【IDEAストーリー】第2回:おしゃれでカワイイ自転車/後編

モノづくり

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アプローチの仕方は?

 

ボウズ高橋
アプローチの仕方なんですけども、リアルな店舗さんもありますそ、その大手さんだったら、本部といいますか、窓口が多分あると思うんですけども、そちらっていうのは、電話なり、メールなり、郵送なり、訪問なりで、いろいろ多分やり方あると思うんですけど、主にどういうようなアプローチのされ方を。
治郎丸社長
もう正直に言ってしまうと、小さい店舗はアポなしの飛び込みです。

 

ボウズ高橋
大きいところは、段階を踏んでといいますか。
治郎丸社長
そうですね。大手さんの方は、お声掛けは今のところしていないんですけど、展示会でやったときの名刺があるので、それでメールを送ったりだとか、今こんな状況ですとかという感じで繋いではいます。

 

ボウズ高橋
そうですよね。向こう側からコンタクトを取ってきたというか、イベント内で。
治郎丸社長
そうですね。名刺いただいたので。

 

どのくらいの期間で出来たものなんですか?

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ボウズ高橋
こちらの商品なんですけど、企画してから形になるまで、こちらのチェーンカバーという話ですね。これなんですけど、どのくらいの期間で出来たものなんですか。

 

治郎丸社長

これはですね。創業補助というのが、いつだあれは、5月ごろ採択されて。なんだかんだやっていて、8月からスタートしたんですね。8月に工場さんと取引するのに、最低でも、個人事業主じゃないと、話に乗ってくれないので、もうほんとにただの個人だと相手にされないというか、まあまあ基本的に取引はしてくれないので、とりあえず、8月に事業開始届出して、そこからスタートして、補助金事業は11月の中頃ぐらいで終了なんですね。

それまでにちょっと形にしなきゃいけないといって、とりあえず、11月中まで金型作ったんですよ。金型作って、とりあえず、補助事業を終了させて。あと細かいところは、じゃあそれ以降、終わってからということでやってですね、最終的に出来上がったのは、展示会ギリギリの2月初めですね。そこでやっとよしとして完成して、もうあと展示会があと1週間後というところで完成しました。タイトでしたね。すごくタイトでした。

 

 

ボウズ高橋
そうですよね。1年とかではなくて、5月からスタートで考えたら、もうほんとに。
治郎丸社長
そうですね。だから、振り返ると、もうちょっとああしとけば良かった、こうしとけば良かったというのが出てきましたね。

 

ボウズ高橋
補助制度によって、そのなんか、いつまでに金型作らなければいけない、助成がでないからというのもあって、それに追い立てられるじゃないですけど、あったと思いますけど、もしそれがなかったとして、今おっしゃったようにこうした方が良かったというのがあったとしたら、それはどういうところを直した、是正したかったんですか。
治郎丸社長
やっぱり、この商品プロダクトの、軽量というか細かい、何回かほんと試作を試して、よしとするところを見つけたかったんですけど、試作も正直な話2回やっただけなんですよ。ちょっともうどうしようかなっていうところで、期間が迫ってきているので、もうこれで行くしかないよという、なんかもう見切り発車的なものの連続で、落ち着くとやっぱりああいうふうにしておけば良かったよねとか出てきましたね。

 

補助金というのは魔物?

ボウズ高橋
次とかっていうのも、シリーズでして、一応、やってきたいということがあったじゃないですか、それとかは、助成っていうのは、もう一度申請していけるものなんですかね。
治郎丸社長
補助金の方ですか。やるとしたら、創業補助金は絶対1回しか使えないので、あとは物づくり補助金とかじゃないですか。次回あればの話ですけど。でも思ったんですけどね、やっぱり補助金というのは魔物ですね。

 

ボウズ高橋
そうなんですか。
治郎丸社長
何が魔物かというと、取りつかれちゃうと頭が、お金もらうことばかりしか考えなくて、本来のやるべきことは、なんていうのかな、返って見えなくなっちゃう。僕なんか今回、物補助をトライしたんですけど、それもだいぶ時間と、なんかいろんなもの持っていかれちゃって、ふと気が付くと、売るという作業を全く行っていなかったなと。

 

ボウズ高橋
その申請を通すということ。
治郎丸社長
そこばっかりに頭がいっちゃっていて、これはえらく怒られましたね。そうじゃないでしょって。

 

ボウズ高橋
どなたに怒られたんですか。
治郎丸社長
これはね、商工会議所に鬼のような方がいらっしゃるんですよ。だから、やっぱり真剣にそういうこと言ってくださる方も貴重だなと思っていて、そこで正直目が覚めましたね。だから、補助金って魔物だなと思いました。そのときまで補助金取って、またそのお金でプロダクト作ってなんて夢のようなことばっか考えていたんですけども、冷静に考えたら一発目のプロダクトで何やっているのと、しかも、営業活動もしないでそんなことばっかやっていたって。

 

