第30回:節水ノズルで水道代が安くなる話題の『バブル90』/後編

モノづくり

節水ノズルで水道代が安くなる話題の『バブル90』/前編

 

完成までに何百回とテスト

松本
それはどれくらいテストして、どれくらいで完成したんですか?
高野社長
着手したのは2008年5月。プロトタイプができたのが2009年の3月です。10ヶ月くらいですかね。量産までできたのが2009年の5月なので、ちょうど1年ですよね。

 

松本
約1年くらいで、どれくらいテストしていったんですか?
高野社長
ものすごい数をやっていますよ。もう数え切れないほどの、何百とか。

 

松本
何百?
高野社長
もしかしたら何千いっているかもしれないですね。

 

松本
無理なんじゃないかと思ったりはなかったですか?メンタル的な。
高野社長
無理とは思わなかったですね。いつか辿りつけると思っていたので、ただどうやってやろうというのは何回もありましたけどね。

 

松本
ずっと一人で考えていたんですか?
高野社長
そうです。

 

松本
誰かにアドバイス貰ったりとかは?
高野社長
ないですね。製品の構造に関しては僕しかいなかったので、だから、僕がずっと一人で考えていました。

 

松本
結構楽しみながらやっていた感じですか?
高野社長
楽しみながらというよりは、起業して最初、メーカーやるというのはものができるまで収入ないわけでしょ。ものができて売れるまで、ということは必死ですよね。早くもの作って、早く売らないと食べていけないので、だから、工場でもひたすら必死にやっていましたけどね。

 

松本
でも、何十、何百って、テストしていくと、普通の人なら、難しいなみたいな、メンタル的にどうしてそういう続けられたのかという?
高野社長
それは自分で会社起こしているから、追い詰められているからですよ。これがサラリーマンなら給料は毎月入ってくるじゃないですか。サラリーマンだったらね。サラリーマンでお給料制だったら毎月入ってくるので、そういう気持ではやらないですよね。自分で会社やっているから必死ですよね。

 

松本
そこが一番。じゃあ、それで1年後に完成しましたと、そこから今度は営業していくわけですか?
高野社長
そうです。営業ですね。完成してからは。最初は、いろんな企業さんに買ってくださいというかたちで持っていっていたんですよ。

 

松本
そのときまだ社員は誰もいない?
高野社長
もちろんゼロです。ずっと一人です。売れていないので、社員雇えるお金がないので、自分で企画して、自分で設計して、自分で加工して、自分で組み立てして、自分で梱包して、自分で営業して。

 

松本
一番初めはどういうところに行ったんですか?
高野社長
大手の企業さんとかいろいろ行ってみましたけど。

 

松本
それは電話とかで。
高野社長
とか、紹介とか。

 

超モノづくり部品大賞でグランプリ!

松本
最初どんな反応でした?
高野社長
反応はまちまちでしたけどね。ただ、2009年のあれは10月末か11月頭くらいですかね。超ものづくり部品大賞というのがいただけたんですよ。なので、それで脚光浴びたんですね。この製品がすごいと。

 

松本
それはどういうものですか?
高野社長
日刊工業新聞と、それから経済産業省とでやっていたやつなんですね。

その年に生まれたすべての部品のなかの日本一を決めると、そういうコンテストで、製品というのは脚光浴びるんですけど、部品というのはなかなか脚光を浴びないと、でも、優れた製品というのは、優れた部品から成り立っているから優れた製品なんだと、やっぱり部品を作っているところにスポットライトを当てないと駄目だろうというコンセプトだったようです。

 

それは企業規模問わないと、なので、うちでも応募できたわけですよね。設立1年目の社長一人の会社でも応募できたんですね。でも、製品制度が世界最高水準で第三者機関の客観的なデータがいってとか、専門家の推薦状がないと駄目だとか、すごい応募するのにハードルがあったんですよ。

