起業家・経営者が陥りやすい4つの思い込み!

From:松本泰二

さて前回から、成功を引き留めるブレーキという題でお話をさせていただきましたが、前回のまとめは「成功を引き留めるブレーキ」とは「メンタルブロック」と呼ばれるものであること、そして「メンタルブロック」とは「負の思い込み」であり、それらは自分では気付きづらいものであるということをお話ししてきました。

では、第2回目である今回はその「メンタルブロック」のうち、起業・経営を成功させることを目指す皆さんが陥りやすいものについてお伝えしていこうと思います。まず1つ目が、

 

「自分はできない人間だ、自分にはこれはできない」という思い込み。

少し専門的な言葉で表せば、これは「無価値観」という状態です。

自分は価値の無い人間だとぼんやりとなんとなく思っている、という状態なのですが、これは実は多くの人が抱えている「メンタルブロック」なのです。多くの人が、多かれ少なかれ「自分なんて・・・」と思う時があると思います。けれどそれがものすごい自意識を伴うことはあまりありません。

 

ぼんやりといつの間にか思って、次の瞬間には忘れてしまったりもするのですが、けれどその「無価値観」状態は常に心の中にあるものなのです。そういう状態であると、当然、無意識の内に自分自身を自己制限してしまうということが起こってきます。

人間は元来潜在能力としては未知数なほど力を持っているのにも関わらず、いつの間にか勝手に制限してしまっているのです。

 

これをとても分かりやすく示してくれる例として、スポーツの世界の話があります。

男子100m走の世界記録を見てみるとよく分かるのですが、1999年に9秒79の世界記録が樹立された際、誰もがこれ以上速くは走れないと考えたといいます。

それをよく表すのが、その世界記録が塗り替えられるまでの期間です。1999年に世界記録が打ち出されてから、次に塗り替えられたのは2005年。6年間誰も9秒79を塗り替えることができなかったのです。

 

しかし、2005年に9秒77という世界記録が出てから、その後現在までに何人もの選手が9秒79を超えるタイムで走るようになったのです。更に言えば、現在の世界記録は9秒77さえ遥かに超える9秒58です。

また、男子フィギュアスケートの世界でも4回転ジャンプといえば昔は跳べるだけで凄いものでしたが今では4回転が飛べなければ大会で上位になることは難しいほどです。

 

これらの例から分かることは、「できないだろう」という制限が「できるはずだ」に変わったときに、人間は本来の力を発揮すると言えるということなのです。しかし、「できないだろう」と思っていても努力していないわけではないというのがこのメンタルブロックの厄介な点です。

世界のトップクラスのスポーツ選手は毎日のように自分こそが記録を塗り替えると信じてトレーニングをし、練習を重ねます。しかしそれであっても深層心理に芽生えた「できないだろう」という心理が働いてしまうのです。

トップクラスのスポーツ選手がそうなのですから、我々のような一般的な人間はよりこういった無価値観心理に囚われていると思って構いません。

 

さて、ここまでで分かったことは「自分なんかできない」という自分に対する無価値観心理を我々は考え直さねばならないということです。自分のことは自分が一番よく分かっている、なんていうのは実は本当は嘘なんですね。

本当の自分というものは自分すら分かるはずがないんです。もっと言うと、自分が一番よく分かっていないものかもしれません。自分に一番リミッターをかけてしまうのは自分なのです。自分のことを知っているつもりになって、自分の能力の限界を勝手に、無意識の内に決めてしまっているのです。

 

本当の自分なんて自分が一番よく分かってないのです。そして、分からないのだから、未知数な自分に沢山、沢山期待してあげましょう。「自分なんかできない」という考え方から、「自分にもできるはず」そして「自分にできないはずが無い」という、自分の潜在能力の高さを自分が一番信じてあげるということがこのメンタルブロックを乗り越えるための大事な点なのです。では2つ目にいきましょう。2つ目のメンタルブロックは、

 

「ビジネスは悪」という思い込み。

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今これを読んでいるみなさんは、起業したい、経営を成功させたいと思っている方ばかりだと思いますので、このメンタルブロックを読んで「そんな思い込みは無い」と考えた方がほとんどだと思います。

