女性起業のすすめ! 20代・30代・40代で叶える生き方

起業

From:松本泰二

世の中には女性のアイデアがあふれています。新型ノート(日産自動車)、キリンフリー(キリンビール)、ルシードエル(ルシード)、フルグラ(カルビー)などんなど、数えたらキリがありません。確かに男性開発も多くありますが、爆発的に売れる女性アイデアには共通項があります。

それは、男性の改良型が得意(ラーニング)なのと違い、従来の常識や思い込み、当たり前を取っ払った(アンラーニング)新しい商品を生み出すことです。

アルコール度数0・000%の「ビール」という発想は、男性がいくら束になっても10,000年かかっても出てきませんよね。

彼氏・夫の消費(購買)は、彼女・妻が握っていると言われています。女性目線なしには、日本のビジネスが成立しないでしょう。食料品・日用品から不動産、車など、女性を意識したものばかりです。

今、女性の起業家が増えています。

 

女性起業家が増加

中小企業庁が収集したデータ(2016年:内閣府男女共同参画局発表)によると、統計を取り始めた1979年と最終年の2012年を比べると、2012年が女性の起業希望者割合がもっとも高くなっています。

実際の数は、2015年に東京商工リサーチによると、女性社長の人数は統計を取り始めた年から右肩上がりで、2010年21万人以上、15年では33万人以上です。※ちなみに、女社長の名前ランキングは順に、[和子]、「洋子」、「幸子」、「裕子」、「京子」、「恵子」、「久美子」と続きます。

 

女性起業家増加の理由は、価値観の多様性だと考えます。

インターネットの普及・発達で始まった趣味や娯楽の多様性から、今までの人生の幸せなどの価値に疑問を持ち始めたのではないでしょうか。

 

例えば、女性の幸せは「出産・子育て」との価値観は誰のものでしょうか。全ての女性にあてはまるものですか。

当然、子どもを産みやすく、子育てをしやすい社会作りは大切ですが、「産まない権利」も「生き方の自由」もあることに気付きはじめたのではないでしょうか。

 

人生の価値観は多様性があり、全ての人にあてはまりません。ビジネス、キャリアの中でも多様化した価値観とワークバランスの重要性が注目されています。

とくに女性は20代、30代、40代と年代別のライフイベントで生活環境が大きく左右されてしまいます。その中で、“起業”が選択肢の中に増えてきたのではないでしょうか。

 

女性起業に選ばれる職種

 

総務省「平成24年就業構造基本調査」から、女性起業家の職種は、

1位:卸売業・小売業…19%

2位:生活関連サービス業、娯楽業…18・8%

3位:サービス業(他に分類されないもの)…15・3%

4位:宿泊業、飲食サービス業…9・6%

5位:学術研究、専門・技術サービス業…9・4%

 

実際に成功を収めている女性起業家世代別(20代~40代)3人を見ていきましょう。女性ならではの視線や発見で、型にとらわれないサービスで成功を収めています。

■20代

株式会社ウツワ

代表:ハヤカワ五味(1995年生まれ)

胸の小さな人でも楽しめる「シンデレラバスト」などの下着やパンスト、ワンピース、ランジェリーブランドなどを手掛ける女性向けオンラインアパレルショップ会社。

できるだけ胸を大きく見せるブラの常識を取り払い、「悩める女子」から圧倒的な支持を受けている。社長は、女子大生デザイナーとしても話題。

リンク:http://utw.co.jp/

 

■30代

株式会社CRAZY

創業:山川咲(1983年生まれ)

型にはまったウエディング業界の常識を覆したクリエイティブな結婚式をプロデュース。ほか、食事から空間までクリエイティブに演出するアイデアは女性ならでは。地方自治体と共同で、地域と海外含め人とのイノベーションを生み出す活動も行っています。現在は、プロデュース業から外れ活動の幅を広げています。

リンク:https://www.crazy.co.jp/

 

■40代

株式会社ワークライフバランス

代表:小室淑恵(1975年生まれ)

資生堂の元美容部員だけあって、その見た目の美しさばかり取り上げられますが、経験を活かし、出産後も働ける社会の実現を目指した「職場復帰支援サービス事業」を展開。その後、女性だけでなく男性の育児・介護、うつ病などによる休業後の職場復帰サポートシステム「armo」を開発。ほか、コンサルティング業務など活動は多岐に渡る。

リンク:https://www.work-life-b.com/

 