でも、うちの場合はそれでたまたまクリアできたので応募できたんですけど、そしたら、敢闘賞くらい取れたらいいなと思ったんですけど、グランプリをいただきまして。

 

松本
グランプリ。
高野社長
大賞を取ったんです。その年の2位はTDKさん。3位はテルモさん。4位はソニーさんでしたね。

 

松本
すごいですね。
高野社長
そのなかで設立1年目の社長一人の会社がいきなり一番になったんですね。それですごく脚光浴びたんですね。前年は日立さん。翌年は東芝さんでしたけど。

 

松本
すごいですね。
高野社長
だから、日立と東芝の間に僕かみたいな状態だったんですよ。それくらいインパクトとしてはあって、新聞でも一面に取り上げていただいて、それでロケットスタート切れたと思ったんですけど、やっぱり売れないんですよ。

 

松本
それじゃ売れない?
高野社長
日本はその時代、節水よりも、まず節電だという時代だったんですよ。なので、今から各企業さんLEDに変えていきましょうみたいな、そういう時代だったんですね。なので、水とか、まだまだいいわというような話で誰も聞いてくれないし、節水とか水の業者さんって、胡散臭い業者さんが多いんですよ。なので、まず節水という時点でもういいと。

 

松本
そうなんですね。胡散臭い業者。
高野社長
結構今までの業者さんがやんちゃな業者さんもあったみたいで、節水というだけでいい、節水もういいよみたいな感じで門前払いされるというのも多かったんですよ。そういうのもあったりして、なかなか営業がやってみて分かったんですけど、うまくいかない。

 

松本
グランプリ取ったときは、このままグーンといくみたいな。
高野社長
と思っていました。いいスタートが切れたと、最高のスタートが切れたと思っていました。

 

松本
実際、営業かけたら、あれみたいな。グランプリだよみたいな。
高野社長
でも、知らないんですよ。みなさん、そういう賞があることさえ。なので、なんだその賞はというかたちになっちゃうので。

 

松本
でも、営業かけに行って、飲食店とかだと、90%とか、80%とか節水できて、何十万、半額だったりとか、年間節約できると営業すると反応良さそうな感じはするんですけどね。
高野社長
その当時は飲食店にはほとんど行っていなかった。企業さんに行っていたんです。

 

松本
企業というのは?
高野社長
ハウスメーカーさんとか、鉄道の。

 

松本
家建てるときに一緒に設置みたいな、そんなイメージですか。
高野社長
そこまでも話いっていなかったですけどね。これどこか、工場で使ってくれませんかとかね。

 

松本
じゃあ、顧客のターゲットが最初のころは?
高野社長
そうですね。例えば、学校に持っていっても、節水よりも、まず漏水しているから、漏水止めないといけないとかね。いろんなことがありましたね。

 

ターニングポイントは、ターゲットを変えたのと売り方を変えた?

松本
何がきっかけでだんだん導入されていったんですか?
高野社長
これは転機があって、売れないとなっていてですね。たまたま顧問弁護士の紹介で東京のベンチャーの社長さんと出会ったんですね。その社長さんと話をして、一緒にやっていこうということで、一緒に販売会社を東京に作ったわけですよ。東大阪から営業するのも大変なので、そこからですね。

 

レストランとか、外食産業に集中して営業かけるようにしたんですね。例えば、展示会に出展して、そこでどんどん5店舗持っているオーナーさんとか、10店舗持っているオーナーさん相手に営業かけてですね。まず1店舗でテストしてくださいということで無償でテストしてもらって、2ヶ月後水道代がどうなっているか見てくださいというような、そういう営業に切り替えたんですよ。

そしたら、これが良くて、激減するんですよね。水道代が。なので、すぐオーナーさんも全店導入してくれとなりますので、それで一気に売上を上げていったという。

 

松本
ターゲットが変わったのが大きいですか。
高野社長
そうですね。大きいですね。あと、営業の仕方も変えたという。無償で取りつけに行ったというね。

 

