起業で失敗することは悪いことなの?人と違うことは悪いことなの?

From:松本泰二

前回までで、起業家、経営者のみなさんが陥りやすいメンタルブロックについて4つお話してきました。そして、起業し経営していく上で大事なこととして「ビジネスに関わる全てを全肯定してあげること」をお伝えしました。

 

さて、この第3回を読んでいる皆さんはきっと、前回までの話を受けて「ビジネスに関わる全てを全肯定しよう」と前向きに考えて下さっていることと思います。そこで今回第3回は、前回のメンタルブロックに加えてもう2つ大切な、気付きづらく陥りやすいメンタルブロックについてお話ししていきたいと思います。まず1つ目は、

 

「失敗は悪いことである」「失敗は恥である」という思い込み

これは起業・経営以外でも言えることではありますが、起業・経営をしていく上ではなおさら大事になってきます。誰しも何かしらの失敗経験はあるものだと思います。失敗とは大きいことから小さいことまで沢山ありますが、例えば歩いていて道で転んでしまった、という些細なこともある種の「失敗経験」であると言えます。

失敗とは生きていく上でなくてはならないものです。失敗をするから失敗をしないようにすることができます。歩いていて転んだから、次から転ばないように歩くことができる。

 

しかし、成長するにつれて失敗は悪だ、失敗をすることが恥ずかしいと思うようになってきます。そうすると、今度は何が起こるかというと「失敗をすることが怖く」なってくるのです。そして「失敗をすることが怖く」なると人間はどうなるかというと、「何もできなく」なっていくのです。

物事が「成功」するか「失敗」するかというのは、よくよく考えればわかることなのですが、結果論でしかありません。始まる前から、終わる前から「成功」「失敗」がわかっているなんてことはありえないのです。

終わってみて初めて、それが「成功」だったのか「失敗」だったのかわかるのです。失敗を恐れるということはすなわち失敗、悪いことを避けようとするわけですが、何か行動をすれば成功か失敗かの結果は必ずついてきます。よって成功か失敗かわからない段階で失敗を避けようとすれば「何もしない」が正しい答えになるのです。しかし当然、「何もしな」ければ、成功もあり得ないのです。

 

これを起業に置き換えてみましょう。

行動を起こさない、ということはつまり、「起業」という考えそのものの否定と同じことです。起業とは、みなさんも分かる通りゼロからのスタートです。失敗を恐れていたらそもそも起業なんてできないはずなのです。

そしてまた、起業してからも自分から積極的に多くの行動を起こして、周りを巻き込みながら環境を変化させていくのが経営です。これも失敗を恐れていたら、まず最初の「行動する」というところで止まってしまいます。

確かに何もしなければ失敗することは決してありません。しかし、同時に成功することも不可能なのです。

 

あなたは、「成功」の反対は何だと思っているでしょうか?

普通、多くの人は「成功」の反対は「失敗」だと答えると思います。確かに辞書的にはそうなのですが。しかし、じつは「成功」の反対は「失敗」ではなく、「何もしない」なのです。

小学生の頃、「~する」の反対は「~ない」ではないよ、と教わった人も多いかと思います。

 

例えば、「買う」の反対は「買わない」ではなくて「売る」である、というように。それと全く同じ話で、「失敗」とは、「成功しない」と同じ意味なのです。本当の「成功」の反対は「何もしない」であって、「失敗」ではないのです。これがこのメンタルブロックにおける考えの転換です。

では成功の反対ではない「失敗」とはなんなのかというと、「成功」の過程にあるものである、という答えが最も適切です。先にも述べたように、人間は失敗すると次は失敗しないようにしようと努力することができます。

 

人間とは学習し、成長していく生き物なのです。何か行動して、まっすぐ成功に行きつける場合ももちろんあるでしょう。しかし、時には成功の間に「失敗」が挟まっていることがあるのです。挟まった「失敗」が1つであるとは限りません。

 

5個であったり10個であったり、時には100個200個という失敗が成功というゴールの間に挟まっていることもあります。それを乗り越えたり、あるいは取り除いたり、なんとかしてゴールまで辿り着いた人が成功者と呼ばれるのです。

しかし、成功者になれなかった人が全くダメであったわけではないんです。

 

その道が成功につながっていると信じきれなくなって、途中の挟まった失敗にぶつかったままゴールに向かうのを止めてしまった人たちが「成功者になれなかった人」なのです。

そのため、決して成功者とそうでない人が真逆の存在なのではなく、実はそうでない人は「途中棄権」してしまっただけで、勝負にはちゃんと参加しているのです。

 

失敗はするものなのです。

しかし、必ず成功には繋がっているものなのです。それをちゃんと信じていられれば、失敗することへのためらいが減ります。起業をすれば全てが上手くいくなんてことは絶対にありません。

必ず、いつかどこかのタイミングで小さかったり大きかったりする失敗はやってきます。けれども、それを決して恐れないことが大事です。失敗してどうするか、どうしていくのかを考えていくことが大事なのです。

 

更にもう1つ付け加えておくことがあれば、「何もしなければ失敗しない」という考えに疑問を持ってほしいと思います。先程、私は「何もしなければ失敗もしない代わりに成功もしない」と述べました。しかし、本当に「何もしな」ければ「失敗しない」のか。

実は「何もしない」ことのリスクは当然存在するのです。普通の人はつい、何か物事を進めていく際に「何かした」時のリスクについてばかりを考えがちです。しかし、本来は「何もしない」ことのリスクにも目を向けなければなりません。