創業支援・助成金・セミナー! 起業までの道のり

女性が起業する場合は男性と違う点を見ていかなければなりません。男性のように、起業だけに専念できないライフスタイルがあるでしょう。子育て・育児をしながら、現在の仕事をしながら両立を目指す人が多くいます。

ビジネスは、大きく銀行から借り入れして箱(建物)を立てて法人化する必要はないので、自分にあったスタイルで選びたいものです。

とくに、最近ではプチビジネスが流行り。得意な技術で教室を開くのも立派なビジネスです。

 

今の生活を崩さないように、家族の理解を得てから始める方がリスクを抑えます。普段、頼りないと思っている旦那様も社会から見た目でアドバイスをきっと、してくれます。

起業の情報を集めるのに、まずは成功者などのブログを除くことから始めると思いますが、上記で紹介した起業家は誰かの真似をしたわけではありません。

 

自分が気になっていたこと、気付いたことや発見をビジネスに結び付けて成功しています。成功者の事例や名言、失敗を一つの道のりとして知っておくことは大切ですが、例えば、「〇〇すれば、月100万円稼げます」とう内容の情報を集めるのではなく、自分にできること、やってみたいことなどオリジナルを決めてください。

 

セミナーも同じことが言えます。

「私は〇〇で年収億を稼いでいます。あなたも同じことをすれば、すぐにお金が稼げます。だから、この情報を50万円で買いなさい。買うべきです。」というようなものではなく、

起業するために、必要な書類、届け出、創業支援、助成金など、あなたが決めた進む道の手助けをしてくれる情報を得られるものにしましょう。

 

何をビジネスにして起業するかは自分自身が決めることです。人から決められるものではないのです。そのために必要な情報を具体的に集めて、何が必要なのか、そのための見積もりなど確実に進んでいくことが重要です。

では、起業の助けとなるものを見ていきましょう。

 

創業支援

国だけでなく、さまざまな機関が創業に必要な融資・補助金・助成金から専門家の紹介からセミナー(起業・スキルアップなど各種)でサポートをしてくれています。

政府系は、「日本政策金融公庫」、「各都道府県または市区町村自治体」。

民間では、「メガバンク」、「第一・第二地方銀行」、「信用金庫」、会員の場合は「信用組合」、営農に関する場合では「JA(農業協同組合)」。

 

女性の場合は、「ちふれ化粧品」が行っている

「女性起業家支援制度(http://www.chifure.co.jp/woman_support/)」

による資本金・貸付金合わせて最大1,000万円(※2018年度融資未定)があります。

ほか、日本財団(https://www.nippon-foundation.or.jp/what/grant_application/programs/)

が様々な助成金プログラムを行っているので、起業に関連する場合は押さえておきたい情報です。

 

下記の団体も合わせて、セミナー、サポートやイベントなど起業に関する情報を集めて、創業支援をトータルで受けてみてはいかがでしょうか。

・ミラサポ(https://www.mirasapo.jp/)

・日本総研(https://www.jri.co.jp/seminar/)

・中小機構(http://www.smrj.go.jp/supporter/index.html)

・DREAM GATE(http://www.dreamgate.gr.jp/)

創業には、ビジネスマッチングも重要ですので、幅広い情報収集が必要になってきます。是非、活用してみてください。

また、各自治体では「特定創業支援制度」による融資を行っています。担当課の呼び名は各自治体で変わるので、最寄りの市役所・役場代表電話で問い合わせを行ってください。「特定創業支援制度の件」と言えば、担当課につないでくれます。

自治体によってサービス内容は変わりますが、融資だけでなく各種税の軽減などを行っています。

 

最後に

価値観の多様性が、生き方の価値観までも変えています。従来、言われていたような一辺倒の女性の幸せではなく、性差は関係なく主体性のある生き方が広がっています。

無理なく自分にあった起業家を目指してみてはいかがでしょうか。

 

最後に、「活躍する女性に絶対に当てはまる1つだけの特徴」お伝えします。

女性が活躍する機会が増えたとは言え、まだまだ日本は男性社会です。お偉いさんは、男性ばかりですよね。その、偉いおじさんたちとうまく付き合う必要が、どうしても出てきます。

例えば、政治家の三原じゅん子さん、櫻井よしこさんを見てください。何か気付きましたか?そうです、女性でありながら、「男性感覚」を持っていると、男性社会でも必ずうまくいきます。起業して、知り合うおじさんたちの感覚をぜひ、つかんでみてください。

 

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