当然、起業家や経営者がビジネスを悪いと思って、悪いことをしようと思って企業や経営を行っているわけではありません。しかし、ここがやはりメンタルブロックの厄介な点なのです。無意識の内に、ビジネスをなんとなく悪いことをしているようだ、と錯覚しているのです。

 

何故そんなことが起きてしまうのかといえば、それは社会・・・特にメディアの中でビジネスというものがあまりよく描かれてこなかったことに原因の一端があります。

強欲で自分本位な経営者や、事件の黒幕が経営者であるようなドラマは山ほどありますし、ニュースでも労働者側は擁護されがちなのに対して経営者側は厳しい目を向けられることが多いです。当然労働者を守るのが経営者の役目ですからその構図は間違ってはいませんし、今これを読んでいるみなさんは大丈夫かと思いますが、詐欺などにビジネスを悪用するなんていうのはもっての外です。

 

しかし、それらを除いても幼い頃からビジネス、経営に対してなんとなく良いイメージをもてないような環境下に私たちが置かれてきたのは言うまでもありません。

さて。そうやって無意識の内に「ビジネスは悪い」と刷り込まれてしまっているわけですが、当然ビジネスというものは社会にとってなくてはならないものです。決して悪などではない、とは声を大にして言いたいことです。

 

ビジネスとは、社会貢献の1つであると私は思っています。社会によりよいものを提供し、発展させ、その対価をまた次のよりよいものに繋げていく。そうすることで社会の発展の基盤を作り、または社会の発展を牽引していく。そういった存在が「成功したビジネス」の姿なのです。

そうでないとそもそもビジネスというものが成立しません。需要と供給があって社会が成り立つのですから、社会においてビジネスというものが生き残っている以上社会にとってビジネスという存在は無くてはならない存在であるのです。3つ目は、

 

「仕事は嫌なものである」「仕事は辛いものである」という思い込み。

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これはとても勿体無いメンタルブロックなのですが、これがあると何をやっていても仕事が辛いとしか認識できなくなり、やる気を構築することができなくなってしまいます。このメンタルブロックがひどくなると、仕事が長続きしない、仕事に就けないという状況になります。

何故そうなってしまうのか。そもそも「仕事=辛いもの」という思い込みが存在すると、例えば仕事が楽しくなってきた際にどんどん不安になっていくのです。

「仕事は辛いはずなのに、こんなに楽しいのはおかしい…」そう思い始めてしまうことによって、仕事はどんどん楽しくないものになっていきます。

そうして楽しくなくなっていく、嫌になっていくことによって安心してしまうのです。「あぁ、やっぱり仕事は辛くて楽しくないものだ」

 

自己説得、とでも言いましょうか。自分の納得する方向に物事を持って行ってしまうんですね。この自己説得が実は最も厄介で、一度納得してしまうとなかなか修正できないのです。

 

しかし、嫌な仕事は続けられません。人間、嫌なことをやり続けるというのはとても精神的によくないですから、体の方が先に根を上げてしまいます。好きなことをやっていると時間が経つのが早い、というのは本当のことで嫌なことをやり続けているよりもはるかに肉体的な負担が少ないんです。

そうして楽しんで仕事をやることで効率も上がります。仕事は楽しんでいいんです。むしろ仕事こそ、楽しんでやる、楽しんでできるものであるべきなのです。

 

自分が楽しんでやった仕事が誰かのためになり、誰かが喜んでくれ、そしてお金をもらえる。こんな素晴らしいこと、実は仕事でしか叶えられないんです。そうやって考え方を転換してあげて下さい。4つ目は、3つ目と少し似ているのですが、

 

「お金は卑しいものだ」という思い込み。

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みなさんはお金持ち、と聞いて最初に思い浮かべるイメージはどんなものでしょう。私が思うに、あまり良いイメージではないのではないでしょうか。

例えばお金持ちのお嬢様、と聞いてすぐに思い浮かべるのは派手で世間知らずで高慢、といった感じではないでしょうか?別にお金持ちのお嬢様でもしっかりしていて優しい人なんていうのは大勢いる筈なんです。けれどそれが最初に思い浮かぶ人は少ない。

「お金持ち」とつくだけで何故かいいイメージにならない。これは、社会が「お金は卑しいもの」という価値観を持っているからなのです。しかし、そういった「お金=卑しい」というイメージを持ったままお金を手にしてしまうと、実はお金を貯めておけなくなってしまうのです。

