「ビジネス」の定義とは、一体何だと思いますか?
それはお客様に何らかの価値を提供して、対価として正当なお金を得ることです。
そこでどういった価値を提供できるのかが、あなたのビジネスのオリジナリティになります。
まずは一つの分野でプロフェッショナルになり、お客様に提供できる価値を作り出しましょう。
医者を例に挙げると、彼らは「病気」のプロです。病気の原因や治し方に詳しく、
診察をすることで解き明かし治療を施します。
それが医者の仕事の価値です。プロとして非常に分かりやすい仕事をしていますね。
私たちがビジネスを行うときにも、このくらい分かりやすいことを目指したいところです。
けれど、多くの人がそれをできていません。そもそもプロとしての自覚を持てず、自分の
売りが分かっていない人もいます。
個性をアピールする方向を間違わないようにしましょう
自分をしっかり知ってもらうには、まず自己アピールが必要です。けれどここで、
自分の売りをうまくアピールできない人が多くいます。
例えばあなたが保険の営業マンだったとしましょう。
あなたがとある社長に、自分を売り込む機会があったとします。あなたのことを
きちんと覚えてもらうためには、その時に何を言えばいいでしょうか?
「私は簿記の資格を持っているので、お金には強いです。御社の
キャッシュフローをよくし、会社経営のお役に立ちます」
「社長は野球がお好きだそうですね。私も趣味で野球をしています。
今度一緒に野球観戦に行きませんか?」
こういうふうに、自分の個性を色々な角度からアピールすることが可能です。
けれど、これらは果たして正しい売り込みでしょうか?
これらは個性をアピールすることに気を取られて、肝心の
「自分が保険の営業マンである」
ことを忘れてしまっている例です。
売っている商品が保険であるかぎり、あなたは保険のプロとして
相手に接するべきです。
だからお金の話題や趣味の話題で個性を出そうとするより、
プロとしての売りを示す方が正しいのです。
むしろ
「私はお金に強くないし、一緒に趣味を楽しむことはできません。
でも保険に関しては誰よりも詳しいので、きっと社長にぴったりの保険を
見つけてみせます。今までの実績は……」
と、実直に自分の専門だけをしっかりとアピールしましょう。これが、
保険の営業マンとしてのプロフェッショナルな売り込み方です。
保険商品を扱っているあなたは、まず何よりも保険に詳しい必要があります。
その他の個性で自分を印象つけようとするより、
専門性=プロフェッショナルを強調していきましょう。
本当のプロフェッショナルとは何か?
プロフェッショナルとは、あなたの売りであり強みになる点です。
これがお客様に提供する価値を産み出します。自分の
プロフェッショナルを自覚することが、ビジネスの第一歩です。
プロフェッショナルは、専門性とも言い換えられます。
自分の専門は何か?
ということをしっかり考えて、食い違いのない強みを作り出しましょう。
前述のように、専門性とずれてしまった個性はもはや強みとは言えません。
たとえ相手に覚えてもらったとしても、仕事には結びつきにくいでしょう。
プロフェッショナルとビジネスの間で、軸がブレないことが重要です。
たとえ起業家でなくても、この考え方はとても大切です。サラリーマンであっても、
お客に対して価値を提供するというビジネスに違いはありません。
個性を覚えてもらいたいと考えすぎて自分がブレることがないように、
的はずれな売り込みをしてしまわないように、常に自分のプロフェッ
ショナルがどこにあるのかを意識しながら強みを作っていきましょう。