ボウズ高橋
僕もちょっと話を聞いていて、その次のやつも補助金でと普通に言っていましたからね。
治郎丸社長
そうですね。やっぱり、知っている人がゆえに、知っているがゆえに、そういうこと言ってしまうんですよね。補助金使ってとか。

 

ボウズ高橋
怖いですね。
治郎丸社長
怖いですよ。だから魔物です。変な話、知らないでお金がないなかでやっていくんだという方が、僕はいいと思います。

 

ボウズ高橋
後から聞かされるぐらいでもいいかもしれないですね。
治郎丸社長
そう思いますね。そんなのあったんだと、じゃあ来年トライしようと。

 

ボウズ高橋
確かに、提出書類だとか、審査だ、面談だと、多分いろいろありますもんね。
治郎丸社長
そうですね。スタートアップがやるべき、あれじゃないなと思いますね。と言いながら、もう1個取っちゃったんですけどね(笑)

 

何社ほどにアプローチしましたか?

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ボウズ高橋
なるほど(笑)。今までそのアプローチされていた、販路を拡大するとか販路を作ると言ったところで、自転車屋さんといいますか、アプローチされたと思うんですけど、述べで今のところどのくらいアプローチされたかって覚えてらっしゃいますか。
治郎丸社長
アプローチしたの何件くらいだったかな。それでもそんなないですよ。100件ないですよ。そんなガツガツやっていないですね。

今日あそこで飲み会があるよと言ったら、じゃあちょっと前乗りして、その周辺の自転車屋さんに顔出してというような感じで、それはさっき話した、補助金が魔物だというところで、もうほんとだったらガツガツ行かなきゃいけないところを、補助事業の計画書書かなきゃいけないから、そっち言い訳にして、事業計画書いて、ちょろっと余った時間で思い出したように営業やっていたので。それはちょっとね、ほんと本末転倒ですね。反省しました。あのときは。

 

ボウズ高橋
補助金は魔物という。
治郎丸社長
補助金は魔物です。

 

ボウズ高橋
その自転車屋さんへのアプローチもそうなんですけど、自分でこちらのプロダクトというのを宣伝、広報するというときに、何か使ったツールですとか、作ったものというのはありますか。もちろん、こちらのポップといいますか。
治郎丸社長
そうですね。それ以外は、多分、こういう話になると、必ず出てくるキーワードがプレスリリースしましたとかそういうことですよね。プレスリリースなんかも、やっぱり一応出してはいるんですけど、あんまそっち力入れていないですね。いいのか悪いのか別として。

 

ボウズ高橋
なんかホームページも見させていただきましたけど、やっぱり最初は女性ターゲットだったので、それのテイストっぽいサイト、見させていただいたんですけど、あちらの作ったタイミングというのは、どのくらいの時期といいますか。
治郎丸社長
あれも創業補助制度のときに。あれも創業補助経費でやらせてもらったやつなので。

 

ボウズ高橋
じゃあ、そのウェブ版と、リアルで次郎丸さんが営業かけてというのがあると思うんですけど、このプロダクトに関しては、さっきのイベントはすごく盛況だったとお話しあったじゃないですか、これはイベントに特化した方がマッチする商品だと思われますか。
治郎丸社長
そうですね。この商品に限らなくても、人目に触れさせないと、多分知っていただけないんだなって。あれだけ大盛況だった展示会であっても、何一つ注文に繋がらなかったということもありますし、だから、イベントに出すにも、ただ出すんじゃなくて、どうしたいかがやっぱりはっきりしないと、駄目なのかなっていうのはありました。売りたいのか、見せたいのか。

 

ボウズ高橋
確かに、そうですよね。
治郎丸社長
そのときは、自転車屋さんを経由して売るというのが頭にあったので、とりあえず見せるだけというのにしていたんですけど、今回のポップアップストアの方は販売に直結した軒先イベントになっていますので。

 

ボウズ高橋
今、表参道であちらで見せていただいたところでやってらっしゃいますけども、他の場所ももちろん同じような感じでやられる感じでやるんですかね。
治郎丸社長
そうですね。今後なんかピンとくる場所があれば、ただ今のところ、あそこが一番なんか借りやすいというのがありますけど、価格的にも大家さんもいい人なので。

 

ボウズ高橋
そうなんですね(笑)。通られるユーザ層というんですかね。やっぱり場所が場所なので、ファッションとか、そういったところに、若い方が多いという印象が、僕ちょっと今日早めに来て、練り歩いていたんですけど。
治郎丸社長
やっぱり、場所柄、そういった方が多いですよね。あとは海外から遊びにきている外国の方とか、非常に目立ちますよね。チラシとか配っていると、道とか聞かれて、よくそのついでにチラシとか持って行ってもらっているんですけど。

 

ボウズ高橋
そのすごくマッチしているような感じはしているんですけど、こちらの可愛い商品と場所が、僕自身が街にマッチしていないから、余計、なんかここはそれっぽいなという。
治郎丸社長
でも多分、この近所に住んでいる人は、ここら辺はあんま歩かないんじゃないですか。

 

ボウズ高橋
確かに、外から来られる方が多いですよね。
治郎丸社長
多いと思いますよ。

 

大変だったことは?

