで、思い描いていた理想や成功を手にできるかどうかが決まるのです。
なぜなら独立したあとの時間を決めるのは、会社でも上司でも先輩でも部下でもなく自分だからです。
また会社勤めとは異なり、自営業というのは頑張れば頑張るほどに成功や収入増加に直結し、反対に仕事をしなければしない分だけ結果が出ず、収入減を招きます。そのためスキあらば働いてしまうようになりがちだからです。
ですが実はこうした働きすぎというのは、かえって生産性を落としていて損をしているのです。
理由は後述しますが、必要以上に頑張ってしまうことは時間も収入も無駄にする行為にしかなりません。そのため独立前から時間の使い方を意識するに越したことはないのです。
独立前から時間の使い方を意識すれば、独立した直後からより良いスタートを切ることができ、すぐに働きすぎることなく成功を掴んでいけるようになります。
またこの時間の使い方の意識は、これから独立したいけど時間がない、と考えている人の悩み解決にも繋がります。理想の生活と成功を手にするためにも、この記事を最後まで読み参考にしてもらえたら嬉しいです。
独立と時間
①時間との向き合い方
独立後にスキあらば働いてしまう頑張りやさんの多くは、たいてい独立前から頑張りやさんで働きすぎていることが多いです。
より良い結果を出すためには、収入をもっと多くてにするには働く時間を伸ばせばいい、そのように考えているからこそたくさんの働いてしまいます。ですが働いた分だけ残業代が出るような会社とは違い、独立したあとは働いた分だけ損をしていると考えるようにしましょう。
その理由は二つあります。
一つは独立後の仕事というのは大抵の場合は、時間給ではなく成果報酬だからです。ですのでいかに少ない時間で効率よく、対価を得られるかが勝負になってきます。
確かにたくさん働くことで収入が増えるかもしれません。
でもただがむしゃらにこなすことを考えているとパフォーマンス力も次第に落ち、1時間かかっていた仕事が2時間かかるようになることもあるかもしれません。そうすれば時間対報酬は二分の一となり、結果的に大きく損をすることになります。
もう一つは時間がかかればかかるほど、自由な時間を持つことができなくなります。
自分の好きな時間や家族との時間に割りあてたり、外に出て人とコミュニケーションをとったり。そうした有意義な時間を過ごすことができなくなるのです。
仕事に費やしていた時間が半分になり、その分コミュニケーションを取れる時間が増えれば、思わぬチャンスも掴める可能性もあります。長く働くというのは、やはりそれだけで損をしているのです。
また独立前でも独立後でも、働きすぎてしまう人の多くが独立までに時間を要します。
会社で働く時間もそうですが、独立のためにかけるべき時間も無駄に費やしてしまうのです。よくよく考えれば必要のないことにばかり時間を使ってしまい、一向に踏ん切りをつけることができずに間延びしてしまっている人が少なくありません。
②スムーズに独立を果たすために
②-1 何が今必要なのか
独立までに時間がかかる人は独立後も時間に対して悩む可能性は高いです。
ですのでもし今独立しようと思っているけど独立するための時間が持てない、と思っている人は考えを改め直す必要があるでしょう。厳しいことを言うようですが、それは時間がないのではありません。時間を無駄にしているためです。
ですがもちろん、まだ十分に取り返すことができます。
今すぐ生産性を高めていくことが可能です。独立のために今何が必要なのか、考えてみましょう。そしてリストアップしてみてください。お金が必要なのか、人のつながりが必要なのか、スキルが必要なのか、あるいはそれ以外なのか。自分が足りないところを改めて見つめ直すのです。
もちろんそのためには、自分のビジネスをしっかりと理解する必要があります。
自分のビジネスがどんな顧客をターゲットにし、どんな方法で利益を得て、どういう形で経営を回していくのか。それを自分に対して言葉でちゃんと説明できなければなりません。それができてはじめて、今の自分にとって何が足りないのかがわかってきますからね。
自分にとって足りないところをリストアップすることができたら、それを解決するために必要な手段を思いつく限り列挙します。
ある程度顧客が必要だと思ったのであれば、可能な限り知り合いに声をかけてみたり、SNSを駆使するなどでも良いでしょう。反対にお金が必要で、でも生活のためにこれ以上は用意することができないと行き詰まったら、「お金が必要にならないようにする方法」を考えてみてください。
②-2 ゴールを決める。
独立するために今の自分にとって何が必要なのか考えたら、今度は独立したい日を決めてしまいます。
何年何月何日に独立をすると決めたら、紙に大きく書いて自分の見えるところに張り出します。まわりの人に伝えて、さらに自分を追い込むのも一つの手です。それによって自分のお尻に火をつけるのです。
決める日は自由です。
ただ遠すぎても近すぎてもいけません。日にちに関してはライフスタイルにもよるので正解はないのですが、次に行う総時間算出と合わせて微調整していくと良いでしょう。
②-3 どれくらい時間を費やせるか算出する。
日程が決まったら次に、今からその日までの独立のために費やせる総時間を算出します。
今勤めている仕事や移動時間、睡眠時間などをひきます。もちろん家族と過ごす時間や友人と過ごす時間もちゃんとひいてください。これを機に一日足りともプライベートの時間を過ごさない、といったことはまず不可能です。
むしろ家族や友人との時間を先に確保してしまうことで、その日を抜いた時間内で人は頑張ろうとします。
時間が空いたらプライベートの時間を過ごすといった意識では、いつまでたってもその時間は訪れません。総時間算出と同時に、プライベートの予定もスケジューリングしてしまいましょう。
②-4 やらなければならないことに時間を割り振る。
総時間の算出ができたら、先程リストアップした独立のために必要なことを割り振っていきます。
何にどのくらいの時間を割いていくのか、時間と一緒にいつまで終わらせるのかも決めてしまいます。この際、自分の中で「若干きつめ」くらいに設定しておきます。
また人間関係に関するものだったら、もうその場で会う約束や取引するアポイントメントをとっておきます。こうすることで半強制的に自分を動かしていくのです。
③成功は独立前からある程度決まっている。
以上、独立後に自分の理想や成功を掴んでいくために必要なこと、そしてスムーズに独立を果たすための方法でした。
最初にも言いましたが、独立後の働き方は独立前の影響を強く受けます。今までのように時間通りに働けば良いというサラリーマン思考でいると、そのままの思考で働いてしまいます。
反対に言えば、独立前の時点で時間との向かい方を変えることができれば、独立直後により良いスタートを切ることができるのです。
今のうちから無駄な行動を減らし、コストパフォーマンスを意思しましょう。
短い時間で最大の成果を出すように意識すれば、自ずと結果はついてきます。また空いた時間分だけスキル向上のためのインプットや、一人でも多くの顧客獲得にもつながっていくのです。