 

先程述べた、「嫌なことはやり続けられない」と同じように、自分自身が卑しいと思うものを自分の近くに置き続けておくこと、そこに意識を払い続けていることは精神的にとても苦痛なことなのです。

そのため、無意識の内に傍から取り去ってしまう。つまり、使ってしまうのです。

 

例えば、最初の内はその用途や運用に関していくらでも計画を立てて多くのことを考えられていた人が、だんだんとお金の扱いが雑になったりお金が扱えなくなっていくということはよくあることなのですがその理由がこれにあたります。

最初の内は綿密に計画を立て、お金に関して考えられる余裕があったにしろ、無意識の内に心の奥底で「お金が卑しいもの」だと思い続けている内に、これも無意識の内にお金のことを深く考えたくなくなっていくのです。

 

最初の内は良い経営者だったにも関わらず、利益が上がっていくにつれて会社を駄目にしてしまう経営者はこのタイプが多いと言われています。

 

そこで、考え方を転換してあげて下さい。

お金というものはそれ自体に単独で価値があるものではないのです。お金というものは対価であって、その対価を多く貰えたということはいかに自分が良いものを作ったのかという証明であるということなのです。

沢山のお金はあなたの努力と、あなたの社会貢献の証なのです。

経営者であるあなたがお金を増やしたいと願うことは全く何も悪いことではありません。すなわちそれはあなたがいかに社会により良いものを送り出したいと願っているかと同じことなのですから。

 

そしてその結果沢山のお金が得られたなら、それは誇って良いことなのです。卑しくも何ともないのです。その沢山のお金はあなたにしかできないことを社会のために成し遂げた証明であり、社会がそれを受け取って、何らかの形で発展し、あなたに感謝したという証明なのですから。

 

今これを読んで、多くのことを学び、準備を重ね、起業したあなたはきっと沢山のお金を得る経営者になることと思います。その時に、決してお金から逃げないで済むように。気付かない内にお金を手放してしまうような状況にならずに済むように。

お金というものを肯定し、お金を持っている自分を肯定してあげて下さい。

 

さて、ここまで起業家・経営者が陥りやすい4つのメンタルブロックについてお話してきました。今回の記事を読んで、ハッとされた方も多いのではないでしょうか。

今回の記事を読んだことによって、知らず知らずの内に自分の中にあるメンタルブロックに気付けた方が1人でも増えることが私の願いです。

まとめ

最後にみなさんにお伝えしたいことがあります。それは、「ビジネスに関わる全てを全肯定してあげてほしい」ということです。

簡単に言ってしまうと、今回のメンタルブロックは、1つ目が「自分」を2つ目が「ビジネス」を3つ目が「仕事」を、4つ目が「お金」をそれぞれ無意識の内に否定してしまっているという状態です。

 

「自分」「ビジネス」「仕事」「お金」…これらは全て、あなたが起業しようとしている、会社を経営していく、そういった上で無くてはならない、1つも欠かすことの出来ないものです。

あなたが今からやろうとする「ビジネス」は、人を不幸にするものではありません。社会を、人を、幸せにするものなのです。ですから、まずはあなたが「ビジネス」というものを認めてあげて、更にそれを行う「自分」を認めてあげて、

ビジネスを成功に導くための「仕事」の1つ1つの楽しさを認めてあげて、最終的に対価として得られる「お金」を認めてあげてほしいのです。

 

そうすることで、起業したことに対して、経営していくことに対して多くの自信が持てるようになります。自分は正しいことをしている、という確かな自信は、起業や経営を成功に導くためになくてはならないものなのです。

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スポーツでも、芸道、華道、茶道、武道などにおいても、「基本の型を反復する」ことは大変重視されます。基礎ができているから創造的な仕事ができるようになり、基本が身についているから応用が利く。何でもそうですよね。ドラゴンボールの悟空だって、修行する時は腕立てや腹筋と基本からするわけです。それで基本が身について、はじめて「パワーアップしたカメハメ波」ができるわけです(笑)

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ABOUTこの記事をかいた人

松本 泰二

1978年12月 東京都練馬区生まれ。O型。アイデア創出の支援を専門にアイデア創出戦略家として活動。ほぼ毎日、誰かとブレストをしています^^。ほぼ毎週、起業アイデアを出すワークショップを開催しています。