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ボウズ高橋
やっていて多分、中で話も出来ているかと思うんですけど、特にやっていて大変だなとか、これはきついなという、なんか特質してあげるとするのであれば。
治郎丸社長
販売です。やっぱり売るという作業ですね。これはほんとにもう、なんか気持ち悪くなりますね(笑)。なんでもそうだと思いますけど、多分、イベント立ち上げて、それを集客するのにもやっぱり売るという作業ですからね。こういうことやっているので来てくださいと、お金をもらうためにいろんなことを仕掛けたりしているわけですから、やっぱり売る作業というのは大変だなと思います。

 

ボウズ高橋
お金を支払ってもらって、納得して、なかなかそうですよね。
治郎丸社長
気持ちよく帰っていただきたいという。

 

嬉しかったことは?

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ボウズ高橋
そうですよね。お客様、実際に買っていかれる方も当然いるじゃないですか。お客様からいただくような声で、これ嬉しかったなとか、どういうような感想を。
治郎丸社長
「子供用自転車につきました」って、わざわざ連絡くれたのは楽しかったですね。

 

ボウズ高橋
フェイスブックとかでも、チラチラとのぞき見させていただいているんですけど、「子供が好きなので、見させていただいていいですかとか」
治郎丸社長
そうですね。移動しているときに言ってきてくれて、話の中で、「子供が自転車好きなんです。見させてもらっていいですか」なんていうふうに声掛けられると、なんか気持ちが上がりますよね。

 

ボウズ高橋
一番反響があるところが続く要素なのかななんて、個人的には思ってはいるんですけど。
治郎丸社長
そうですね。生の声をいただけるというのは、やっぱりいいですよね。

 

ボウズ高橋
店舗、軒先使っているとかも、直接の接客じゃないですか。自転車屋さんを介してやると、自転車屋さんが間に入ってしまうので、お客様と直接というわけじゃなかったりしますし。
治郎丸社長
次でも最初、それが苦手で自転車屋さんに頼ってしまったという。

 

ボウズ高橋
なるほど。でも、次郎さん、喋り上手いですよね。さすが営業マンという気がしますよ。
治郎丸社長
僕めちゃくちゃ下手ですよ。なんか、あがり症なので駄目なんですよ。今はこういった雰囲気のところなので、ホテルのラウンジとかだと、僕はリラックスして喋れる方なので。

 

今後の事業の展開を教えて下さい。

ボウズ高橋
さすがですね。じゃあ。今後、事業の展開といいますか、今後はこういうふうにしていきたいとか、こういうふうになったらいいなとかっていうのは、さっきのシリーズ化というのは当然だと思うんですけど。
治郎丸社長
今のプロダクトに関連づけた新しい製品を作っていく、カバーが光ったりとかして、安全機能がついたような製品。ほんとどっちかというと、ほんとにもう世の中の問題、課題なんかの解決になるような製品を作れたら、まだ課題解決になる製品というわけじゃないので、うちの商品も。今後はやっぱりそういった世の中のお役に立てるような製品に育っていけばなと思っています。

 

起業を考えている方々へのメッセージをお願いします。

ボウズ高橋
最後にこれちょっと、このインタビューの趣旨だったりするので、必ずちょっと聞かせていただきたいところなんですけど、今世の中に起業したい、何かビジネスをやりたいと漠然と思っている方って、かなりいると思うんですけど、そういった方々に対して、次郎丸さんは一歩を踏み出していらっしゃるじゃないですか、そこから見たときに、なんかそのまだ一歩を踏み出せない人たちにアドバイスをするのであれば、どんな言葉を。
治郎丸社長
正直な話、迷っているんだったら、やめておいた方がいいぞと(笑)。

迷いがない人の方がいいと思います。目をつぶって突っ走れる人の方がいいのかなって思います。僕は。なんか、アドバイスにはなっていないですけど、多分そういう人の方がやりきれるんじゃないかなって思いました。僕みたく、なんか途中でビクビクしちゃって、どうしよう、どうしようなんて立ち止まっちゃうと、ビジネスってスピードだと誰かが言っていましたけど、止まっちゃうので。そこはもうなんか目をつぶってでも走れる人の方がやっぱりいいと思いますね。だから、迷っているぐらいだったらやめちゃえばって。

 

 

ボウズ高橋
ほんとにやる方は多分放っておいてもやるでしょうから。
治郎丸社長
多分その方はアドバイスなんて、人の話なんて関係ない。ほんとに僕やりたいからやりますみたいな人の方が多いと思いますよ。

 

 

ボウズ高橋
本日のゲストは株式会社Cha-taの代表取締役の次郎丸さんでした。ありがとうございました。
治郎丸社長
ありがとうございました。失礼します。

 

 

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株式会社チャタ  代表取締役 次郎丸勝

chata(チャタ)は、横浜で誕生したおしゃれでカワイイ自転車用ドレスアップアイテムメーカーです
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