 

例えばあなたが資産運用をするかしないかという選択を迫られた時に、投資した際の投資先が悪かったら、ということや今後投資先が落ち目になったらというようなことを考え、結局「資産運用を止めよう」という結論に落ち着いたとしましょう。

しかし、資産を運用しないことが果たして何もリスクがないことなのでしょうか。資産運用をしなければ資産が増えない。代わりに減りもしない、と考えている人は多いです。しかし、資産自体の価値が永久に変わらないことは稀です。運用をせず長年保有しているだけで、その長い年月の間に価値が落ちてしまっていたなんてこともよくある話です。

 

このような話は、話だけなら起業家・経営者の方々なら聞いたことはあると思いますが、このような「何もしない」リスクの話は起業・経営にも当然あてはまります。

 

起業家・経営者は、何か行動を起こした際のリスクと同じくらい、何もしなかった際のリスクを考えなければなりません。もしもリスクを恐れ、何かを行動することを諦める決断をする際は、その二つをよく吟味したうえで決定を下してほしいと思います。2つ目は、

 

「人と違うことは悪いことである」という思い込み

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これは私達日本人にとってはもっとも陥りやすく、そして解消しづらいメンタルブロックだと思います。幼い頃から、特に私達日本人は「協調性」の重要性について説かれることが多かったという経験を持っています。

「他人と違うことをする」ことを求められる機会よりも、断然「他人と同じことをする」「輪を乱さない」ことを求められる機会の方が遥かに多かったのです。そういった日本の教育には少なからず問題もあると私個人は思っているのですが、今はそれは置いておきましょう。

 

当然、社会では「社会性」「協調性」といった他人に合わせていく、他人と同調する、という能力もとても大事です。しかし、今日、特に日本では、そういった社会性や協調性を得ると同時に「人と違うことをする」ことがとても恐ろしいことのように思えてしまう人も多いのです。

 

しかし、起業・経営をしていく上ではそのメンタルブロックはとてもマイナスなことです。前回、「ビジネスは良いことだ」というお話をしたのをみなさんは覚えてらっしゃるでしょうか。

ビジネスは社会貢献であり、社会の発展のためにあるものである、ということです。…とすると、起業家に求められているのは「社会の発展のためになるような」ビジネスなのです。

 

社会が価値を見出すのは、今までになかった新しいものに対してであることが多いです。それも当然の話で、同じものが2つ3つあれば、そこに差がない以上どちらでも良いという判断をされます。また、全く同じものがあれば先に存在していたものの方が断然有利です。全く人と同じものを作ることにメリットはありません。

 

そこでビジネスでは手っ取り早く価格に差をつけ始めます。「より安い」という違いを提供することによって差をつけよう、という話なのです。しかし価格による差別化は安易である以上に諸刃の剣です。

より安くすることは利益を損なうことですから、結果経営は破綻してしまいかねません。そのため、元々の起業の段階で「他人と違うことをする」ということが大切になってきます。ほんの少しの違いでも構わないのです。

社会が何を求めているのか。社会の発展のために今あるビジネスの何が足りないのか。全く新しいものを求めていくというよりは、まずは今あるもので足りないものを、何をプラスすればよりよくなるのかを見つけていくこと。

 

「痒い所に手が届く」とはよく言ったものだと思いますが、本当に、そう言ったビジネスが最も上手くいきやすいのです。変わっている、ということは恐れることではありません。他人と違うことをしていることはそれだけで価値になるのです。

 

ただ、先に述べておくとその違いの大きさにはリスクが生じます。

大きく違ったビジネスでは、社会に全くないものからスタートするため社会に受け入れてもらえるまでに時間がかかる可能性があります。しかし、受け入れてもらえた時に大きく花開く大きな可能性を秘めています。

 

逆に、少し違うビジネスでは小さいながら少しずつ着実に利益を得られるものになることが多いです。この選択をどうとるかは、起業家・経営者であるあなたの手腕が問われるところ、というべき点ですね。

まとめ

さて、今回は前回の4つのメンタルブロックに加えて2つのメンタルブロックについてお話ししました。

これらのメンタルブロックはなかなかなくすことが難しいもの、ということはこれを読んで下さっているみなさんも何となくわかるかと思います。しかし、まずみなさんはこれらのメンタルブロックが自分の中に「ある」ということをこれで認識できたのではないでしょうか。

 

私達の中にある一種の価値観とも呼ぶべきメンタルブロックは、明日突然無くなることはありません。それでも、少しずつ薄れさせ、いつしか取り去ることは可能です。

是非、自分の中のメンタルブロックを取り去って、自分の会社を成功に導くことの出来る起業家・経営者を目指していってほしいなと思います!

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スポーツでも、芸道、華道、茶道、武道などにおいても、「基本の型を反復する」ことは大変重視されます。基礎ができているから創造的な仕事ができるようになり、基本が身についているから応用が利く。何でもそうですよね。ドラゴンボールの悟空だって、修行する時は腕立てや腹筋と基本からするわけです。それで基本が身について、はじめて「パワーアップしたカメハメ波」ができるわけです(笑)

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ABOUTこの記事をかいた人

松本 泰二

1978年12月 東京都練馬区生まれ。O型。アイデア創出の支援を専門にアイデア創出戦略家として活動。ほぼ毎日、誰かとブレストをしています^^。ほぼ毎週、起業アイデアを出すワークショップを開催しています。