ニーズに応える?、ウォンツとの違いは?

マーケティング
MATSUMOTO
最近、甘辛ダレの肉そばにハマってる、松本泰二です。

人はどういう時にお金を使うのでしょうか?

この質問に対してほとんどの人は「必要なものを買う時」「欲しいものを買う時」の
どちらかと答えるのではないでしょうか。

これが、ニーズとウォンツです。

 

それでは、この二つはどう違うのでしょうか?

実際の行動は「買う」ことなので同じじゃないか、と思ってしまうと、残念ながらあなたは
ビジネスで成功できないかもしれません。

二つの違いをよく考え、ビジネスで成功できる考え方を身につけましょう。

 

ニーズとウォンツはどう違うのか?

ニーズとは「必要なもの」です。生活必需品とも呼ばれていて、衣食住に関わるものが代表的です。

ここで重要なのが、人はニーズに対してはあまり喜んでお金を使わないという点です。

 

想像してみて欲しいのですが、例えばスーパーで食材を買う時。多くの人がセール品・お買い得商品に
群がります。絶対に必要なものではあるのですが、最初に節約の対象になるのがニーズ商品なのです。

 

このことを考えると、生活必需品における価格競争の激化も納得できるのではないでしょうか?

ニーズ商品は10円単位での価格競争がさかんに行われている分、買われはするのですが利益は
少ないという点を覚えておかなければいけません。

 

それでは、人が喜んでお金を使うのはどういうケースでしょうか?

例えば女性の化粧品や服飾品などは似たような商品がシーズンごとに発売され、しかも

売れ行きが好調であることは知っていると思います。

 

また、オタクの方が買う趣味の商品も高額なことが多いです。
これらは生活必需品ではありません。

もちろん服や化粧品は持っている必要はありますが、そこまで高価なものでなくても十分に用途は果たせます。

オタクの方にいたっては、部屋に飾るためだけに大金を払うことも少なくありません。

生活必需品であるニーズ商品で節約をして、高額商品を買うお金を
ためている人も多いでしょう。

どんなに高額でも「欲しい」と思う、これがウォンツ商品です。ウォンツ商品は高額なのでニーズ
商品に比べて利益が出やすい、という点が重要です。

人に必要とされる「ウォンツ商品」とは?

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趣味に近いものを人は喜んで買うのでウォンツ商品になりやすい、という点を理解してもらえましたか?

けれど一つ例外があります。

それは快楽をもたらす趣味とは反対の方向性の、悩みを取り除いでくれる商品です。
不快さをなくすためにも、人は進んでお金を使います。

例えば歯を白くしたいと思って歯医者に通うのは、美意識の高い人に限られます。これは趣味の
領域で、ウォンツ商品です。

それでは、歯が痛くてしょうがない場合はどうでしょうか?歯を治すなんて贅沢だし興味が
無いから、と行って歯医者に行かない人がいるでしょうか?

大体の人はどれくらいお金がかかるか考える余裕もなく、急いで歯医者に駆け込むのでは
ないでしょうか。これが、不快さを取り除くために人がお金を払う典型的な例です。

 

これを応用すると、高価な化粧品を買う人は「肌を綺麗に見せたい」という悩みがあるのだと
考えることができます。彼女にとって化粧は、趣味ではなく悩み解決の手段なのです。

必要があれば、美容整形に踏み切るかもしれません。

また、比較的裕福な中高年がサプリメントを買い込む心理も同じです。膝関節が痛くて辛いから、
テレビでCMを見たというだけで高額なサプリメントをたくさん買ってしまいます。

これも、痛みを取り除いて自分の悩みを解決したいという点でウォンツ商品になるのです。

 

この傾向が高まると、怪しい新興宗教にハマってしまうことにもなりかねません。それくらい、
痛み・悩みは切実なことです。

つまりこのことから、痛み・悩みに訴えかける商品なら人は「欲しい」と思いやすいことが
分かります。それはウォンツ商品なので、高額なものでも売ることができるでしょう。

このことは、ビジネスの大きなヒントです。お客様が何を考えてどういうものにお金を払うのか
を意識して過ごしていれば、ビジネスにおいて成功するきっかけを見つけることができるでしょう。