「起業」に対して強い憧れを抱いている方は多くいらっしゃいます。
会社員生活から脱却して、自分の力でチャレンジしてみたい、または主婦として副業でプチ起業に興味がある、学生ベンチャーを立ち上げる夢があるなど。最近では、どのような立場の方に対しても、起業への挑戦のチャンスは等しく転がっています。
起業というのは難しそうなイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
今回の記事では、いくつかの立場に視点を当てて、起業の方法や、資金確保の方法について、詳しく解説していきます。
「法人」「個人事業主」業種別!起業をするにはどうしたらいい?
既に社会人の方が、個人で起業をする場合に必要なことは、大まかに以下の通りです。
・緻密な事業計画を立てる
・諸経費等の計算
・資金の準備や初期資金の計算
・公証人による認証
・法務省で設立に関する登記
・税務署に届け出る
・健康保険と厚生年金への加入手続き
その他
・従業員を雇うなら労働基準監督署で手続き
上記はあくまでも法人化する場合の大まかな内容なので、起業内容によってはさらに手続きが複雑化する可能性があります。
ちなみに会社員として働いている方が、起業にあたり仕事をどうするかについてですが、起業を決意して会社を真っ先に辞める道を選択する方もいれば、まずはリスクを下げるためにAmazon等で出品したり、在宅ワークのサイトを利用したりする週末起業家から初めて少しずつ規模を大きくしていく道を選択する方もいます。
法人化までいかずに、WEBデザイナーやフリーライター等、在宅で働く個人事業主として活動するなら基本的に手続き不要ですぐに始められますが(屋号等の登録を選択する場合は、手続きが必要になります)
個人事業主として活動するなら、会社等は辞めずに、まずは週末だけ活動して実績を作っていき、軌道に乗りそうなら独立するといった方法を選択するほうが安心かもしれません。
起業は主婦でもできるの?
起業は専業主婦でも可能です。
実際、専業主婦から起業して会社を大きくすることに成功した起業家の女性も多数存在しています。
ただし、専業主婦から起業して法人化する際には、旦那さんの扶養から抜ける手続きが必要になります。それが手間になったり、扶養から抜ける分、税金面でこれまで以上の支払い義務が発生したりする可能性があります。
元々専業主婦の方が法人化を選択すると、ビジネスが軌道に乗るまでは大変に感じることが多いかもしれません。
起業して、その後ビジネスとしてどこまでの規模を目指すかにもよりますが、専業主婦の方なら、まずは個人事業主として在宅ワークから初めてみるのもおすすめです。
そして、少しずつ受注する仕事の量を増やしたり、人脈を作ったりしながら、少しずつ規模を大きくしていくという方法だと、リスクが少ないです。
また、扶養内で始めてステップアップしていくことも可能です。
学生起業がブームになっている?
学生で起業というと難易度が高いことだったり、一部のカリスマ性のある大学生のみが行っていたりすることに感じるかもしれませんが、実はそれほど難しいことではありません。
学生のうちはまだ社会人経験をほとんど積んでいないため、既に社会人経験を重ねている会社員の起業や独立と比べると、確かに負担に感じる部分は多いかもしれません。
しかし、「会社を大企業にしたい」等、規模の面にこだわらなければ、チャンスは幅広くあります。
学生が起業する際も、方法は会社員の方が起業する際や、専業主婦の方が起業する際と感覚は変わりません。
学生の場合は、いきなり大きなことから始めるより、地道にコツコツと積み重ねるスタイルがおすすめです。
また、社会人経験という点は少ない傾向にあるので、困った時に尊敬できる先輩、相談相手を確保しておくと安心です。
起業のための資金はどうしたらいい?
起業のための資金を捻出する方法は基本的に以下の3種類の方法が定番です。
1.貯金を使う
2.融資制度を利用する
3.クラウドファンディングで投資してもらう
法人化して小規模でも会社を興す場合には、必要な資金が積み重なる傾向にありますが、個人事業主として小さな規模から始める場合は、必要な経費はほとんど不要に近い状態から第一歩を踏み出すことができます。
リスクを負いたくないということであれば、少しずつステップアップしていく起業を選択し、貯金の範囲で活動していくことがおすすめです。
最初から法人化したいけど、資金が足りないという場合は融資制度を利用することもできます。ただし、融資制度で内容が良いものは、融資対象となるための条件が厳しいものも多いです。
主婦の方や、学生の起業にあたってはそのような融資制度を利用できない可能性もあります。
そして最後は、クラウドファンディングですが、クラウドファンディングのサイトをチェックしてみると学生で支援を募集しているページを頻繁に目にします。
資金が集まれば、とても便利な方法ですが、形になる前に支援してもらう以上、起業家としての責任は重くのしかかります。
その点をしっかり意識したうえで利用しなければならない方法です。
最近では新規の起業家が資金を確保するための方法が多数登場し、広く受け入れられていますが、自分自身に適した方法を選択するようにしましょう。
無理しすぎない起業計画を立てることが大切です。
まとめ
今回の記事では、起業する方法について立場ごとにスポットをあてご紹介しました。
基本的には立場が会社員でも専業主婦でも学生でも、法人化する際の手続きの流れは同じです。立場によって記入する書類の種類は多少変動する可能性があります。
個人事業主という方向で起業を選択する場合は、扶養範囲内でも働けたり、副業として働けたり、リスクは抑えやすいです。
個人事業主からステップアップして最終的に規模を拡大していくことも可能なので、どのような形態でスタートするかは、起業家として実際に動く前によく検討するようにしましょう。
資金面の確保については、内容の良いものは条件が厳しいものも多いですが、融資制度自体の数は少なくないので、細かくチェックをしていきましょう。
クラウドファンディングの利用も最近では抵抗なく受け入れられているので、ビジネスモデルの中に適していると感じるなら挑戦してみるのも良いかもしれません。
自分に合った方法で、起業を目指していきましょう。