松本
お試しに。
高野社長
そうですね。それまでやっぱり販売を考えていましたので、最初から。

 

松本
その営業の社長さんとの出会いがきっかけだったんですか?
高野社長
そうです。

 

松本
その方と出会っていないときは、そういうターゲットを変えるだったりとか、お試しだったりとか、そういうのは思いつきもしなかった感じですか。
高野社長
そうですね。

 

松本
結構ターゲットを変えたら、爆発的にやっぱり変わったというのが多かったりしますもんね。
高野社長
結局日本の会社がなかなかその当時、今でこそベンチャーと組むとか、ベンチャーの製品でも取り扱うというふうな風潮にだんだんなってきましたけど、当時は全然そんな感じではなくて、実績がないと、この商品は買えないとかね。

 

おたく、社員何人いるんだとかね、設立何年目だとか、売上なんぼなんだとか、そういうこと聞かれて門前払いされるわけですよ。それが当たり前だったので、飲食店のオーナーって、BtoBとBtoCの間くらいの人たちというか。

会社の規模がこんなんだから付き合えないとか、そんなんじゃないわけですよ。予算がとかじゃないわけですよね。良かったらすぐ導入という感じになるので、話も早いですし、そういったところが当たったというかね。

 

松本
その営業の方が入って、そのとき二人という感じですか。一緒に何人か。
高野社長
私とその販売会社の社長と一緒に販売会社を立ち上げたんですけど、そこはもともとその社長さん、ベンチャーの社長で別の事業たくさんやられているので、その違うところから精鋭を何人かピックアップして、うちのバブル90の販売部隊を作ったわけですね。それで最初スタートしたという感じですね。

 

松本
そこからは順調にいった感じですか?
高野社長
一気に売上が。

 

松本
じゃあ、ターニングポイントはターゲットを変えたのと、あとは。
高野社長
売り方を変えた。

 

大企業で働く3000人に聞いた「働きたいベンチャーランキング」で1位!

松本
というところですね。面白いですね。結構じゃあ、そのあとに苦労したこととかってありますか。大変だったこと。
高野社長
苦労しかないです。だから、開発で苦労して、営業で苦労して、そのあとやっと売れるようになったと思っても、今度これでやっと社員を雇えるというふうになったわけですよね。募集をかけていても、応募がゼロなわけですよ。誰も東大阪の町工場のベンチャーで働きたいなんて思わないわけですよね。

 

松本
募集の仕方は普通によくある。
高野社長
求人媒体とか。使ったりもしましたけど、それで募集をかけても応募がゼロのところからスタートして、またこれも一からかと。東大阪というエリアも魅力がないエリアですし、ものづくりの町としてはすごくブランドとしては確立されているんですけど、それと自分が働きたいかは、また別の話なんですよね。

 

だから、若者たちは別に東大阪というエリア何も魅力としてないわけですよ。それから町工場というのも魅力がないし、さらに節水というのもまた魅力のないということになっているわけですよね。若者たちにすると。これがドローンでも作っていますということだったらいいんですけど、なので、募集をかけても応募がゼロなわけですよね。

 

これも一からかということで、じゃあ、いかに優秀な人間を取れるようにするかということでブランディングしていったりとか、そういうところに力を入れていったんですね。

そこから1年半後には「もし自分がベンチャーで働くなら、どこのベンチャーで働きたいか」というトーマツベンチャーサポートさんが主催の『大企業で働く3000人に聞いた「働きたいベンチャーランキング」』で1位になったんです。

 

松本
1位ですか?それはすごいですね。
高野社長
1年半後に、それを取ってからは、倍率は300倍を超えています。

 

松本
その1位取るまでに何がブランドというか、やっていたこと。活動内容。
高野社長
いろんなところで僕がピッチに出たりとか、それから、メディアに出たりとか。

 

松本
メディアに出てみましたという。
高野社長
それもありますし、ピッチで僕の考えとか、うちの事業とかを説明してとか、そういうこともしましたし、いろんなことをやって、知名度を上げていったということと、あとうちの成長のスピード感とか、将来のビジョンとか、そういうのを語ってというのが伝わってきたんだと思いますね。あれも大きかったですね。やっぱりテレビに出たのが大きかったですね。

 

爆発的にアクセス数が増える!

松本
どんな番組出られたんですか?
高野社長
TBSの「がっちりマンデー」とか、ああいうかたちでテレビに出たりすると爆発的にやっぱりアクセス数も増えますし。

 

 

松本
「がっちりマンデー」って、どのくらいの反響なんですか?
高野社長
あれはね、すごかったです。

 

松本
すごそうなイメージですね。
高野社長
すごかったですね。

 

松本
あれまだやっていますよね。
高野社長
やっています。週刊アスキーさんも、その「がっちりマンデー」の放送に合わせて、ネットで記事を書いてくれたんですよ。

 

そのおかげで良かったんですけど、うちは早々とアクセスが殺到して、うちのホームページは落ちるわけですよ。ネットでみなさん検索しますよね。バブル90という名前でページを検索すると、アスキーさんのページにいくんですよね。

アスキーさんのページはもちろん落ちないので、だから、そのページが過去の記事の最高のアクセス数を出したようで、ヤフーの検索の急上昇のワードでも1番か2番になっていたみたいですよ。

 

松本
バブル90。
高野社長
と、有名な女優さんの名前が並んでいる間に「バブル90」と、それくらいの反響があって、問い合わせもすごかったですし、電話が鳴りやまないし、メールは更新する度に100通ずつ増えていくしみたいな、そんなんでしたね。

 

松本
節水ノズルだったりとか、バブル90とか、大体節水ノズルとかでグーグルの1ページ目とかほぼ占めていましたね。
高野社長
ただ、当時は、そんなことなかったですよ。このバブル90って検索すると、90年代のバブル崩壊の話しか出てこないんですよ。なので、ネーミング間違ったと。

 

松本
僕もそう思っていました。そっちのバブルかなと思って。
高野社長
そうなんです。この不吉な名前が。

 

松本
それで働きたいベンチャー企業ランキング1位取って、メディア露出して、採用が来たという感じですか?
高野社長
そうです。その前からどんどんどんどん急速に人気は上がっていったんですよ。募集かけて、120人応募がきた、150人が応募がきた、180人が応募がきた、1位になって、一気に300人超えたという感じになって、すごい勢いで、倍率というか、上がっていったので。

 

松本
採用の部分聞きたいんですけど、選ぶポイントみたいなありますか?
高野社長
一気に売上が上がって、雇えるようになったわけですよね。でも実際は販売会社のほうには営業マンがいましたけど、メーカーのほうには僕が実質一人なわけですよね。

 

なので、全ポジション空いているわけですよ。全椅子が空いているわけですよ。なので、誰が来ても、どこでも空いていますよみたいな感じだったんです。最初は。

でもね、一気に魅力として上がっていったんですけど、最初のころはやっぱりゼロだったのがポツポツと一人応募してきたとか、二人応募してきたとか、そんなレベルだったので、最初のころはすごく苦労しましたよ。変な人も来ましたし。

 

松本
採用って難しいじゃないですか。
高野社長
難しいです。いまだに難しいと思っていますけど、結局面接だけで判断できないんですよね。

 

松本
単純に採用だけじゃなくて、外注だとかもそうですし、人選びって、すごい。
高野社長
難しいです。

 

松本
雇ってみないと分からないみたいな、結局そうなりますよね。
高野社長
今はだいぶ昔に比べると、だんだんノウハウとして溜まってきましたけど、採用のノウハウも、ほんとに最初は、だって人を面接したことなんてなかったですからね。だから、何を聞いていいかも分からないし。

 

松本
最初はどんな感じだったんですか?
高野社長
仕事してくれますかくらいの(笑)うち、こんな会社だけどみたいな。

 

松本
じゃあ、ネットに載っているマニュアルみたいなので質問項目探してみたいな、これ聞こうみたいな、そんな感じだったんですか?
高野社長
自分のその能力がないというか、そのノウハウもないのももちろん分かっているわけなので、最初から、採用、アウトソースしていたんですよ。

その会社に頼んで、最初の会社の紹介文から応募してきた人の書類選考、一次面接、SPIも受けてもらって、最終面接になって、ようやく僕登場と、じゃないと、社長一人の会社なので全部やってられないわけですよ。そんなことやっている場合じゃない。仕事しないといけないので、なので、そういう会社を使ってやっていましたね。

 

これから起業する方で、まだどんな分野に進もうか迷っている方向けにアドバイスをお願いします。

高野社長
自分の武器は何かということですね。自分の好きなこととか、自分の得意なこととか、自分の武器を活かさないと、絶対に勝てないと思っているので、武器を活かして、ようやくスタート地点に立てるのかなと思っているくらいなので、自分の武器は何かという自己分析をするというのがいいんじゃないかなと思いますけどね。

 

最初の資金はどれくらい用意したほうがいいですか?

高野社長
何をやるかによって、全然違ってきますけど、それは多ければ多いほどいいんでしょうけど、その人自身にほんとに信頼性というか、そういうのがあれば、最初からお金を出してくれる人はいると思います。ほとんどの場合、最初は自分でまず実績を作らないと、信頼というのは自分の力で獲得していかなきゃいけない人が多いと思うので、そういう人はまず自己資金だと思うんですよね。

 

自分が何やりたいかというのを、それから今の時点で何ができるかというのを考えて、やりたいことが今の時点でできないのであれば、そこに繋ぐためには何のビジネスをやってそこまでいくんですかということを考えてもいいかもしれないですよね。

 

今後の事業展開、仕事上での夢を教えてください。

高野社長
もともとデザイナーズギルドという会社を設立したのは、世の中にないものを生みだすという、そういう設計者集団というか、デザイナー集団を作りたいと思っていたわけですよね。

 

それも会社っぽくなくて、そういうギルドという名前をつけたわけですよ。ようやく、今までずっと製品の企画とか開発、製造というのは僕がやってきましたけど、ようやく、一緒にできるような仲間が揃ってきたので、やっと当初の目標目的というか、当初の予定のギルドっぽい会社ができていくかなというふうに思っていまして。

今年は開発の最初の年だと思っているし、今必死にいろんな製品を開発しているんですけど、来年、世の中にないものを新しくバンバン出てくると、そういう予定で今動いています。

 

起業を考えている方へのメッセージをお願いします。

高野社長
今、ベンチャーすごく盛り上がっていますし、しんどいことはすごくたくさんありますし、今、大変だし、プレッシャーに負けそうになることもいっぱいありますけど、その分のプラス的な楽しさだったりだとか、成功したときの喜びとか、いろんなものを味わえるというのがベンチャーだと思っていますし、なので面白いルートだと思います。

ただ、非常に厳しくて、実際現実としては5年で9割くらいだったかな、確か潰れているはずなんですよ。なので、それにチャレンジしたいという人はぜひともチャレンジしてもらったらいいかなというふうに思いますね。

 

松本
本日のゲストは、株式会社DG TAKANO 代表取締役 高野雅彰さんでした。ありがとうございました。
高野社長
ありがとうございました。

 

 

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株式会社DG TAKANO 代表取締役 高野雅彰

1978年大阪府東大阪市生まれ。神戸大学経済学部卒業後、IT関連会社に就職。その後独立し、合同会社デザイナーズギルドを立ち上げ、節水ノズルの開発に着手する。2009年“超”モノづくり部品大賞の大賞を受賞し、2010年株式会社DG TAKANOを設立。2014年に販売会社である株式会社DG SALESを設立。